後記

2020年夏、週刊少年ジャンプの連載漫画『アクタージュ act-age』の原作を担当していたマツキタツヤ氏が、自転車を走行中の女子高生の胸を服の上からすれ違いざまに触り、逮捕された。

連載漫画の打ち切りや予定されていたメディアミックスのキャンセルで報道は過熱するなか、ふと疑問に思うことがあった。

そもそもなんでそんなことするのか?

「自転車を走行中」の女性の胸を「服の上から」「瞬間」触ることで得られるなにかがあると思えない。しかもリスクと引き換えに、だ。

空虚すぎる。馬鹿だ。


「そもそもなんで」と解析を試みようとするとき、こういった障害が立ちはだかり到底理解できない場面に出くわすことは意外に多い。それは行動そのものが「なんで」という理由付けから発生していないことが多いからではないだろうか。

人間の行動は意外とでたらめで、理由が先にあって行動を起こすといった枠組みにあてはまらないことが頻繁であるにもかかわらず、しかし他人は行動を観測することでしか認知できないので、理由ある/なしが見えることはない。


登山家にとっては「なぜ山に登るのですか?」は愚問すぎる。


さて、このショートエッセイ「蝉爆弾」(全8話) はというと、なんとなくメモしていたものが溜まってきたので連載形式で発表しようとしただけで、特にテーマは設けていない。

全8回、としたのも「期間的に?」とか「末広がりだし?」みたいな、なんとなく都合が良かったからに過ぎなかった。

しかし、無作為に列挙したはずの話にナンバリングを付けたり、文章の言い回しを修正したりしていると「こうしたら意図が伝わるかな」と前後関係や無いはずだったテーマを考えていて「つれづれなるままに…」とはいかないものだな、と思いながらそういった作為が僕は好きだな、と思った。



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