私が彼に100%感謝できない理由 -引っ越し記録④-
新しい会社に入社して1ヶ月が経った。
3年間、完全テレワークな生活から一変し、ほぼ毎日出社の生活を送っている。
6時に起きて
朝ごはんとお弁当をつくり
8時までに支度を終えて
8:20くらいの電車に乗る
そして20時くらいに帰宅すると
先に帰宅した彼が夕飯を作っている。
家や暮らしが好きな私が、平日唯一できる家事といえば、食器洗いかゴミ捨てくらいだろう。
この平日の家事担当“量“を、同居人の彼はどう思っているんだろう。多いのか、少ないのか。そもそも私が動いたことすら気づいてないだろうか。
その点、私は彼がどのくらい家事をしてるのかもはっきりとはわからないけれど、だいたい部屋で何をしていたのかは感じることができている。
なぜなら、面白いくらいに行動の軌跡が全て残る人だから。
彼が一人で料理をしたならば、しゃもじが見つけられずに戸棚中探した痕跡があるし、不用品ボックスの中身がぶちまけられているとメルカリに出品したんだな、とかが残された物たちをたどって見えてくる。
掃除はしてくれたけれど、掃除道具が片付いていないことで掃除をしてくれたことに気づく。
今朝で言うと、柔軟剤の詰め替え袋が洗濯機の下に落ちていた。ゴミ箱は左手を伸ばした先にあるのに、だ。
間違いなく詰め替えてくれたのだろう。
ゴミを捨てるくらい、見つけた私がやればいいのだし、まずやってくれるだけでも感謝と思いたいところ。
なのに、こんなところに書き留めてしまうくらいだから、きっと私は根に持っているんだろうな。
彼の荒が目に付いて、それを指摘をする自分にウンザリで、純粋に、彼が行動してくれたことへの感謝だけをしたい。100%全力で感謝がしたい。という最高にワガママな本音をここにだけ書き留めておきたい。。。
そして、つくづく私は完璧主義者だなと自覚する。
最近の出来事。
出勤前の朝ごはんを作った。
一人で済ませて、支度をする。
手の込んだものは作らないけれど
それなりにフライパンや食器は朝から溜まる。
すこしだけ、意地悪だと思ったけれど
私は朝の食器たちを洗わず残したまま出勤した。
彼に「洗い物よろしくね」とも伝えず、置き手紙のような気持ちでシンクにそのままにしておくことにしたのだ。
帰宅し、夕飯を作ってくれていた彼。
そして朝の洗い物は残ったままだった。
なんとなく自分は完璧主義者ゆえに家事の“質“を求めてしまう性格だからモヤモヤしてるのだと思っていた。
結局のところ、家事を通して、私への思いやりを感じたかったのだとはっきりわかった。
「こうしてくれたら私は喜ぶのにどうしてこの人は気付けないんだろう?」と心の中では求めていた。
求めたら終わりだ。
なんとなくお互い心地よい均衡を保つには、
彼は私の苦手な洗濯物を率先してやってくれればいいし、私は洗い物をやって、彼の捨て忘れたゴミを黙って捨てればいいのかもしれない。
けれど、やっぱり指摘してしまう自分を変えられないから「じゃあ、お前がやれば?」と言われてしまわない伝え方を毎日考える。
残されたままの朝の洗い物を見つめて
私はまたどう伝えようか考える。
求め過ぎたツケが、自分にそのまま返ってきた。そう思った。
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