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初来店はスパイシーな緊張【#心の柔軟体操】

初訪問のお店に足を踏み入れるとき、ピリリとした緊張感が走る。

メニューや味は口コミから推察できるけれど、お店特有の"勝手"は行って知る部分が大きい。

こじんまりとしたお店だと、なおさらピリリが強くなる。立ち振る舞いを間違えると、店員さんや先客の方々との歯車が合わなくなる。

ここは会計を済ませて席で待ち、番号札が呼ばれたら取りに行くのね。テーブルの間を縫うように通り過ぎながら、先客の手元を横目で盗み見して、奥のレジに進む。

テイクアウトもあるのか。この感じだと10分くらい待てば出てきそう。ランチメニュー、色々な組み合わせがあるのね。モタモタしていると、あとからのお客さんと被りそう。動線を考える。

優柔不断なりに選択肢を絞りつつ、「すみません」と言ってしまうことで注文しないといけない状況にした。

「と…りにくのフォーひとつ」

「○○○円です。こちらの番号札でお待ちください」

途中、自分の番号が呼ばれたと脊椎反射で錯覚してピクッと動いた以外は、スムーズに待てた。

隣のお姉さんは、席間の狭さにうまく身動きが取れなかったようで匙を落としていた。わかる、わかる…。

呼び出されたので取りに行く。

お、思っていたよりお肉がたっぷり。皮がしっかりしている。さながら、塩焗鶏(中華の丸鶏の塩蒸し焼き)をスライスしたかのよう。

スープは、見た目の割にあっさりめ。この色の濃さだったら、もう少ししょっぱくてもおかしくない。アジアごはん、セルフで味変するのが常。入り口付近の一角に、各種調味料が置いてある。

あらかじめ一角から持って来たレモンを絞り、これまたあらかじめ小皿に盛ったシラチャーソースに鶏をディップして食べる。

病み上がりの胃にはとても優しく、風味豊かな一食だった。美味しかった。

知りたいことが秒で手に入る時代だけれど、やっぱり体験してみないとわからないこともある。味もそのうちの1つだなぁと思わされた。

翌日、またフォーが食べたくなり、ナチュラルローソンに寄った。はなから期待せずに食べたところ、具は言うまでもなくだったが(あったかすら覚えていない)、存在感ある麺が美味しかった。スープもしっかりめ。何故かにんにくが効いている…これはこれで、アリだな?

麺類に関しては、意外とわかりやすい味が好みなのかもしれない。でも多分、お店のフォーもまた食べに行く。お肉美味しかったし。今度は調味料をのせのせして、も少しピリリとした味にするのだ。それまでに胃を元気にしよう。

日付:2019年10月10日(木)、執筆時間:約30分(途中ごはん食べた)、場所:飲食店、音楽:シャッフル

振り返り:今日がまだ木曜日ということに絶望しています。

毎日、仕事の休憩時間にエッセイ?を書き続けている方をとてもリスペクトしており、毎日ではなくとも書いてみようと思い立ってみた。#心の柔軟体操 と名付けてみた。本当は心の筋トレにしたかったけど、既出だったので。出勤か退勤時に書ければいいな。


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