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東京にやってきた、初心者マークの店員さん【#心の柔軟体操】

退勤早々、仕事が舞い込んできた。職場にとんぼ返り。なかなか片付かず、家にたどり着いたのは寝ようと思っていた時刻だった。

今から何か作るわけにもいかず、コンビニに立ち寄った。冷蔵コーナーに直行し、中華丼とサラダを手に踵を返してレジに向かった。いつもは優柔不断だけれど、今日は一刻も早く帰って寝たかった。

店員さんのネームプレートには、初心者マークが躍っていた。口調から推察するに、日本に来てそこまで経っていないように思われる。店内を見渡すも、他の店員さんの気配を感じない。

店員さんは、電子決済やらキャンペーンやらをぱっぱと捌いていく。よそと比べてどうかは分からないけれど、日本のコンビニはとても多機能だから、覚えること多くて大変そうだ。逆の立場だったら、うまくこなせる自信ないな。なんて、手際の良い応対をぼんやり見守りながら思った。

お会計がほぼ終わりに近づいたとき、少し逡巡する様子が伺えた。疲労困憊の私は特に何も思わず、機械的にレシートを受け取り、機械的にお礼を口にして店をあとにした。

帰宅してコンビニ袋を覗くと、お箸が二膳並んでいた。胸がチリっと焦げるような切なさを覚えてしまった。お気遣い、どうもありがとう。ポジティブ由来の心遣いであることを願う。誰かに嫌なこと言われたとかじゃないと良いんだけど。お勤め、ご苦労さまです。

日付:2019年10月17日(木)、執筆時間:約20分(手直し5分)、場所:自宅、音楽:なし

振り返り:尊敬しかないです。

毎日、仕事の休憩時間にエッセイ?を書き続けている方をとてもリスペクトしており、毎日ではなくとも書いてみようと思い立ってみた。#心の柔軟体操 と名付けてみた。本当は心の筋トレにしたかったけど、既出だったので。出勤か退勤時に書ければいいな。

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