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デザイナーとの打合せ。その時はぜひ「絶対条件」と「理想」をお伝えください

こんにちは、地域と農業のブランディングデザイナー江藤です。

ここをご覧になった方は、最近デザイナーとのやりとりが発生している方が多いでしょうか。この記事では、自分もデザイナーに依頼する立場にあるデザイン歴16年目の私が、デザイナーに相談する時にこれを伝えるとスムーズになることがあるよ!というポイントをお伝えします。


デザイナーに相談する場合、何を伝えればいい?

ぜひ「絶対条件」と「理想」を伝えてください。

ここで言う「絶対条件」とは、
デザインを依頼する上で
あなたが「これは絶対外せない」という条件です。

「理想」とは、
デザインを依頼することで
あなたが「何を実現したいのか」という理想です。

具体的には、例えばこんな感じです。

▼絶対条件
仲間とあなたとでアイディアをディスカッションしながら、自社商品のリーフレットを10月末までに制作し、300部マルシェで配りたい。インパクト与えたいからちょっとだけ厚みのある紙に印刷してほしい。

▼理想
結果、ファンを増やしWEBからの流入も増やして認知度向上を目指し、売り上げにつなげたい

ちなみにデザイナーへの相談は、不動産屋さんへの物件相談のように相談すると伝わりやすいです。

物件を探す時、
「●●市内で、駅から5分以内でコンビニかスーパーがまあまあ近くて、治安が良くて、南向きの1DK。予算は●●円で、来月中に入居できる所でお願いします」みたいに伝えますよね。
そしてその時あなたは、理想物件に住んでる未来の自分の姿を想像しているはずです。
不動産屋さんで理想まで伝えるかどうかは人によるかもしれませんが、伝えていただくと優先順位の強さがより伝わりやすくなります。

すると条件と理想に沿って、スタッフさんは物件提案してくれますよね。
その中にはドンピシャな物件もあれば、条件から外れた物件など様々な提案が含まれています。

このドンピシャ物件以外の提案をするのには理由があります。
その人が口にした条件と理想は、実はその人が思い描く本当の「理想」ではないかもしれないことがあるからです。

実はこれはデザイナーも全く同じです。
その人が抱く「理想」は、ヒアリングで教えていただいた理想よりももっと高く広いかった事例は多く存在します。目の前の方の可能性を広げるきっかけをご提供するのも、デザイナーの仕事のひとつだと考えています。


デザイナーの役割

ということで、デザイナーの仕事はデザイン制作に加え、クライアント様が相談時に描ききれていないアイディアや情報があることを前提にデザインを提案することで、クライアント様の理想や可能性を拡大する、という大切な役割も担っています。

だから、ぜひデザイナーに条件や理想をどんどんお伝えください。

条件や要望が言語化できていなくても構いません。その時は「どう伝えて良いかわからなくて…」とお気持ちを教えてください。こちらからヒアリングをさせていただき、言葉になっていない条件や要望をおまとめします。


今の時代、デザイナーに頼む必要ってある?

ここ数年の間に簡単にデザインできるアプリやAIサービスが増えて、誰でも無数にデザインをつくれる時代になりました。そんな時代に、デザイナーに依頼する意味はあるのでしょうか?

私はあると考えます。

なぜならデザイナーは、
デザインをつくるだけではなくクライアント様の目的や要望に沿ったデザインを短時間で仕上げて、かつ一定の効果を出せる人たちだからです。
また、著作権や商標など権利の扱いについて、クライアント様がどう活かして守れば良いかなどの知識を持っている方が多いです。

ぜひそんな点も考慮いただいて検討してみてください。


それではまた。
地域と農のブランディングデザイナー江藤でした。


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