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社長の鶴の一声を負け犬の遠吠えにしないために必要なこととは?

ワンマン経営の場合、経営者の言うことには絶対的な重みがあります。

社員が真剣に検討して、ある結論を出している場合でも、社長がNOと言えばそこから先には進みません。

経営者は会社の経営について最終的な責任を有しています。したがって、コンプライアンス上、または、倫理上の不都合がないのであれば、組織人として社員は経営者の決定に従わざるを得ません。

ここで、問題となるのは、経営者の結論が以前とは違っているケースや、経営者がその結論を出した理由をきちんと社員に説明しないケースです。

よくあるのは、社長に口頭で了解を得ていた事項について、その後、社長の考え(気分?)が変わって、「俺はそんなことを許可した覚えはない!」という場合。担当者にしてみれば、途中ではしごを外されたようなもので、その人としては立つ瀬のない状況に陥ってしまいます。

社長の結論が変わった理由としては、「最初はあまり考えないで了解したが、その後よく考えるとやはりNOになった」という場合もあれば、「状況の変化によって結論を変えざるを得なかった」という場合もあります。

その際、一番まずいのは「四の五の言わずに俺の言うことを聞け!」と怒鳴って強引に幕引きを図る場合です。

YESからNOという単純な事項だけでなく、社員から見れば結論が変わったと思える場合でも、実はその背景には首尾一貫しているものが流れているケースもあります。

鶴の一声で結論を変えることができるのは経営者の特権。しかし、それにはきちんとした説明責任と結果に対する責任が伴うことを経営者は忘れてはなりません。

力のある人が力を使って人を動かす際、そこに何かしらの一貫性が感じられないと、やがて、その力に対する信頼が失われます

特に最近は長年の経営者の勘と経験がそのままでは通用しないことが増えています。このため、ツルの一言が負け犬の遠吠えになってしまう恐れもあります。

勘と経験と度胸による経営から、仮説と検証とデータに基づく会社経営へ。たとえワンマン社長であっても、社員を巻き込んで仕事をしていくには、意識改革が求められています。

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