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拝啓 事業会社と制作会社で迷えるデザイナーさんへ 〜制作会社のUI/UXデザイナーは何者なのか〜

こんにちは。デザイン×エンジニアリング×ディレクションをベースに「新しい価値観」を創造するクリエイティブ集団、crage(くらげ)株式会社でUI/UXデザイナーをしているナンシーです。

事業会社でのデザイン職に憧れている、そこのあなた。制作会社での仕事の魅力をご存知ですか?いや、謎ですよね。だって、UI/UXデザイナーといえば、事業会社のイメージがありますもん。私もそう思います。

私の前職は事業会社でした。その上で、今、クライアントワークメインのcrageにいます。crageで「求められるスキル」や「やること」を改めて考えると、私にはcrageが「合っている」と感じています。

この記事では、クライアントワークメインのcrageのUI/UXデザイナーの働き方をご紹介し、「これだ!」と感じていただける方々にぜひcrageの仲間になっていただきたいという思いを込めて執筆しています。

キャリアに悩めるあなたに、少しでも新しい価値観を提供できれば幸いです。


まずは会社の紹介を

「creative(創造的な、創造力のある) + -age(「集合」の意) = crage」

まず、crageがどのような会社なのかご紹介させてください。

crageは「新しいを『創る』『集団』で想像を超える。」を掲げているクリエイティブ集団です。エンジニア、ディレクターも在籍しており、社内でコミュニケーションを取りながら制作することが多いです。

UI/UX領域ですと、アプリや管理システム、機能が詰まったWebサイトなどが対象になります。デザインリニューアルや、新規機能に関するご提案、そもそも何に困っているのか分からない、といったご相談もあります。

以前の案件としては、博報堂DYホールディングス社の「Artistspoken」というアプリ案件や、Now Do株式会社の施設管理者向け予約管理システムなどがあります。また、デザインチームで作成したイラストをNFTで販売するなど、変わり種のプロジェクトにも取り組んでいます。


制作会社のUI/UXデザイナー 特徴4つ

ここからは、クライアントワークメインのcrageで働くUI/UXデザイナーの特徴を4つご紹介します。


【特徴1】複数ドメインを横断する

私は以前、医療業界に特化していました。その領域を深く突き詰めることは、とても楽しかったですし、学び尽きる、ということはありませんでした。

一方、crageでは、私だけでも、決済領域、学習領域、女性向けメディア、アパレルなど、さまざまな業界のお客様と仕事をする機会がありました。それぞれの業界やエンドユーザーの特徴も異なります。
特定の領域に特化しないことで、さまざまな出会いや学び、気づきが得られると思っています。個人的には、こうした環境は、すぐに応用できる・横展開できるので知識やスキルが身につきやすく、よりクリエイティブなアイデアが生まれやすいのではないか、と考えています。


【特徴2】ソリューションに制限がない

前職の事業会社では、各チャネルごとにチームが分かれ、それぞれのチャネルの担当者と協力して業務を行っていました。各チャネルのプロと調整しながら自身のチャネルの改善を行う。こういう動き方も私は好きでした。

crageでUI/UXデザイナーとして働いている今は、バナーやLP、サイト、アプリ、管理システムなど、プロジェクトごとに必要なものを柔軟にデザインしています。デザインのみならず、新規機能やサービスの今後についてプラットフォームを横断してご提案させていただくこともあります。

crageのメンバーが築き上げてくれたお客様との信頼関係もあり、ご提案もしやすい環境になっているからこそできることです。これはUI/UXデザイナーにとって理想で、かなりハッピーなんじゃないかと思っています。


【特徴3】第三者という立場

事業会社時代は、企画や提案は、チームや部署、プロダクト、全社の視点から考え、自分の担当業務に落とし込むようにしていました。スピード感はありませんが、会社の状況に合った提案ができました。

この点に関しては、正直、制作会社( = 第三者)という立場は、少し弱いかもしれません。お客様の全社の状況を温度感を含めた詳細まで把握することは難しいからです。

一方、第三者だからこそ、お客様社内の合意形成のサポートができることもあります。お客様の本音を、第三者だからこそ伺えることもあります。また、まだまだ私は力不足で対応できませんが、戦略に関わるようなサービスストラテジー領域までご相談いただけることもあります。crageにはチャレンジできる環境があるので、私もこれからご提案できるようになっていこう!!!と思っています💪


【特徴4】新規プロジェクトや大規模リニューアルに携わる機会が多い

前職では、年に1回、大規模なプロジェクトを担当していました。人員やコストの関係もあり、大規模なプロジェクトは限られていました。

一方、crageでは、各お客様の大規模なプロジェクトに関してご相談いただく事が多いです。その後、改善し続けるような関わりを持たせていただくような形です。各サービスがドラスティックに動くタイミングに関わることができるのは、正直とてもワクワクします。


制作会社はこんなUI/UXデザイナーにおすすめ3ポイント

特徴を4つご紹介したところで、「こんな方におすすめ!」「こんな人が多い!」というポイントを3つご紹介できればと思います。事業会社?制作会社?と迷われている方は、ぜひ参考にしてみてください。


【こんな人におすすめ1】好奇心旺盛で、常に新しい体験を求める人

UI/UXデザイナーにはとくに多いように感じます。様々な業界やプラットフォーム・領域の経験を、スピード感を持って積みたい!という方におすすめです。

モバイルアプリ、Webアプリ、バナー、時にお客様の社内資料などを作成することもあります。仕様書を作成したり、インタビューを実施したり、ドキュメント整理をしたりすることもあります。それが楽しい!と思える方にはピッタリだと思います。


【こんな人におすすめ2】デザインの理由をしっかりと説明したい人

デザインは作って終わりではありません。お客様にご提案するために、しっかり「なぜそのデザインになったのか」ご説明する必要があります。新規サービスなどは過去実績やガイドラインなどもないため、白紙の状態から、理由をご説明できる状態になっていないといけません。

crageに入社してから、デザインの意図が理解されなかったという理由でリジェクトされたことはありません。もちろん、「悔しい」と感じてしまう「理由」はありますが、それは自分の見立て・仕立て不足。そこも合意形成という「デザイン」だと思い、精進したいところです。


【こんな人におすすめ3】常に新しい課題に取り組みたい人

様々なお客様がいるからこそ、新しいドメイン、プラットフォーム、チャネル、トンマナ、UIに関わります。プロとして最新のトレンドや技術を学び続けることもお仕事のうちになります。デザインを極め、極めるために視野を広げ、対応できるものの幅を広げていく。デザインの幅を広げながらも深められる環境だと思います。

正直、新しいドメインやサービスを担当する際のデスクリサーチはちょっと大変です。サービスを使い込んだり、ユーザーに近い方に会いに行ったり、競合を調査したり、業界のニュースを読んだり、業界関係者の関係図を作成したりすることもあります。それを楽しめる方にとっては、魅力的な環境だと思います。


制作会社のUI/UXデザイナーになると難しいこと2つ

ちゃんと、「ここは難しい」と思うところも、正直にご紹介できればと思います。


【これは難しい1】お客様の細かい内情に即したご提案は難しい

あくまでcrageとして、お客様と伴奏していきます。お客様の会社の社員のようなつもりで、お客様のことを知り、理解し、実現できる、より良いものを!と常に思っていますが、それでも第三者なのです。

例えば、家庭内のことはその家族にしか分からない、理解できないことがある。他人がいくらヒアリングしても、理解しきれない温度感がある。これと同じだと私は思っています。

でも、私自身が、もっとデザインできるようになり、信頼いただければ、より内情に即したご提案ができるようになると、考えています。


【これは難しい2】本格的なリサーチを対応することは少ない

やるやらからの検討ではなく、優先順位や方針のご提案はするとしても、「やる」と決まっている案件のデザインをするのがクライアントワークです。そのため、そもそもの「やるやら」は、お客様がしっかりリサーチ・ご検討済みなのです。 ※パートナーワークでは実施することもあります

リサーチの代わりに...ではないですが、スピード感をもってプロトタイプを作成、実機で触ってみて、作り直してみる、というアジャイル的な動き方でご対応することも多いです。じっくりデザインする時も、スピード勝負でWFを作成するときもあるその時々に合わせて柔軟に対応する力はすごく身に付くと思います。

ただ、「やるやら」検討フェーズからご提案、そのためのリサーチ、課題仮説設計、ソリューションの検討、その確からしさを見極めるためのアンケートやインタビュー。こういうこともcrageでできるようになりたい、と個人的には強く思っています。一緒にcrageでできるように仕組みや基盤をつくっていくメンバーがいれば...と思っています。


結局、クライアントワークメインのUI/UXデザイナーって何者?

ざっくりまとめると、以下のような人です。

  • 複数のドメインやプラットフォーム・チャネルに携わっている

  • 新規プロジェクトや大規模なリニューアルの対応が多い

  • 丁寧なリサーチの経験は少なめ

  • 一方で、アジャイルな環境で働くことが多く、柔軟性がある


事業会社 vs 制作会社? 本当は「自分がどうしたいか」で悩んでいませんか?

もし、転職を検討されていて、「事業会社」と「制作会社」の選択で悩まれている方がいましたら、この記事はお役に立てたでしょうか。もしかして課題は、「事業会社や制作会社が何をやっているか分からない」ではなく、「自分がどうしたいかが分からない」ということだったりしませんか?
私は、その気持ち、すごく理解できます。

その場合は、「様々な経験ができる環境」「様々なチャンスがある環境」にいられると良いのかな、と思っています。なぜなら、様々な経験ができるから、自身を知ることができ、チャンスがあるから、自身の方針の調整ができるから



そして、転職って、とても大変だから。



実は、ここが、crageのUI/UXのデザイナーの「お得なポイント」。
クライアントワークもパートナーワークも、(割合は小さいですが自社のプロダクトワークも)crageなら関わるチャンスがあります。私自身、はじめは100%パートナーワークでしたが、今ではクライアントワークと半々になっています。過去にはプロダクトワークも対応していました。
チームの規模もまだまだ小さく、チームのあり方自体も柔軟に変容しています。crage自体もこれからどんどん大きくなっていく会社です。「あなたが一人目」というポジションもたくさん生まれてくるでしょう。チャンスがたくさんあるのです。

また、7期目、30人規模の会社だからこそ、会社とともに成長していくことで、とても視野が広がりますし、何よりとてもワクワクします。会社としても、事業やグループ会社を生み出していく構想があります
そこを意識すると、今自分が実施している業務にやりがいを強く感じられます。お客様に提供している価値が、自身、ひいては自社に繋がる、と考えられるのです。

デザイン自体はもちろん、会社を大きく成長させることに興味がある方には、本当におすすめです。


迷われている方、ぜひ、一度お話してみませんか。あなたがcrageにご入社されたら、どんなふうに活躍いただけるとよさそうか、ぜひ、ご相談させてください。

まずはカジュアルに話してみたい!と思ってくださった方は、ぜひこちらから🪼✨


デザインチームのページもあるので、ぜひ覗いてみてください✨


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