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Flare(自己肯定について・2)
まずはじめに、前回のを書いてはっきりしたことを示しておく。 近年とみに見かけるようになった「そのままでいい」「だめでいい」「逃げてもいい」という自己肯定的言説がある。わたしはいっときはそれを受け入れていたし、外に向けて反復的に発信してもいたが、このやり方ではわたしはわたしを肯定することができないと気づいた。あの言説が切に必要な人もいるんだろうが、わたしは違う。真に受け続けていたらおそらく無限に
もっとみるMy Own Worst Enemy
佐々木敦『ニッポンの音楽』を読んでいたら、YMOについての章で
とあった。耳の痛い言及なんだが、けさこれについて風呂の中でぼんやり考えていて、「嫌われるのも存在を認められるということの一つの形なのか」と思いついた。
大多数の人がそうであるようにわたしは人に嫌われたくない。嫌いな人はいるが、その相手に冷たくされたら慌てるだろう。誰かに嫌われたと思うときはなんというか「その通りです」と思う。
エルレガーデンのワンマン
に行った。4/5。ゼップ自体久しぶりだったし、エルレか、しかもライブハウスかと思ったら前日からめちゃくちゃ緊張してきて、ライブに行き始めて十年以上になるがまだこんな食欲なくすくらいドキドキできんのかよって、それもおもしろかった。整番5だったし。5!?
※セトリにふれているのでネタバレを避けたいひとはみないでね
まあ始まったら楽しいだけだった。ライブってすごい。何百回も聴いたのとおんなじ曲で、
Twisted Maple Trees(自己肯定について・1)
自己肯定の方法を知りたいとながく思っており、他の人のやりかたを調べたりもしてみたがしっくりくるものがないので、自分で考える。好きなものやひっかかっているものから。だから徹底的に自分のために書くつもりでいる(=他人への浅ましい媚をできるだけ捨てる)。いきおい内容は偏るがしかたがない。
したがって、重要な前提として、ここでは、自己肯定感という感覚ではなく、自己肯定という行為を問題にする。自己肯定
エルレガーデンの新曲
四年前(四年前!?)のQVCでのライブに行ったときよりもずっと強く「復活したなあ」という実感があった。いい曲。もっとハイテンションな曲を予想してたので落ち着いたテンポが意外だったしまたこんなに失くしたところから始めるのかよと思ったし、そこに、当然だがわたしの想像の範疇を超えたバンドの姿、喧騒を、コマみたいにすごいスピードでぶん回して振り切ろうとか、思い出のざわめきの中を手さぐりするよりも、いちめ
もっとみるaurora ark観ました
発売日に受け取っていたけど持ち前の腰の重さでなかなか手をつけずにいたバンプのライブDVD。やっと観た。11/4の東京ドーム。
今まで、映像作品の感想をまとまった文章にしたことはない。でも気づいたら書き出しているのは、残しておかないといけない、何か大事なものを感じたってことなんだろうから、とりあえずは書けるまま書いてゆく。
一年前は、幸いなことに友だちがチケットを当ててくれて、しかも花道の真
あなたも誰かに祈られている
いま、とはなんだろう。
「今」は細かくしていけば限りなくゼロに近い。未来と過去とのはざまでしかないものだ。しかし、過去はもうないし未来はいまだない中で、「今」だけが唯一あると言えそうなものでもある。この「いま」とはいったいなんだろう?
これからバンプオブチキン「Gravity」の話をするんだけど、さしあたりこの疑問が軸になる。というのも、時間軸が判然としない曲だからだ。いちおう物語ではあるけ
細美武士全詞集出してくれよ
細美さんの書く歌詞が狂おしく好きでその話ばかりしてしまう。狂おしく、は誇張ではない。憧れと羨望と嫉妬と信仰に近いような恋心、ふかぶか突き刺さって身をねじ切られるようなせつなさとで、もう本当に気が狂いそうになるくらい好きで、適切な言い方が見つからないので「身投げしたい」とか「棺桶に入れてくれ」とか、ずいぶん不穏な表現になる。身投げはしないが棺桶には入れる。出会ったときから一世一代の惚れこみである。
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