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クレイジータンク通信 vol.198 『「みんなでなんとかする」』

クレイジータンク通信(通称:クレタン通信)は、2020年7月よりスタートし、現在まで毎週つづいている「クレタンの今」をお届けする2000-3000字程度の通信です。2021年10月までは、クレタン関係者やファンクラブの方、十数名の方に限定的にお送りしてきました。しかし購読者の皆さまからのフィードバックもあり、2021年10月下旬より、有料にてnote公開を行うことになりました。さらに、2023年10月からは、試験的に無料公開をスタートすることにいたしました。

毎週、クレタンが何をしているか、また、何を考え行動しているのかについてお伝えしていく場です。クレタンは常に未来に向かって自分たちが「挑戦をつづける当事者」になることを大切にしています。変化する社会を生きるみなさまにとって、挑戦へのきっかけや原動力となれば幸いです。気になったときにふと立ち寄ってみてください。


◆クレイジータンク通信 vol.198◆


連休をお過ごしの方も多いのではないかと思います。この時期にしては明らかに異常な暑さで、この先の夏をどう過ごしていくか悩ましく感じてしまいますね。

さて、今週の通信は、円安のニュースや物価高騰のニュースが相次いでいますが、今後ますます日本の農業や産業、日本での生活が厳しくなってくるだろう時代に向けて、今から何をすべきなのか、そのマインドとスタンスについて考えていることを書いてみたいと思います。

ぜひ、ご一読ください。

【「みんなでなんとかする」】

円安の歯止めが効かない状況が続き、連日のようにニュースで大々的に報道されています。

弊社が関わる企業の社員様で中国ご出身の方がいらっしゃいますが、ここ2週間にわたり、「円安の動向が本当に気になっています」としみじみ語っていらっしゃいました。

日本はガラパゴスな国であり、円安の状況が良くないことは頭では理解しつつも、まだ一般的な日常生活への影響が大幅に出ているわけではない感覚を持ち、生活されているのではないでしょうか。

ですが、海外諸国と日常的に関わりがある方々にとっては、今のこの状況に対する危機感と不安感でいっぱいになっているのではと考えています。

さらに生成AIの止まらない進化も押し寄せています。今後の社会や働き方、生き方を大きく左右するだろう生成AIは、未だその明確なルールが設定されぬまま、生成AI開発合戦が続いています。(ちょうど数日前に岸田首相が生成AIの安全利用を主導する国際的枠組みの設立を表明した、とのニュースも入ってきましたが…)

円安にしても、生成AIにしても、本当に大変な時代をまさに今、私たちは生きているのだと感じます。

クレタン内では、これからの時代を生きていくために日々準備を進めているところではありますが、頼ってくださるクライアント様へは、これまでも包み隠さずクレタンが予見する未来についてお話し、この「準備を進める」ことを強く促す言葉をお渡ししてきました。

そこに加えて、直近より強くお伝えするようになっているのが、

「みんなでなんとかしていくことが大事です」

ということです。

みんなで馴れ合いの世界の中で仲良しクラブをやりましょう、ということではありません。

各自危機感を持ちながらも、それぞれの企業・人が「自分たちが良ければいい」ではなく、お互いにすこしずつ我慢をしたり、努力をしたり、一歩手を差し伸べたりしながら、みんなで乗り切っていこうというするスタンスとマインドがとても重要だということです。

円安をはじめ、日本の厳しい未来を悲観することは簡単です。しかし、日本の農業や産業が、今後の危機を超えて今後も続いていけるように、可能な限り歩み寄ったり応援したり貢献したりできるのは、私たち一人一人にかかっています。

先日、もやしが三円値上がりしただけで買い控えが発生しているというニュースを拝見しました。もやしの原料の値上がりが一時期の3倍に膨れ上がっているとのこと…それでも3円値上げするだけで売上が下がる、となれば、もやし農家さんが未来も継続していくことが難しくなることは容易に想像できます。

クレイジータンクが関わる「保けん野菜事業」の中では、

「資材が高騰してかなりしんどい状況」
「なんとかこれまでは高騰分を自分たちで飲み込んでやっているがもう難しくなっている」

とおっしゃる農家さんたちの話も多数耳にしてきました。この事態は、私たち消費者にも大いに消費の責任があるということを感じます。

日本の各方面、農業も産業も私たちの日常生活も、非常に厳しい局面にあることは間違いありません。しかし自分だけに視点を向けるのではなく、視野を広く、各方面への想像力を働かせ、情報を的確にとりながら、適切な場所へきちんと力をかけ、みんなで「なんとかしていく」動きをすこしでも進めていくことが大切だと感じています。

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