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若者よ、余白を抱け。【研究員の想い vol.1】

いつから、

スケジュールに隙間がなくなって、
寝る時間が減って、
「読書」という時間を取らないと
本が読めなくなってしまったのだろう。

いつから、

タスクに追われて、
自分のやりたいことが
何だったのか、何なのか
分からなくなってしまったのだろう。

これは、22年間、
ずっとノンストップで生きてきた、
ごくありきたりな大学生の話。

Compathに出会うまでの話。

大学3年生の夏、尊敬している先輩が
たまたまフォルケホイスコーレとCompathについて
教えてくれた。

「人生の余白」

そんなの、私の人生にあったかなあ、と、
1年前、就活真っ只中の私は思った。

今まで、全部ストレートで生きてきて、
1日でも、ましてや1年など遅れをとることは
許されないような気がしていた。

それこそ、Compathに出会った1年前には、
色んなことに追い詰められていて、頭も心もパンクしそうだったけど、
「休もう」とは思えなかった。

だって、自分が休んだら、迷惑がかかってしまうから。
他の人にどんな目で見られるか、
自分が今まで築き上げてきたもの全部がどうなるか、
分からなかったから。

すでに埋まりつつある私の2024年1月のカレンダー。

休むことは、悪いのか?

これまでの人生、何においても私はほとんど休んだことがなかった。
小学校はのっぴきならない予定以外は皆勤賞だったし、
中高でも中1でかかったインフルエンザでしか休んだことがない。
浪人することを恐れていたし、
就活も現役でちゃんと行き先を決めないと、と思っていた。

そもそも、「休む」という選択肢が浮かばないほど、
私は休むことを恐れていた。

だけど、休憩することは、何もしないことは、
悪いことなのだろうか。

そう悩んでいる人へ、休むことなくここまで突き進んできた私は、
「できるんなら、休め!!!!!!!」
と叫びたい。

いろんな休み方

休み方にも、いろんな形がある。

ちょっと今日は無理だな、行ったら心が死んじゃうな、って日は
1日だけ布団でゴロゴロして、お菓子なんかもこっそり食べて、
映画やアニメを観まくる、自分を甘やかす1日にしたり。

追い詰められていると感じた時、誰かにそれを相談する時間を作ったり。
思い切って1年休学してみたり。
ルーティンだからとやっていることを今日だけ休んでみたり。

だけど、全てに共通している大事なことは、

自分の中のSOSに耳をすますこと。

心が休みたい、休ませて、と叫んでいるなら、
躊躇なく、休んでも大丈夫。

1回くらい、1日くらい、1年くらい休んでも、
世界はあなたのことを忘れたり、
あなたのせいで壊れたりなんかしない。

むしろ、あなたが休むことで、
少しずつ変わっていく未来があるかもしれないとまで思う。

かつては自由だった人たちへ。

かつて、私は読書少女だった。

中学生までは毎週3冊くらいは読んで当たり前、
受験期の高校3年生になっても読書をやめられず、
細々と本を読み続けていた。

しかし、今はどうだろう。
色んなコミュニティでやらなきゃいけないことが重なって、
遊びの企画(企画と呼んでいる時点でもうその予兆が見える)を
考えることさえ、タスクになり、日々を蝕んでいる。
読みたい本リストばかりが長くなり、
読み終わった本のリストはずっと短いまま。

大学生活でちゃんと記録を残した読了本はやずか15冊。
中高生の頃の1ヶ月の読書量と同じくらいだ。

「本を読みたい」「何かをしたい」と思った時に、
他のことが頭にちらつかずに、それだけに没頭できた
若い頃を時々思い出す。

あの頃は何も心配せず、やりたい放題できて
楽しかったなあ、と。

けれど、Compathでたくさんの
大人と、若者と出会って、
今からでもまたあの頃みたいに戻れることを知った。

たくさんの障壁や軋轢があったとしても、
それでも休みたい、
考えたい、
時間を作りたい、
と思ったなら、それがゴーサイン。

休むことだってできるし、
自分の荒んだ心を救うことだってできる。

怖くても、一歩踏み出してみたい。
自分みたいに、ずっとノンストップでがんばってきた人たちと
気持ちを分かち合えたらいいな、と思い、
今Compathで「学生の余白」について日々研究を重ねています。

たくさんの人の心に届き、たくさんの人の声を拾い上げることを
目指して、今日もまた、ちょっとだけがんばってみようと思っています。

文筆:あーやん


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