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虫聞き

今年の中秋の名月は明後日、21日(火)。
今年は満月の名月が見られる。
先日の台風一過で好天に恵まれそうである。

中秋の名月を拝むときに心がけてほしい
ことがある。「虫聞き」である。
月のきれいな夜に、草むらから聞こえる
虫たち鳴き声。

もう夜となればコオロギや鈴虫、松虫などの
秋の声が聞こえるような季節にはなってはいる。
だけど、月明かりの夜の虫聞きは格別だろう。
虫聞きの文化は平安時代にはすでに
あったという。

月見団子を食べたり、お酒をたしなんだり
するばかりが月見なのではない。
月明かりの下で文をしたためたり、
歌を詠むのもいい。(ちょっと照度が足りないか)
たてたお茶をいただくのもいい。

その中に、虫聞きも楽しみとして取り入れて
見てはどうだろう。
心豊かなひと時を味わうこともできよう。

そして、もう一つ。
中秋の名月は満月なので、月明かりで星々は
見えにくいかもしれない。
だけど、名月を南東の空に見た時、
南の空に目をやれば、ひときわ輝く星が
2つ見えるはずである。
そのうち、明るい方が木星、
その横に見えるのが土星である。
今ちょうど、木星と土星は見頃を迎えている。

さらに、木星の左下、地平に近いところに
見える青い瞬きの星がみなみのうお座のα星
フォーマルハウト。
秋の星空で最も美しい星とも言われる。
私は子どものころより、この星が大好きで
一番好きな星と言ってもいいくらい。

21日の夜、晴れたら名月ともども星を見上げ、
虫たちの声に耳を傾けたいものだ。


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