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読書記録「どうしても頑張れない人たち」

ケーキの切れない非行少年たちの続編。発売してすぐに買ったのに途中まで読んで積読リストに入ってしまっていたのを発掘。ここ最近は図書館利用だけでなく、自分でも購入するようになって日々積読が溜まる…ピンチである。

本作は前作同様、少年院での勤務時代に接した子どもたちや保護者のケースや課題を紹介しつつ、今回は「

支援の届きにくい人へ支援をどう届ければいいのか」が一つのテーマだったように感じる。


支援が届きにくい、ということにもいくつかのパターンがあり、

・本人もしくは支援者が拒否する場合

・本人もしくは周囲の人が必要性を感じていない場合

・支援者の気持ちが折れてしまう場合


などあるが、今回最も気になったのは支援者の支援も非常に大切だということ。

特に、少年院では保護者と接する機会にはこれまでの育児を労い、もう一度「この子のために頑張ってみよう」と思えるような働きかけをしているそう。


これまで、本人への支援ばかりに目がいっていた私にはこの点が非常に新鮮で、新しい知見だった。


頑張るための環境づくり、これって職場においても重要視されている問題だし、学校・家庭・職場・地域との関係も結局は人と人とのつながりになってしまうもの。


私自身、夫の子どもへの声かけややり取りを見ていると一方的だったり、高圧的な態度にイラッとしてしまうことも多いが、これは私から「子どもの成長を促すような良い働きかけ」をしたくなるように働きかけるのがいいのだろうな…と改めて感じた。

とは言っても、すぐにできる気はしないけれど笑

まあこれは、少しずつ意識していけばいいのかな。



少し話は外れてしまったが、本作も認知機能の弱さから生じてしまう「頑張れない」状態のケースとその支援策そして頑張れない人自身はどう感じているのかという事柄を、宮口先生の愛情たっぷりに書かれていたのが最高。

頑張れない人たちと生きていくことにどんな意味があるのか、という言葉に心打たれた。



コグトレの書籍にある通りのスケジュールで取り組んでいるわけではないので効果は薄いかもしれないし、年齢を重ねて成長したのもあるとは思うが認知能力は向上しているし、何より点つなぎや図形問題は楽しんでいるのでやっててよかったかなとは思う。


あぁ、でもこう考えるとやっぱり将来、子ども関係の仕事したいと強く感じる!

今は自分の子どもで手一杯だけど、そのための準備・勉強はしていこう。

そんなことを思った土曜の昼下がり。






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