白石倖介(コース)

演劇学科→雑誌編集部→ライター・編集者。RealSound、KAI-YOUなどで書いて…

白石倖介(コース)

演劇学科→雑誌編集部→ライター・編集者。RealSound、KAI-YOUなどで書いています。エンタメとテクノロジーの交わる場所が執筆領域。 Amazonアソシエイトに参加しています。

最近の記事

好きなキーボードの画像を保存して眺めていたら中の人からそのキーボードをいただいた話

 コンピュータの周辺機器で1番好きなのはキーボードだ。Appleの出した古いキーボードなどは中学〜大学時代にかけてかなり収集した。古いAppleキーボードには性能の良いアルプス電子のキースイッチが採用されており、今でも時たま使う。友達のミュージシャンに「楽曲の冒頭でキーボードの音が欲しい」と言われてレコーディングにApple Extended Keyboardを持参したこともある。おれのキータイプから始まるアルバムはこちらです。  高校生の頃憧れたプロダクトといえば『Hap

    • 永野護展を見て思う、世界の摂理からの脱却という欲望について(2月のこと)

       2月はMicrosoftとAdobeとIO DATAの取材が同月にあり、かなり「テクノロジーライター」という感じの月であった。おれは「テクノロジーライター」とか「ITジャーナリスト」などを名乗っていないのだけれど、2月はそういう趣があった。  特にこの記事は、Adobeがデザインについてどう考えているのか、Adobe本社の中の人に直接聴ける貴重な機会で、大変楽しいインタビューになった。  あと2月はね、永野護デザイン展に行きました。以前富野由悠季展を観たおかげで70年代

      • 誕生日と10周年イヤー(1月のこと)

         ブログを始めたときには「最低週1で更新を」なんて書いたのに気づいたら書かないまま4月が始まっていた。大嘘をついた。というのも別にサボり散らかしたかったわけでもなくて、始めたら始めたで「ブログ、どう更新するのが良いの?」ということについて考えてしまった。ブログって、日常的に起きることを書いていくのが本来の使い方かなと思いつつ(だってWeb+Log、ですからね)、それはそれで意味のあることとないことのムラがあり、かといって「おもしろテキスト」的なものを定常的に更新するのも、ちょ

        • つけ麺屋『つじ田』・営業マン・よさこい祭りに共通して漂う「なんちゃって感」について

           冷たい麺が好きなので、ラーメンとつけ麺を比べるとつけ麺が好きだ。時々有名なつけ麺屋『つじ田』に行く。  ここのつけ麺は麺にすだちが乗っており、食べている途中で麺に絞ると味にアクセントが出て良いですよ、というようなことが掲示されているほか、麺が提供される時にもそういうようなことを言われる。  んだが、この「そういうようなことを言われる時」の圧がすごい。店員がつけ麺をカウンターに出すやいなや、「すだちはァ!途中でェ!麺に絞ってェ!お召し上がりくださいィ!」という感じで、周り

        好きなキーボードの画像を保存して眺めていたら中の人からそのキーボードをいただいた話

          【再掲】ありがとう(『風立ちぬ』を見た僕)。

           2018年9月、当時書いていたブログにアップした『風立ちぬ』の感想文です。当時ですら公開からだいぶ経っていたんですが、ありがたいことに多くの方に読んでいただけて嬉しかったので、あらたにブログを始める今回、再掲します(別に前のブログでも読めるんですけどね)。  先日、『風立ちぬ』を見た。深夜、家のテレビをスピーカにつないで、一人で観た。  ああ! 先月から僕は取り繕った文章を書くつもりで何度も悩んで、しかし今に至るまで書けない。僕はこの映画に対して、まともなジャッジができな

          【再掲】ありがとう(『風立ちぬ』を見た僕)。

          人生5度目のブログで新年のご挨拶

           昔『イタチョコシステム』という古いMacintosh用のゲームを作っているソフトウェアハウスがあって、かつては秋葉原や吉祥寺にゲームや関連グッズの直営店があった不思議なゲーム会社だったんだけれど、そのお店たちも今はなく、主宰のラショウさん(@itachocosystems)という人はTwitterで「イタ聖書には『7番目の店が落ちるとき』と書いてあるので店を7回潰さなければいけない、あとx回潰さなければ」といっていて、潰れた店の数を見ていたらこれはあながち冗談にも聴こえなか

          人生5度目のブログで新年のご挨拶