見出し画像

【コトリコver.】地域と農のブランディングデザインのススメかた

こんにちは、地域と農のブランディングデザイナーのコトリコ江藤梢です。

コトリコでは主にブランディングデザインをメインにご提供しているのですが、お客様から「ブランディングデザインはどんな流れで行なうの?」と質問をいただくことがあります。

今回のnoteではブランディングの流れを簡単にご紹介いたします。
お急ぎの方は以下の目次からお好きな項目を選択してください。



ブランディングデザイン事例の紹介

弊社でブランディングデザインを担当させていただきました事例をご紹介します。
研修やワークを通してブランド軸を洗い出し、皆様の商品の可能性や価値が届けたい方々へ届くよう、デザインを提案し構築しています。話題性のあるブランドはメディア取材も多い印象です。


それではここからは、ブランディングデザインを進めるにあたっての基本的な流れをご案内いたします。

ブランディングデザインの全体像

下の図をご覧ください。
左上の「1」から最右の「ブランドデビュー」が、ブランディングデザイン全体のおおまかな流れです。

↑クリックで大きく表示できます

【1】2種類のキックオフミーティング
【2】ブランド構築
【3】ロゴマーク制作
【4】タグライン制作/メッセージ設定
(必要であればマーケティング会議を通して、)
【5】商品を届けたい方を定めて、分析・計画
【6】販売促進物の制作
【7】新ブランドのお披露目

これらはあくまでも「基本的な流れ」です。

実際には、お客様と内容の取捨選択や追加などの細かな調整をした上で取り組みます(場合によっては、この中の1つだけを取り出して取り組むこともあります)。

全てに取り組みに必要な期間は、ざっくりと
【1】から【4】まで:早くて3ヶ月から8ヶ月前後といったところでしょうか。
【5】から【7】まで:早くて2-3ヶ月から、ただしマーケティング会議や販売促進物の内容により大きく変動します。


以下より、詳しく説明します。


【1】2種類のキックオフミーティング

↑クリックで大きく表示できます

1-1 オンライン・ミックオフミーティング[ブランド基礎研修]

まずはブランディングにおける基礎研修セミナーを実施します。

目的:
ブランド構築のための基本的な考え方や、必要な項目を学んでいただきます。これにより、お客様とコトリコの間でブランディングにおける「共通言語」をつくり「共通認識」を合わせ、スムーズに進める下地をつくります。

-なぜ必要なの?
ブランディング構築中は、限られた時間の中で最適な判断が望まれます。そのため、たとえば「ブランディングとは」「ブランドルールとは」「失敗回避のポイント」などの解をチームで一致させる必要があるのです。

1-2 現地でのミックオフミーティング[現場視察]

皆様が働く現場を視察し、皆様の姿勢や空気感などを伺います。

目的:
数時間、普段の皆様の仕事場におじゃまします。仕事への姿勢を第三者目線で確認させていただき、唯一無二の価値の確認と発掘を行ないます。

-なぜ必要なの?
皆様が日々過ごす現場にこそ、「らしさ」を感じられる重要なアイデンティティ(=個性)が受け取れます。デザイン表現には、皆様の姿勢や空気感が欠かせません。また皆様とコトリコの相互理解によるチームワーク強化の意味合いもあります。


【2】ブランド構築

↑クリックで大きく表示できます

もっともボリュームのある項目です。
ブランドの軸となる要素を洗い出し、再構築していくイメージです。

あらゆる視点から商品の現在・過去・未来を資料に落とし込み、強みや出会いたいお客様、優位的ポジションなどを洗い出します。その目指す未来を具体化するため必要な行程を洗い出し、スケジュールに落とし込みます。

ワークシートをもとに作成した数十ページに及ぶ資料が、今後、チームが活用する「ブランドのルール」となっていきます。

-なぜ必要なの?
前提として、ブランディングデザインには、今ある社会課題を商品で解決しユーザーと新しくよりよい社会を創っていく役割を持っています。
これらを実現するためには、皆様の現在・過去・未来が持つ可能性と価値を可視化して、きちんと自己認識していただく必要があります。そしてその可能性と価値に虜になっていただくためのブランドルールをつくります。
ブランドチーム全員がそのルールのもと一丸となってブランドの統一を図り、どんどん成長させていくために、この取り組みが必要なのです。

【3】ロゴマーク制作

前項で洗い出したネーミングから、ロゴマークを制作します。
またその前後で、弁理士による調査と申請をお薦めしています。

【4】タグライン制作/メッセージ設定

ロゴマークに付属するタグライン(長期的に使用するキャッチコピーのようなもの)と、ブランドメッセージを設定します。

-なぜ必要なの?
ブランドの「顔」となるロゴマークと、それらを表現・説明するタグラインとメッセージ。これらをお客様に視覚情報として伝え続けることで、人々の心にいつしか皆様のブランドがお客様の心の奥底に住み続けるようになります。それらを実現するため、この3つはとても重要なアイテムです。


【5】属性に合わせて、営業プランを立てる

↑クリックで大きく表示できます

お客様には、大きく分けて3種類あります。

・toB(=企業。ex.取引先、卸先など)
・toC(=生活者。ex.消費者、ユーザーなど)
・to雇用(=採用応募者。※私の造語です)

これらの方々に向けて、
・どう届けるか
・どんな情報を届けるか
・どんな販売促進物で届けるか

などについて、ベストな策を計画・企画を立てていきます。

-なぜ必要なの?
お客様の属性によってデザインやメッセージを変えるのは一般的です。その方が効果が出るからです。デザインは時折、「ラブレター」に例えられます。本当に届けたい相手に向けて、どんなアイテムを、いつどこでどんな時に伝えると良いか…それらを真剣に考えることが相思相愛になる方法なのです。


【6】販売促進物の制作

↑クリックで大きく表示できます

前項で抽出した販売促進物をつくる際は、必ず「デザイン」が必要となります。ブランディングデザインの場合、それらが全て統一感のあるデザインに整えるのが一般的です。

そのために、デザインのルールを設定するところから始めます(「トーン&マナー」)。設定するのはテーマカラーやフォントの種類、雰囲気など多岐にわたります。

これらを基に、各種デザインを制作していきます。

-なぜ必要なの?
統一感を出すためのデザインルール(「トーン&マナー」)を設定すると、とても便利です。例えば、将来的にデザイナーが変更になった時や、デザイナーが担当できない販促物を異なる企業に発注する場合です。このデザインルール資料を相手に確認してもらえれば、例え制作者が代わっても、統一感のあるデザインイメージを保つことができるのです。


【7】新ブランドのお披露目

おめでとうございます!やっとこれでスタートが切れる状態です。

輝かしいデビューの場として、多くの方へブランドをお披露目しましょう。
お披露目の方法としては、販売会や記者会見、イベント、展示会、マルシェなど…。方法はいろいろあります。

ぜひ以下URLからデビューお披露目の様子を覗いてみてください。

-なぜ必要なの?
ブランドが完成しただけでは、ブランドに影響力はありません。これまで感じてきたブランドの可能性や価値を多くの方に知っていただくための策を講じるのがベストです。ブランドがデビューするのは、ブランドの歴史の中で1度しかありません。このデビューを重要な機会と捉えて可能性や価値を届けるための準備をしましょう。


【おまけ】単発相談も受付中です

↑クリックで大きく表示できます

コトリコでは、単発でのオンライン相談も受け付けています。テーマは「ブランディング」と「キャリア」の2つです。

▼ブランディングデザイン相談の例
「もう少し気軽に相談してみたい」
「今のブランディングのままでいいのかな」
「もう少し認知度上げたいのだけどどうしていいかわからない」
「付加価値をつけて商品単価を上げるには?」
などなど、ブランディングやデザインでお困りのことがありましたら、なんでもご相談いただけます。ブランディングやマーケティングの観点から理論的にお答えします。

▼キャリア相談の例
「私の働き方ってこれでいいのかな…」
「もっと自分の強みを活かして仕事がしたい」
「フリーランスで起業したいけど向いてるかわからない…」
などなど、ご自身らしい仕事のしかたでお困りのことがありましたら、なんでもご相談いただけます。
※代表江藤は国家資格キャリアコンサルタントの取得者でもあります。

お申し込みやお問い合わせは以下URLページ「お問い合わせ窓口」より受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。



最後までお読みいただきありがとうございました。
コトリコのブランディングデザインの流れをざっくりとご紹介いたしました。

ここ数年では行政様や支援組織様などからのブランディングデザインのご依頼が増加しています。それだけ需要もあるということですね。近年は価格高騰などもあり、価値やイノベーションなくして単価を保つまたは上げるのが困難な状況にもあるようです。しかし、皆様の経営の可能性と価値を洗い出し可視化するこの取り組みは、新しい道を歩みだすきっかけとなります。
皆様がブランディングデザインを通して、改めて商品価値を見直し、新しい可能性に出会い、一歩を踏み出せるきっかけづくりができるよう、今後も精進してまいります。

株式会社コトリコのWEBサイトは以下よりご覧ください。
他事例などもご覧になれます。

YouTubeでは仕事で制作した映像などもご覧になれます。


この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?