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催涙雨

今日は新暦の七夕、星まつりの日です。
織姫と彦星が天の川を渡り、
1年に1度会うことを天帝に許された日です。

あいにく、今日の天気は午後から夜にかけ
雨予報。待ち望んでいた星合いは地上からは
見えそうにありません。
今年も催涙雨になりそうです。

催涙雨とは、7月7日に降る雨のことをいいます。
七夕の年に1度しかない機会に会うことが叶わない
ふたりの流す涙ともいわれています。
また、会った後に再び別れなければならない
惜別の涙とも言われます。

一方で、その涙で天の川が氾濫し渡ることが
できないために、かささぎという鳥の群れが
天の川の架け橋となり、ふたりは会うことが
できたという話もあります。
うらめしい雨もこんな風にとらえると少しばかり
心情のゆらぎがわかる気がしますね。

さて、ここのところ、線状降水帯による豪雨と
水害が地上では悩ましい問題になっています。
でも今年のことに限りません。
2018年の七夕豪雨は西日本に甚大な被害を
もたらしたことは記憶に新しいです。

もしかしたら、
天ではこんな会話が交わされているかもしれません。

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「えらいこっちゃ、えらいこっちゃ…」
「どした?そないにあわてて。」
「ついに天の川が氾濫するかもってよ」
「ははは…まさか、そんなことあるかい。」
「これ見てみ。天帝さまからの緊急速報や。」
「どれどれ…えーーーっ、ほんまかいな。」
「な、えらいこちゃろ。」
「今年の七夕祭り、中止かいな…どないしょ。
 やっと、あの娘と七夕デートの約束したのに…」

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先ほどから雨が降り出しました。
晴れの天の川を眺めるのは旧暦の七夕
(今年は8月14日)を待ちたいと思います。


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