COOKBOOK LAB./綛谷久美(元編集長)

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COOKBOOK LAB./綛谷久美(元編集長)

https://www.cookbook-lab.com は料理本編集者のかせやが次世代に伝えたい良書をアーカイブ。noteではテーマ切りした良書、料理本選書、料理本著者になりたい人向けノウハウや業界情報をお届け。twitter @cookbook_lab

マガジン

  • 料理本出版を目指す人へ

    料理本出版を考える人に向けて、編集者の考えていることを書いています。具体的なご相談は、COOKBOOK LAB.のお問い合わせまでお寄せください。https://www.cookbook-lab.com/inquiry/

  • 料理本編集者が明かすヒットする料理本の作り方

    料理本ジャンルは出版界でも超レッドオーシャン。しかし「料理本を出したい」という人は後を絶ちません。消えてなくなってしまう料理を本として残したい、という気持ちはとてもよくわかります。 では、出版社は料理本をどうやって作っているのかご存知ですか? 著者はどうやって見つけているのか? どうやってヒットを作り出しているのか。 出版社で30年と少し、編集長として月刊誌やムック、書籍など400冊ほどを作り、独立後は、料理本書評メディアCOOKBOOK LAb.を運営しながら料理本専門編集者として活動している私がその秘密を明かします。 「料理本を出したい」という方も、出版社が何を求めているかを知ることが出版への近道になるのは間違いないでしょう。

  • 料理本マニアで料理本編集者による料理本選書

    さまざまな切り口に従って、おすすめ料理本を集めてみました。

  • 【分室】理想のキッチン検討会

    作家・生活史研究家の阿古真里さんが新居探しをきかけに始めた「理想のキッチン検討会」。メンバーの1人でもある私のnoteでも、お伝えしていこうと思います。 料理本の編集を始めるはるか前から料理が好きで、家の中では自分の机に続いて大好きな場所といえばキッチン、と公言してはばからない私。 我が夫も食べること、料理すること、手作り好きな一級建築士であることも手伝って、以前住んでいた家では、キッチンをフルDIYした経験もあります。 そんな経験は、雑誌クロワッサンno.1067「あの人の工夫を拝見。台所と道具。」で取材いただきました。 https://amzn.to/3IZnMY8

  • 料理本トレンド観察 by COOKBOOK LAB.

    料理本だけの書評サイトCOOKBOOK LAB.による料理本トレンドをお届け。

最近の記事

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始めます。『料理本編集者が明かすヒットする料理本の作り方』 〜目次〜

料理本が好きすぎて、30年と3か月勤めた出版社を辞めた後は、料理本だけを愛でる書評サイトCOOKBOOK Lab.を運営する一方、現役編集者として活動するジャンルを「料理本」に限定しています。 今も目の前に広がる校正紙の山を前に、焦る気持ちを抑えながら、このマガジンをnoteに新しく設定しました。 しかも有料です。 購入くださった方、ありがとうございます。心から感謝をお伝えします。お役に立てる情報をしっかり発信していきますので、どうぞ楽しみにしていてください。 いずれ必要とす

    • 時短でも節約でもない、知的遊戯にする料理本『ミニマル料理』

      久しぶりの投稿になりました。 投稿していない間にも、料理本の積読は溜まりに溜まり、本棚から軽く溢れ出しています。今も、現在進行中の本の原稿を整理しながら机の上にある料理本のいくつかをパラパラとめくりながら仕事しています。 そういう私に、 「料理本なんて一冊でいいじゃないか」 「最近は料理本から学ぶことがない」 「似たような本ばかり」 という感想を寄せてくださる人も少なくありません。その人の価値観ですので、とくに反論はありません。 ただ、時々ですが、私が30年勤めた出版社を辞

      • 【セミナー開催報告】料理レシピは誰のもの? 著作権がないからパクられても仕方ない?

        去る9月5日に、私が主宰するFacebookグループ『料理が仕事\ごきげん/サロン』で企画・募集して、「レシピと著作権」と題したオンライン・セミナーを開催しました。 このnoteでは普段は、現役料理本編集者であり料理本マニアの私が気になる料理本や、出版を希望する人に向けた発信が中心です。 しかし、ビジネスとして料理に向き合う料理研究家のためのビジネスコーチという別の顔も併せ持つことから、冒頭に紹介したコミュニティ、『料理が仕事〜』を運営しています。 このグループでは、家庭料

        • 自由研究ネタに困ってる?ならコレ、料理本7選

          夏休みの自由研究にぴったりじゃない?と選書した本をInstagramに投稿しました。 こちらでは、詳細と本のリンクをまとめてお届けしますー。 Instagramで公開したのはこちら 念のためお断りしておきますが、「父と子で挑戦」としていますがこれは便宜上の言葉チョイス。ジェンダー的な意図はまったくありません。「父」イコール「毎日の食事の用意を日常的にしていない人」と脳内変換してください。 ではいざ。 夏だもの、海だもの、お魚だもの!今年1月の発売時に大きな話題になったの

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        記事

          たのしいキッチンmag掲載"理想のキッチン検討会”全キロク

          6日間にわたって動画でお届けしてきた「理想のキッチン検討会」。 こちらの総まとめがクックパッドの「たのしいキッチンmag」にて公開になりました。 この記事は、阿古真理さんのnoteでも掲載されています。 そんな座談会を、こちらでは私視点でお伝えします。 つぶやきから雑誌の取材へ発展もともとは、作家・生活史研究家の阿古真理さんの引っ越しを機に始まった「理想の〜」探し。阿古さんのなにげないつぶやきでしかなかったその話題に食いついた私を含む編集者3人と、キッチンの常識を覆す「

          たのしいキッチンmag掲載"理想のキッチン検討会”全キロク

          理想のキッチン検討会 vol.6 最終回 キッチンとはどういう場?

          作家・生活史研究家の阿古真理さんによる「理想のキッチン検討会」の動画はよいよ最終回。動画公開はこれでおしまいですが、来週にはテキスト化されたものも出てきます。何度も読んでいただけるものになる予定ですので、お楽しみに。 さて、最終回では、参加いただいた3人の料理研究家、やのくにこさん(愛媛在住)、金子文恵さん(東京在住)、のんびり風子さん(名古屋在住)とともに、ほんとうに小さな問題点や、調理をもっとスムーズにするための「こうなったらいいな」を語り合いました。 使い人ならわか

          理想のキッチン検討会 vol.6 最終回 キッチンとはどういう場?

          理想のキッチン検討会vol.5 料理研究家の悩み、キッチン設備の後悔

          作家・生活史研究家の阿古真理さんによる「理想のキッチン検討会」は第5弾の動画が公開になりました。 参加いただいた3人の料理研究家、やのくにこさん(愛媛在住)、金子文恵さん(東京在住)、のんびり風子さん(名古屋在住)は、それぞれの状況で工夫して使いこなしていらっしゃいますが、新しい情報を得れば、「これが欲しかった」「これがあったら…」と欲が出るし、自分の性格を考えたら…などの見直しも。 今回の動画では、そんな「もしも」を語っていただきました。 これがあったらな、新しく作れるな

          理想のキッチン検討会vol.5 料理研究家の悩み、キッチン設備の後悔

          理想のキッチン検討会 vol.4 キッチンのお手入れはどうしてる?

          作家・生活史研究家の阿古真理さんによる「理想のキッチン検討会」は第4弾に。 参加いただいた3人の料理研究家、やのくにこさん(愛媛在住)、金子文恵さん(東京在住)、のんびり風子さん(名古屋在住)のそれぞれのキッチンご紹介の後は、いよいよ「理想のキッチン」について掘り下げていきます。 クリナップのシステムキッチンをフルオーダーで導入したやのさんと、もともとあるキッチン設備を工夫しながら使っている金子さんと風子さん。 お手入れについては、暮らし方や使う人によって異なるので、正解は

          理想のキッチン検討会 vol.4 キッチンのお手入れはどうしてる?

          理想のキッチン検討会 vol.3 大容量シェルフで収納力アップ、見せる収納を徹底

          作家・生活史研究家の阿古真理さんによる「理想のキッチン検討会」のYouTube動画第3回は、名古屋在住ののんびり風子さん。 座談会第3回はこんな内容趣味のゴスペル仲間やアウトドア仲間たちに、料理をふるまってきた関係で、20人規模のパーティ料理も作るとのこと。 ご自宅の分譲マンション入居当初からのシステムキッチンに、大型のエレクターシェルフをどんと2台追加。大容量の収納を実現しつつ、見せる収納を極めていらっしゃるケースです。 【第3回の内容】 ・自宅を趣味のサロンにしている

          理想のキッチン検討会 vol.3 大容量シェルフで収納力アップ、見せる収納を徹底

          理想のキッチン検討会vol. 2 賃貸暮らしのキッチンを快適に、使い勝手よく!

          昨日に引き続き、作家・生活史研究家の阿古真里さんによる「理想のキッチン検討会」のYouTube動画がアップされました。 座談会第2回はこんな内容2回目は、料理家で一人暮らし、賃貸マンションに住む金子文恵さん。 撮影や料理教室など、一般の人とはちょっと違うキッチンに求める機能の部分、いかに工夫して埋めていくかというお話は、大変に参考になります。 YouTube  【2回目の内容】 ・住まい探しの時点からキッチン最優先に ・3口コンロは譲れない ・収納不足はもともとあった家

          理想のキッチン検討会vol. 2 賃貸暮らしのキッチンを快適に、使い勝手よく!

          料理研究家が熱望する理想のキッチンとは?

          かねてから交流している作家で生活史研究家の阿古真里さんと、昨年夏から「理想のキッチン検討会」なるFBグループを作って、たびたび話し合ってきました。 メンバーは、出版社の現役編集者である2人と、スープ作家の有賀薫さん、そして阿古さん、私という陣容なので、視座の高い検討会となりました。 (検討会の様子は阿古さんのnoteで公開されています) このほどその料理研究家編として3人の料理研究家にご参加いただき、オンライン座談会を開催しました。 その第1回目の様子が、阿古さんのYouT

          料理研究家が熱望する理想のキッチンとは?

          「バズ9割、料理家1割」が稼ぎ出す世界の先とは? noteトークイベント現地参加レポート

          7月3日(日)の夜、note主催のトークイベント「こうして私は料理家になった」第2回に、なんと現地参加してきました。 ダメ元で応募したんですけどね、ラッキーなことに「参加権」をいただいてしまい、ホクホクしながら会場に向かいました……なんて平和な話ではぜんぜんなくて、直前まで鶏唐揚げを揚げていて、家を飛び出した時には予定の出発時刻をとうに回り、あまりにヤバさに青ざめながら到着した会場。 登壇者おふたりの紹介のさなかに席に滑り込むという、大変失礼極まりない始まりでした。本当に申

          「バズ9割、料理家1割」が稼ぎ出す世界の先とは? noteトークイベント現地参加レポート

          海外料理本に見る台所の美5選

          海外のライフスタイルが好き、とくに料理やテーブルデコレーション、季節のおもてなしにインテリアが好きとなれば、米国の雑誌『MARTHA STEWART Living』を知らない人はいないと思います。 海外の台所本を紹介するにあたり、トップバッターややっぱりマーサよね、と思っていたんです。 暮らしの中心は台所とマーサが教えてくれたところが、マーサ・スチュアート・リビングが2022年5月で休刊になる、というニュースが飛び込んできました。 うーん、紙の媒体がとうとうなくなるのか。

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          料理本マニアで台所好きによる「おすすめ台所本7選」

          キッチンが好きです。や、キッチンではなく、台所でも厨でもなんでもいいのですが、とにかく料理が作られる空間というものがいつの頃からか大好き。 生活史研究家の阿古真理さんらと非公開のFacebookグループ「理想のキッチン検討会」で話し合っていたのが縁で、このたび雑誌クロワッサンの特集『あのひとの工夫を拝見。台所と道具。』に、阿古真理さんと私とで、キッチン収納について対談した記事が掲載されました。 ここnoteでは、主宰するWEBメディアCOOKBOOK LAB. のスピンオフと

          料理本マニアで台所好きによる「おすすめ台所本7選」

          自炊をはじめる人たちを応援する力強いレシピ本、私のおすすめ

          新年度がスタートして10日が過ぎました。新しい環境に慣れてきたら、そろそろ食事に目を向けてみませんか。 ちょうどスープ作家の有賀薫さんが「春です!自炊をはじめる人たちを応援してくれる心強いレシピ本」という記事を上げていらしたので、ちゃっかり乗っからせていただいて、私は「自炊を始めた人たちを応援する力強いレシピ本」を紹介していきますね。 何はともあれごはんを食べよう糖質オフダイエットはだいぶ下火になったとはいえ、痩せたければ「糖質オフ」がみんなの心にしっかり刻まれてしまったよ

          自炊をはじめる人たちを応援する力強いレシピ本、私のおすすめ

          料理本の今:「身の丈」を知るおとな女性がトレンドを作る

          昨年の晩秋あたりから、料理本のトレンドが変わったのを感じていました。よくこちらで書いているように、料理本というのは、企画立案から発売まで8か月程度かかるのが普通なので、昨年後半以降に出た本というのは、2021年の前半に企画された本ということになります。 世の中の動きに敏感な編集者たち、常に1年先のニーズを読みながら動いていますから。 それで2020年から2021年前半は、コロナ禍で急に家ごはん需要が高まったことを受けて、簡単ですぐできてボリュームたっぷりな1品料理、ツヤっと

          料理本の今:「身の丈」を知るおとな女性がトレンドを作る