はじめに

　みなさんこんにちは！
広島のお好み焼きは好きですか？
小麦の生地、キャベツもやし、焼きそばそしてたまごの層が重なったお好み焼きは見た目もとっても素敵ですよね。
以前広島に旅行した際、折角なのでお好み焼きを食べようと考えていましたが、道中調べた結果広島にはエリアによって具材が異なることが分かったんです！
この記事では広島県三原市でいただいたお好み焼きの感想と特徴を記していきたいと思います。

お店の場所

　今回伺ったのは「お食事処つぼみ」さんです。
所在地はJR三原駅すぐ北側にあり、徒歩一分もかからない駅からアクセスよく、お好み焼きを食べるなら北口を出てすぐ立ち寄れる立地の良い店舗でもあります。
車で来られる方もお店の隣に専用駐車場を設けているので安心ですね。

外観・内観・お料理

　1978年創業で昔ながらの喫茶店のような佇まいですが、緑の屋根が特徴的でお好み焼きの看板やのぼりが出ているのでわかりやすいです。
店内は外観と同じように昭和の喫茶店を感じさせるレトロな雰囲気でカウンター席とテーブル席が設けてあり、奥にはお座敷もあり間仕切りできるので大人数での利用の際も便利な席構成となっています。
メニューは焼きそば、うどんなどセットでしっかり食事がとれる定食系の他、ドリンクや甘味のメニューも多く喫茶もしやすいお好み焼き主体という感じではなさそう。
総じて見ると観光者向けのお好み焼き店という感じはなく、地域に根差した喫茶スペースで三原らしいお好み焼きも楽しめるお店といった様相です。
お好み焼き欄に目を通すとお好み焼きの具材違いで品目が多く、広島なのにモダン焼きがある三原市ならではのエリア的な特徴もあります。

広島風というのは具材を一つずつ焼いては重ねて層を作っている広島でよくみられるお好み焼きで、モダン焼きというのはキャベツなどの具材は麺と一緒に混ぜて焼きそれを生地を乗っける少し焼き方が違うものらしいです。
今回はせっかくの広島なので広島風の「三原焼」を注文しました。
何を隠そう、これが三原市で提供される独自のお好み焼きなんです。
具材の違いでそう呼ばれているのですが、三原焼には鶏の「レバーとハツ」が入っているのが特徴で、これは三原市では養鶏が盛んで地産地消の為お好み焼きに内臓を入れることが昭和の時期に取り込まれたようです。
その為広島県内で鶏ホルモン入のお好み焼きとなると三原市でないと食べる機会がないのだとか。
広島県内ではこのような地場産の食材がお好み焼きに入れられることが多いようなので、「広島といえばお好み焼き」と言えど実はどこのエリアでも同じお好み焼きというケースが少なく、地域によって特徴が出るというのも大変興味深いですね。
またソースもエリアによって変わるそうで広島で多用されるオタフクソースだけでなく三原市といえば地元企業「中間醸造」さんのテングソースも使用されていることが多いのだそう。
とお好み焼きに明るい方の講釈を聞いていたら三原焼到着！

割ってみると具材の層に隠れていました、鶏のハツとレバーが！
鉄板でこんがり焼いている風ではなく、ふっくら仕上がっていて弾力よく濃いめのソースも相まってくせの強さをそこまで感じず、一般的な広島のお好み焼きの食べ応えとまた違うアクセントが生まれています。
これが広島市内では食べられない味なんだなぁと思うと、広島市から三原市まで移動した甲斐もあったものです。
甘辛いソースともよく絡みこってりしながらもふんだんに入っているキャベツが良い感じに中和してくれて見た目大きいお好み焼きですが何とか食べきれました！
鉄板で提供されるので最後まで熱々でいただけますし、メニューも豊富なので大人数で頼む際は違うお好み焼きでシェアすると楽しいかもという感じでした、ごちそうさまでした～。
因みに入口に漁業組合推薦のお店ともある通りここ三原市はたこが名産でもあり、ご当地のお好み焼きはこの三原焼だけでなくびんご焼きと呼ばれるたこ入りのお好み焼きもイチオシだそうですよ！

おわりに

　濃いめの味付けボリュームたっぷりのお好み焼きに大満足して退店となりました。
店内は食後もゆったりと喫茶を楽しむ方が多く憩いの場のような雰囲気で、地元の方に愛されている様子にとてもほっこりしました。
その後は日曜日のお昼時に三原駅周辺を散策していましたが、駅前は少し寂しい印象で車社会なのかなという感じでした。
しかしながらこの駅周辺には今回伺ったつぼみさんだけでなく三原焼を旗印にお好み焼きで街を盛り上げたいという店舗が多数参加し協力しているようです。
新幹線も停まる駅ですから、旅行の際普段とは違う広島のお好み焼きを食べたいなと感じたら一度降り立ち三原オリジナルのお好み焼き召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました🐾