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星街すいせい『TEMPLATE』 /「天球、彗星は夜を跨いで」の続編 | 活動4周年の歩み

私が「星街すいせい」を知った時の第一印象はセルフプロデュースに優れた個人勢VSinger、だった。キタニタツヤ氏から楽曲提供された『天球、彗星は夜を跨いで』は彼女のそういったイメージを形作る上で自分にとっては象徴的な曲だった。 しかし『TEMPLATE』を聴き込んでいくほどに『天球、彗星は夜を跨いで』の持つ意味がより露わになっていった。恥ずかしながら今までその本質をほとんど理解出来ずにいたことに気付いたのだ。 この記事では、VTuber星街すいせいの来歴とシーンの変遷に触

    • 4年半の空白を越えて復活するVTuber、バーチャルギターボーカル『魚住チカ』

      魚住チカをご存知だろうか。 魚住チカは2018年8月にデビューしたバーチャルYoutuberで自らを「バーチャルギターボーカル」と名乗っていた。 チャンネルに残されていたのは活動していた当時からそのまま、1本の自己紹介動画とわずか2曲の歌動画だけ。 そんな彼女が約4年半ぶりに活動を再開した。 ここまで書き連ねて来たことは「そういう事もあるんだ」という内容に過ぎないと思う。ならこの感動は一体何処から湧いてくるのか。 それは彼女が音楽を、歌うことを今も続けているのが分か

      • 星街すいせい楽曲を振り返る | THE FIRST TAKE × Stellar Stellarに寄せて #ホロライブ

        VTuber初の快挙という触れ込みに「THE FIRST TAKEの新しい試み」に対する感情とは、また一つ異なった思い入れを同時に感じている。 VTuberという形が朧気であまりにも大きな枠組みの中にあって「星街すいせい」の存在は実はかなり異彩だ。 彼女がホロライブ0期生という枠組みにいるのは事務所のブランドが生まれる以前から、フリーランスの活動者(バーチャルYouTuber)としてキャリアをスタートさせた出自に由来している。 初期のバーチャルのシーンの成り立ちは大まか

        • 黛灰という在り方

          もし「VTuberとは何か?」という問いがあったのなら、自分は絶対に黛灰の名前を挙げると思う。 定義があいまいでぼんやりとしたこの界隈だけれど、それはこれからもずっと揺るがないと胸を張って言う事が出来る。 黛灰という存在にこれほどまでに必然性が与えられたのは間違いなく、彼がその在り方に心血を注いできたからだ。 それはにじさんじ所属タレントとして、配信者として、純粋なゲームユーザーとして。 ある時はバーチャルな存在として。 黛灰は身もふたもない言い方をすればオーディション

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          花譜/不可解弐Q1 神椿にとってのバーチャルとは。「魔女」と「言霊」

          『祭壇』は花譜自身の言葉で伝えられたように1stワンマンライブ不可解で『魔女』と対になるような、続編に位置付けられた曲として披露された。 不可解の『祭壇』、不可解再の『宣戦』、そして先日行われた2ndワンマン不可解弐Q1の『言霊』はそれぞれ『魔女』を意識した曲となっている。『魔女』は「今己を証明する言葉に魂はあるか?」という一つの存在として強く自我を訴える歌詞が印象的な、そして花譜を象徴する曲の一つだと思う。しかし花譜を形作る楽曲の中でたびたび現れる「偽物」「仮想世界」「証明

          花譜/不可解弐Q1 神椿にとってのバーチャルとは。「魔女」と「言霊」