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マイ・エレメント感想メモ:関わっていくことと、自分を生きること

ピクサーの新作映画、マイエレメント(字幕版)を観ました。

映画には、火、水、空気/風(雲)、大地(土/樹木)が、キャラクターとして出てきます。
中心は火の女の子エンバーと、水の男の子ウェイド。

楽しくて、パワフルで、とても可愛い映画でした💞

火の力もさることながら、水の持つ力もすごいし、そして、空気・風(雲)、大地(土・樹木)と、それぞれが持つ力、生き方、愛しかたがあって、面白かった。
それぞれが、世界を作る上で掛け替えのない要素で、混ざりあって豊かになってるんだなあということが、伝わってきた。

人の多様性にも、通じるところがあるかもしれない。
人はそれぞれ、感覚も文化も違う。
分かり合うことは難しい...というか、分かり合うなんて、ほぼ無理なのかも。火と水くらい、人もそれぞれ性質が違うと思うから。
でも、時間をかけて近づいて、リスペクトしていくことは、できるかもしれない。

火の世界しか知らなかったエンバーは、水のウェイドに出会って、関わっていく中で、新しい世界に踏み出していく。

映画では、ウェイドの積極的にエンバーに歩み寄り関わっていく力が、エンバーを変えていく。

ウェイドの、ちょっとお節介なくらいの、好きな人や場に関わっていこうとする力。
学生時代、ある人に言われた「関心を持ったら、自分から関わっていかないといけない」という言葉を、思い出した。
そうして知らない誰かと出会い関わって、初めて見えてくる世界、自分の内面や、人生の広がり。

一方のエンバーは自らの力(火)を活かして、物質を変容させる能力が印象的。それは、自分の持ってる力で、現実を変えていこうとする力に、通じる。
そして、たくましく、いつも全力。悩み葛藤し、こじらせることさえ、全力。
そんな彼女の姿は、観ている側にも元気をくれる。

意地っ張りだけど、一生懸命生きていて憎めないヒロインのエンバー。すぐ泣くけど、積極的で思いやりのあるヒーローのウェイド。どちらの個性も魅力的で、ときめく時間でした😍


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