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風呂に早く入れるようになったことが、回復の一歩だったかもしれない

こんばんは🌙
こうんです。

今日、すごいことがありました!
私の足に蚊が留まって血を吸っていたのですが、
それを、手の親指と人差し指ですり潰すことができました!
(南無南無…)

叩いたんじゃないよ!
指で掴んだんだよ(*'ω'*)
すごくない?

関連付けるのが申し訳ない気もしますが、ドラマ「愛の不時着」を思い出しました。
主人公の韓国人セリが、不時着してしまった北朝鮮で、嫌がりながらも世話をしてくれる北朝鮮の人たちに、手の指でハートを作ってお礼の気持ちを伝えようとするシーンがあります。

あれです、親指と人差し指の腹を重ね合わせて、ハートのように見せるやつ。よくアイドルがやってる仕草。

それを初めて見た北朝鮮育ちの彼らには、残念ながらその意味は伝わりません。後から「あのポーズはなんだったんだろう」とお互いに話すのですが、そのうちの一人が「『お前なんか二本の指で虫けらのようにすり潰してやる!』という意味じゃないか?」と真面目に言います。

私はこの一連の流れがとても好きだったのですが、
今日私はまさに、二本の指で蚊をすり潰した!
と何か興奮してしまいました。

しょうもないですね。笑
でも、こんなどうでもいいことに喜びを感じられることが、嬉しく有難いです。

最近、noteを読んでくれている友達から、「こうんは健康的だね」というようなことを言われました。
健康的かー。そうかー。と、うつからここまで回復できたきっかけなどを考えました。周りの人たちの支えに加え、私なりの挑戦と頑張りがあったなと思います。今回はその考察を書きます。

症状が悪化しなくなった頃

2023年1月上旬。
仕事を休み始めて、約5か月の頃。
かかりつけ医が変わったり、薬を飲み始めたりして、「一歩進んで二歩下がる」というような症状の悪化が無くなり始めました。

突発的な涙なども、かなり減ったのですが、良くなっている実感はあまりありませんでした。なぜなら感情が死んでたからなー!

何をしても、心が動くことがほとんどない状態でした。
(その頃唯一感動できたのは、『進撃の巨人』。)

家族の言動に、どうにも言い表せないしんどさを感じることはちょくちょくありました。そういうときは、イヤーマフをしたり、違う部屋に避難したりしていました。
(私が嫌がっていることが皆に伝わるだろうな、申し訳ないな)
と思いつつ、耐えられないのでどうしようもありませんでした。

そういえばあの頃、バーッと話されるとよく両耳を塞いで目を閉じていたな。ヒステリーになった小さい子みたいに。
頭と気持ちが混乱すると、情報を遮断しようとして体が動く、といった感じです。聴覚過敏になったみたいで、それまでに経験したことのない辛さでした。これは、回復した今でも若干残っている感じがします。

※当時、イヤーマフは結局そんなに使えませんでした。私は生まれつき頭が大きくて、大きめのを買ったつもりだったけど、きつくて頭が痛かった。笑

意欲ゼロ

話が逸れましたが、ネガティブなこと以外、気持ちが動くことがほとんどない時期でした。

もちろん、意欲もない。
すべてのことに価値を感じない。

手を伸ばしやすいゲームはよくやっていました。
当時よくやっていたのは、タウンシップ。
ロシア発祥だったのもあり、最近は止めましたが、そこでの家畜の世話とか工場稼働、鉱山の採掘、期間限定の探検(もはやゲームの内容が全く違う)は、本当に一生懸命やっていました。笑

あとはたまに、ピアノを弾いていました。
ジブリの曲を集めた楽譜を買って、昔から好きだった曲などを弾きました。
うつ状態になってからは、色んな物事への価値観が結構変わったのですが、あれだけ好きだったジブリもあまり好きではなくなりました。ジブリによく出てくる、芯の強さがありながら女性らしさのある登場人物とか、昔は憧れの対象だったけど、「男の(?)ロマン詰め込みやがって」と思うようになりました。笑

でも、曲はやっぱりいいですよね。
久石譲さんの美的感覚がメロディーに表れている感じがする。
あと、ピアノの音は本当にきれい。
家のピアノは中古のアップライトピアノなんですが、鍵盤の軽い電子ピアノしか無かった小さい頃に比べると、ちゃんと重い鍵盤で、本物の音を鳴らせることが嬉しかったです。
あ、ポジティブな感情少しあったね。

ゆっくりめの、または短調の曲を弾きながら、回らない頭でぐるぐる考えたり、全然関係ないことを思い出して泣いたりしたりしていました。

無心で何か手を動かして、全く関係のないことを考えてしまうあの時間って、結構大事かもしれません。


具合が悪いと言おうものなら

具合が悪くなると、母が繰り返し言ってきます。
「運動しなさい。体のメンテナンスをしなさい」と。
分かってるよー。分かっててもできないから苦労してるんだよ!!

家では、食事や運動をきちんとせずに体調やメンタルを崩すことは、罪みたいなものなんですよねー。なかなか労わってもらえないです。
いや、労わってくれるんですが、それ以上にああせえこうせえとたくさん言われるので、ゆっくり病気してる暇もない。(´・ω・`)

「具合が悪い」と言うと面倒くさいことになるので、多少の腹痛や発熱や頭痛は我慢できるようになった気がします。良いことか分からないけど。おかげで小学校高学年から高校は、ほぼ皆勤賞\( 'ω')/

もう一つ、口うるさく言われることの一つが、『早寝早起き』です。
どちらも、私はとても不得意なんだなこれが…(´・ω・`)
ゲッターズ飯田の占いによると、私は『無駄に夜更かししがちな星の元に生まれた』そうなのですが、本当にその通りだと思います。


風呂に入りたくないTT

そして、夜更かししてしまう最大の理由が、風呂に入れないこと
なんか自分で書いていて笑えてくるのですが、まじで風呂に入るまでが苦手。入ればすっきりするのが分かっていても、風呂に入る準備をするのがとてつもなく面倒くさい。立てない。
上がってから髪を乾かすことも、考えたくない。(結局たいてい自然乾燥なんですけどね)

我が家では、「こうんには、風呂に入る2時間前から入れって言わなきゃいけない」という冗談のような本当のことが起きていました。
風呂に入らないと、汗をたくさんかく季節は特に、寝ても疲れがあまりとれない(こうんの経験則)というのが経験からよく分かっているんですけどね。

皆が寝床に入って、疲れたり寒くなったりしてから、泣く泣く冷えた風呂に入るという、エネルギー効率最低なことをよくやっていました(´・ω・`)


・・・風呂に早く入る!

でも、その時はやってきました。
風呂に早く入れないことによるストレスが、風呂に入る面倒くささを上回るときが!

【風呂に早く入らないことによるマイナス事項】
・風呂に入らず夜更かしをし、しょうもないことを考える時間が増える。
・葬式みたいな気持ちになる。
・ストーブを消して冷え切った体で、ぬるい風呂に入ってもなかなか温まらない。でも、ケチなので追い炊きはしたくない。
・布団に入っても、不眠ぎみでなかなか寝付けない。本当は妹と話しながら寝落ちしたいが、彼女はもう夢の中。暇(´・ω・`)またしょうもないことを考えてしまい、消えたくなったりする。
・そして夜中の0時を過ぎてから寝ると、3時前くらいに目が覚めたりして眠りの質が悪い(特に薬の服用開始後)。悪夢や窮屈さを感じるような夢を毎日のように見て、しかも覚えており、朝起きて第一声が「疲れた・・・」
などなど…

そこで、こういうことにしました。
「風呂に入って」と言われたら、「え~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」と言うのではなく、何をしていようがその手を止めて、着替えを取りに行き、トイレに行き、脱衣所に入り、そっこうで服を脱ぎ、浴室に入る。

何にも考えない。
考えてはいけない。
考えるな、感じろ。
思考停止で風呂に入れ。
いや、声をかけられてからでは遅い。
夕方になって風呂の気配を感じたその時から、勝負は既に始まっている。
気づいたときに、着替えはもう手元に準備しておくんだ。

どうしても勢いが足りない時には、
「できるできるできるDEkill私にはできる」と呟きながらとにかく足を動かす。そして、無事風呂から上がったら、家族にスタンディングオベーションしてもらう。

これを、1週間、2週間と続けていったら、自然と風呂に入るのがそこまで苦痛ではなくなりました。

これは、私にとっては、小さな、されど確実な一歩だったと思います。

こんな何にもできない私にも、できることがあるんだ・・・という、小さな自信になりました。

朝、足を揉む

ついでにもう一つ、習慣として始めたことが、朝の足揉みです。
これは母の勧め。

足裏には、体中のツボが集まっています。
心臓のある左足裏から足の付け根、右足と揉みます。
リンパ?のある足の付け根まで毒を流して、そのあと30分かけて500mlの白湯を飲む。こうすると、体の"ごみ"が尿と共に排出されるんだそうです。

具合が悪くなると「足揉めば?」とよく言われていたし、たまに揉んでもらうと悶絶し、その後結構すっきりするので効果があることは分かっていました。でも、面倒くさすぎた(´・ω・`)

しかし、自分のうつ症状があまりにもよくならなくて辛いので、藁にもすがるような思いで始めました。

これも、慣れるまでは少し時間がかかりましたが、習慣に組み込まれると苦ではなくなりました。そして、効果があったのか、その頃から気持ちも少しずつ、少しずつ、上向き始めたのでした。

母曰く、ツボを刺激するだけでなく、自分の体を自分で触ってメンテナンスすることは、精神的にも結構大事なことなのだそうです。
私もそう思います。

当時の気持ち

上記の習慣ができる前の当時の私の気持ちは、こんな感じでした。

普段生きているだけの時間が苦しい。
自分の心がちっとも良くなっている気がしない。
涙は減っても、心が戻ってこない。
早く良くなりたいわけでもないけど、
このままでいるのも、辛い。
普通に生活することが、ただただしんどい。
生きてる価値が、見いだせない。
自分で死ぬのは簡単じゃないから死のうとは思わないけど、
消えたい。時々、すごく消えてしまいたくなる。

風呂も足揉みも、習慣になるまでは骨なのですが、
あの絶望的な気持ちのままでいるよりは、
何かした方が、気が楽だったのかなとも思います。

まじで面倒くさかったけどね。
色んな人の支えがあって、やってみたら、できた。
習慣化ってすごいですね。


ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
皆さん、既に4,222文字読んでいます。
今日はもう本読まなくていいよ(*'ω'*)笑

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