映画評 『ザ・サークル』 SNS疲れするハーマイオニー
評価:☆☆☆(5つ星採点)
SNSとGAFAっぽい巨大IT企業の恐怖みたいな物を描いた2017年のSF映画だが、近未来が舞台でSNSがテーマなので、もう時代が追い付いてしまった部分も多い
まあ、この作品の未来予測が当たってきているという事なので、悪い事ではない
そもそもアップル信者とジョブズの宗教じみた関係とか、昔実際に有った話でSFじゃないよなとか思うが…
(トム・ハンクスが講演するシーンや野次を飛ばす聴衆など、現役時代のスティーブ・ジョブズそのままなのであります)
スティーブ・ジョブズのモノマネをするトム・ハンクス
おそらく本作のストーリーにはエマ・ワトソンの実体験も大分組み込まれているはず
オチの付け方なんかはどちらかといえば、この映画テーマへの解答というよりエマ・ワトソン自身の解答のようにも思える
飽きもしないしそんなに悪い出来でもないが、傑作!と言うほどでもない感じ
数年後、テレ東の午後のロードショーあたりで流されてそうな感じと言うとわかりますかね
でもSFというよりアクション映画と化してるハリウッド超大作よりはSFしてる
しかし、こういった作品て結局「顔がいい奴が優遇される」「スピーチが上手い奴が勝ち」「その瞬間的には正しいことを言ってる奴が正義」みたいな話になりがちなのって、どうなんだろうね
それではネット社会の解決になってないだろうに
本作はそれを狙って演出してるのだろうか
しかし大学での社会学とかの講義で使いそうな作品だなあ、とか思ってしまう
有料noteもほとんど売れやしないし、書けば書くほど赤字状態です。 せめて電気代ぐらいほしいです。よろしくおねがいします。