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渚じゃない所にて

34
黒岡衛星による不定期更新エッセイ。
運営しているクリエイター

#日記

つまんねえ人生が怖い

つまんねえ人生が怖い

人生がつまらないままだと認めるのが怖い。

何者かになりたがりすぎると人生を棒に振るよ、みたいなアドバイスをよく見かける。

確かにその『なりたいもの』がわからないままただ『特別』になりたがって搾取されていく若者などを見ていると心が痛むのだが一方で。

僕は36歳で創作を続けているが、一向に芽が出る気配はない。一切のバズというものを経験せず、しかし黙々とマイペースに続けている。

ブルーハーツの歌

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ツタヤにて

ツタヤにて

または、(大げさに言うのならば)ものを知る、ということ。

ツタヤに用がなくなって久しい。本も、CDも、ビデオも、そこに欲しいと思うものが限りなく少なくなって、ほとんど必要がなくなってしまった。

僕は趣味人として、ツタヤに育てられた人間だと思う。もともと父がやや文化的な趣味であったとはいえ、ツタヤでCDやビデオを借りることで(サブカル的にとはいえ)賢くなり、学校には行けなくなってもツタヤにだけは

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OK、余裕、未来は俺等の手の中

OK、余裕、未来は俺等の手の中

小説を書いている。
今書いているのは百合文芸3用の原稿で、いちおう今月中には仕上げる予定である。おかげで週一の連載が止まっているが、しょうがない。

アリとキリギリス、だ。アリもキリギリスもどちらの生き様にケチをつけることなんてできない。ただ、自分はキリギリスの側に立っていて、いつか餓死するまでこの怠惰とボアダムに付き合い続けるのだろう、という予感がある。

少し余裕を持てよ、と人に言うことは難し

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DJコントローラを買った

DJコントローラを買った

ヘッダそのまま。

なぜいきなりDJなのかといえば、友人が部屋をDJブースにしたという話とか、twitterフォロワーがMIXの音源を放流していて羨ましかったりだとか、あと今回通販したオタレコさんというところの記事で見て一目惚れした、といういくつかの要因が重なったということになる。

かわいい。そして安い。

もう少し根本的なことを言うと、実際、DJがどういう動きをしているのかが知りたかった。そ

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34歳にて

※これは随分と故人への敬意を欠く話であり、また障がいについて揶揄するような表現を用いているが、そこに同胞(と、敢えて書かせていただく)に対する悪意がないことだけは信じて欲しい。

先日誕生日を迎え、34歳になった。心の中にとどめていた、書きたい物事がいくつもあるので、連ねていこうと思う。

2年前に祖父が、去年は父が、それぞれ亡くなった。それぞれ闘病の末の死であり、本人の苦しみのみでなく、母や祖母

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