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絶滅危惧種のご当地グルメ・潮かつおでランチにしてみた

こんばんは、クラフトビア子です。

みなさんは、在宅時のランチってどうされていますか。

テレワークの多いビア子は、ランチは家で適当に済ませることが多いです。調理するのは面倒なうえに時間もないし、息子のお弁当と一緒に用意しておくのも何だか大変。

今晩は、そんなときも役に立つ、西伊豆の伝統・万能調味料の「潮鰹」がどうやら絶滅危惧種のご当地グルメらしい、という話です。


今日のおうちランチは潮鰹うどん

今日のランチはどうしようかな…。なんとなく冷凍庫を開けたら、冷凍うどんがあるじゃないですか。

冷凍うどんはおいしいし、なにしろ調理が楽。袋を少し切って、レンジでチンすれば、ゆでたてうどんの爆誕です。冷凍庫の中でちょっとかさばるのだけが玉に瑕という、ありがたい食材なのです。

子どもが発熱とか、鍋料理にしたときの子ども用とか、だいたいそんな理由で冷凍庫にストックしているのですが、まだたくさんあるから一食くらい消費したほうがよさそうと判断しました。

さて、うどんをどうするか。かけうどんにするなら鍋を使うから面倒だし、ぶっかけにするのもなんだかありきたり…。でもネギくらいしか、トッピングはしたくないし――。

そう考えていて思いついたのが西伊豆の万能調味料・潮鰹です。

潮鰹についてはあとでしっかり説明しますが、とにかくこれならうどんに振りかけて、ネギと一緒にまぜるだけ。(ネギはなくてもよい)

洗い物も少なく、秒でできる!ちょっとあわただしいランチにはピッタリです。

釜玉好きな方は、生卵も割り入れると栄養面もプラスだし、一層おいしくなると思います。ビア子は卵が苦手なのでパスしちゃいましたが。

ネギと一緒に潮鰹をふりかけて、ぐるぐるっと混ぜたらできあがり。ほどよい塩気と旨味でおいしくいただきました。

潮鰹とは何なのか

さて、潮鰹とは何なのかを説明します。

西伊豆で特に冬につくって食べられてきた、鰹節の原型ともいわれる郷土料理です。

西伊豆はカツオの一本釣り漁が盛んだったそう。別名「正月魚」(しょうがつうお)とも呼ばれ、縁起物やお供え物として作り続けられてきたた、鰹の塩漬け(保存食)です。

地元の漁港から水揚げされたカツオから内臓を抜き、たっぷりの塩をすりこみます。晩秋になると軒につるして寒風に吹きさらし、正月に食べるために陰干しして時間をかけて水分を抜きます。

かつて奈良時代には、日本各地で潮鰹のようなカツオを塩漬けして干したものが税金として納められていたこともあったのだとか。

鰹節のように発酵させているわけではなく、どちらかというと食味は生ハムに近いようですが、このようなカツオの塩漬け干しは今では西伊豆で少し作られているだけなのだそう。

潮鰹を一本丸ごと買えるようですが、生ハムのように少しずつスライスして楽しむものの、常温では長く保存できないそうで、冷凍庫がパンパンになりそうではあります。

ビア子は最もお手軽な、潮鰹の身をあぶってほぐして粉末状にされた加工品を、昨年遊びに行った箱根で入手しました。(それが、なぜか箱根湯本のお土産やに売っていたのです。伊豆と箱根は近いからなのかも)

潮鰹は生ハムのように食べるのもおいしそうで、いつか西伊豆で食べてみたいですが、地元の人に愛されてきた食べ方は、焼いた身をほぐしてごはんに載せたお茶漬けなのだそう。

というわけで潮鰹の粉もお茶漬けに最適なのですが、何しろカツオのうまみと塩味が調和している製品なので、うどんだしが粉末になったようなもの。当然、うどんにかけてもおいしいのです。

手間ひまかけてつくられる潮鰹。生産メーカーは3社ほどしかないそうですが、最近は西伊豆の名物としてPRにも力が入っているようです。

世界に誇るだし文化を支える鰹節の祖先といえる食材。

生ハムのようにさまざまな料理で楽しまれ、親しまれる食材になっていったらいいなあと思いますし、そうなるポテンシャルを感じた潮鰹でした。

↓ビア子が食べているのはこちら。とても便利です。

↓潮鰹そのものはこちら。

お酒好きな方には、特におすすめです。卵かけご飯にも合うようです。

それではまた。

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