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私の緊急帰国日記 🇬🇧オックスフォード留学🇬🇧

イギリス・オックスフォードに滞在中、新型コロナウイルスの影響で緊急帰国したちゃんりこさんの体験記です。スキ、シェアをどうぞよろしくお願いします。

こんにちは。みなさんはおうち時間をどのようにお過ごしでしょうか。

今日は私が新型コロナウイルスの影響で留学先から日本へ緊急帰国した経緯と、新型コロナウイルス下での留学先イギリス(オックスフォード)の状況、そして帰国してからを簡単にシェアしたいと思います。しばしお付き合いください😊

3/13 オックスフォードでついに感染者が出たとニュースで報道される。また、日本の大学から「危険情報レベルが2になった時点で帰国命令を出す」とメールが届く。

[大学]
通常授業(生徒によるオンライン授業を希望する署名活動が盛んになる)
[街] いつも通り人が多く、お店も通常営業。消毒液やトイレットペーパーは激減(マスクは元々売っているところが少ないため、もちろん無くなっていた)
[私と周りの人々] オックスフォードは小さな街なので、そこで感染者が出たというニュースは私を含む多くの人をかなり不安にさせたが、まだそこまでの危機感はなく外出も今までのようにしていた。病気の時や感染予防のためにマスクをする文化がないためマスクをする人はほぼ見受けられなかった。

3/14 「留学先大学で新型コロナウイルス陽性の学生が確認された」というメールが届く。

[大学] 一人陽性が確認されたが、政府から指示があるまでは通常授業を行うという旨のメールが届く。
[街] 少しずつ人が減り始めるが中心部は変わらず多い。お店もまだ営業している。
[私と周りの人] 食料や生活必需品が段々と無くなり始めていることに危機感を覚え、複数の店を回って必要な分だけ買い溜めをするように。外に出るとマスクをするアジア系の人が増えていた。それと同時に、マスクをしている人の周りに人が近寄らなかったり(バスの車内でも)悪態をつく人をたまに見かけるようになった。

(私は体験していないが、通りすがりに直接悪態を吐かれたり、バスを降りろと言われる経験をした日本人の友人が複数いた)

3/16 月曜日。この日から事態は大きく変わり始めました。

[大学] 午前の授業は通常通り。でも…
・昼に今後の授業や大学の対応についての会議があり、そこで生徒の代表たちがオンライン授業希望の署名を提出。結果、対面授業を中止する案が可決される。

→「次の日(3/17)から学校での対面授業を急遽中止する。授業の予定としては4月中旬のイースター休暇までは未定(リーディング課題などで対処)、その後オンライン授業へと切り替わる」という内容のメールが生徒に送られる。しかし大学や図書館などは引き続き開ける。

[街] まだまだお店は営業中。でも外に出ている人の数がかなり減り始める。一方、スーパーなどは変わらず多くの人がいた。パスタやトマト缶がほぼ売り切れ。トイレットペーパーは棚の前で入荷を待つ人もちらほら。
[私と周りの人] 親から頼まれるなどの理由で帰国を悩む留学生が少しずつ増える。ひとまず親と大学に「大学での対面授業が無くなった」旨を伝えた。(私はまだ外に出られる状態だったので今後の状況をみて考える予定でした。)

3/17 留学先大学から「自国に帰りたい学生は帰るべき」というメールが届く。
→その後イギリスの「新型コロナウイルスに関する感染症危険情報レベル」が2になる。

[大学] 校舎はまだ開いているものの、図書館は本を返すだけ。教室には入れない状況。
[街] まだ中心部には人がいるが、店の入り口にアルコール消毒液が置かれたり、長居をしないでほしいという張り紙があったりと徐々に対処され始める。イベントなどは全て中止。
[私と周りの人] 他国の留学生は帰国準備を進めている人が大半で、すでに帰国している人もかなりいた。日本人の留学生も段々と帰国のために飛行機を取り始めたり大学と相談したりしていた。私と同じ大学の子たちは帰国命令のメールをひたすら待っていたが、メールがいつ来るのかわからない状況だったため、その前に自力で帰国しようと考える子もいた。

3/18 ついに日本の大学から帰国命令が出る

[大学] 大学の校舎や図書館がついに閉まる
[街] 中心部のお店も徐々に閉まり始める。人も以前に比べるとかなり減っていた。
[私と周りの人] この時にはすでに帰国のための飛行機を調べ始めている日本人留学生がかなりいた。しかしその時にはもう飛行機の欠航が増えていて「本当に帰れるのか」という不安を抱える人も少なくなかった。私の寮のフラットメイトは3人中2人がすでにイギリスの実家に帰っていて、留学生よりも現地の学生の方がより早くこの状況に対応していることがわかった。

3/22 

[街] 外に出ている人が全くいないようになる。いるのはランニングやサイクリングをしている人のみ。同じ家に住んでいる人以外と複数人で集まっているところを見つかると罰金の可能性があり、エクササイズまたは必需品のためにしか外出できないためだった。(そもそもスーパー以外の店がほぼ全て閉店している。開いているお店は徹底してテイクアウトのみ。)

3/27 イギリスを発つ

空港にはあまり人がおらず、全員マスクを着用していた。イギリスではないような光景。全てにソーシャルディスタンスが適用され、並ぶ時は必ず2メートル以上の間隔を開けていた。緊張感と、いかに周りの人が危機感を持っているのかを痛いほど実感した。

3/28 日本(羽田)に到着

[空港に降り立ってから] 
①検疫
 紙を渡すためだけに1時間半立って待つ。体温は恐らく通過する時にサーモグラフィーで測られるため、体温計を使用することはなく、本当にただ、機内で書いた紙を三枚渡すだけ。
②入国審査と荷物受け取り 通常通りだった。

③空港直結のホテルへ向かおうとする !ここで問題発生!
ターミナルを移動しなければならないのに歩いては行けないと言われる。(本来なら検疫の際に宿泊先を確認され、ホテルの場合は海外帰国者専用のバスの案内を受けるということを後から知る。しかし、入国審査を通って外に出てしまったためもう戻れないと言われ、特別にシャトルバスを使わせてもらうことに。)

④公共交通機関であるシャトルバスに罪悪感いっぱいになりながら乗りターミナルを移動する。(数分間)
誰も私を見て遠ざからなかった。(あからさまに海外帰国者であろう荷物の量なのに)+ マスクをしていない人がいたことに驚く

⑤ホテルで2日間過ごす
大学側が帰国者のためにチャーターバスを出していたので迎えにくるまでの間滞在していました。

3/30 空港から実家へ帰宅

〜現在 自粛期間

4/13までは本当に家から一歩も出ずに過ごしていました。部屋からもできるだけ出ないように。現在は一度だけ散歩をしに数十分間外出しました。それだけです。

何故そこまでするのか。

もし私が感染していたら親にうつしてしまうかもしれない。そこから親の職場の人に広がる可能性があるし、何よりもし親が感染してしまったら私が耐えられない。会社の人に何と言われるかわからない。ただでさえ海外帰国者が家族にいると会社を休めと言われる所だってある今の状況だから。家の中でもマスクは欠かさない。全て隔離して、使うものは別にして。必ずそうしなければいけないわけではない。でも私がそうしたいからやっている。

自分が感染者ではないと言い切れる自信がないから。それは日本から出ていない人にも言えるはず。海外のパンデミックを目の当たりにしてきたからより実感して危機感を持てている部分もあると思っている。

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↑ 通常のオックスフォードの街並み

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↑ 5/22以降のオックスフォードの街並み

数日前まで人で溢れていた街が一瞬にしてもぬけの殻になったあの衝撃的な光景。それだけ事態は深刻なんだと知ることができたからこそ、「留学帰りでかぶれてる」とか「偉そうに」とか言われたとしても伝えたい。あなた自身の命も大切な人たちの命も、守るか失うかはあなたにかかっていると言っても大げさじゃない。

緊急事態宣言が解除され始め、電車は当たり前のように満員になり街には多くの人が溢れていると聞いた。もちろん働かなくてはいけない現実的な理由がある人だって沢山いると思う。でもできることはある。人との距離をきちんと保つこと。マスクはもちろん、手洗いうがいは面倒がらずしっかりと念入りにすること。そして、もう少しだけ遊びに行ったりご飯を食べに行ったり飲みに行ったりすることを我慢すること。SNSを見る限り、まるでもうコロナが収束したかのように外出して飲みに行く人がかなりの数いて、正直信じられない。

メディアでは毎日のように感染者数や各リーダーの対策・政策について、そしてそれに対する様々な人の個人的見解が報道されている。インターネットには新型コロナウイルスについての情報が溢れている。もはやどれを信じればいいのかわからなくなる。そんな今だからこそ、しっかり情報を見分ける力も必要だと思う。SNSも然り。「周りが遊んでいるからもう大丈夫だ」、本当にそうなんだろうか。周りに流されず自分で考えることがとにかく大切であることを伝えたい。

長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。この記事で少しだけでも新型コロナウイルスのこと、そして日々の心がけについて考え直してくださったら幸いです。一人一人の理解と行動が少しでも早く状況が良くなる最善策であると信じています。一緒に継続して頑張りましょう!:)

note内マガジン「わたしたちの留学と新型コロナウイルス」では新型コロナウイルスの影響により、留学やワーキングホリデーを切り上げて帰国せざるを得なかった方や現在も滞在先で奮闘されている方の体験談を募集しております。募集用のフォームをご用意しておりますので、ぜひご活用ください。

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