子供の脳とゲームの簡単な実験 【ゲームが子供をどう変えるか、うちの子達で実験してみた】

タイトルが雑ですねー。めっちゃ「ダメな親」感出てますね( ̄▽ ̄;)
しかーし、あえて言いたい。
この実験、とっても有意義ですよ?

ではでは、内容に参りましょう。


「実験内容」
4、2、1年生の三人姉兄弟にゲームをはじめて与えた時の、経過観察とその結果を記録した。

○期間 四月~九月末までの約半年。

○ゲームの条件(ルール等)
・雨の日のみできる(外遊びができる時間と環境を残すため)
 遊ぶ時間を100としたとき、外遊びが70~80、ゲーム遊びが20~30になるように設定。
 梅雨時期はあえてそのままとし、ゲーム時間が50~60となった。
・一人30分までとする。
 兄弟のを見る場合、最大で一時間半までに限定し、30分ごとに15分の休憩を必ず与えた。
・与えたゲームは、低学年が対象の多人数プレイが多いものとした。
 (協力の仕方など、どう変化するか見たかった)


「観察結果」

○一ヶ月目(4月)
・はじめの一ヶ月はゲームがあまり理解できないようで、単調な動きが目立った。
・ゲームがしたいという欲はそれほど強くなかった。

○二ヶ月目(5月)
・目に見えて兄弟間のトラブルが増えた。特にゲームプレイ中によく起こるが、ゲームをしない日も次第に増え始めた。
[トラブルの例]
・「邪魔された!」などの思い込みからケンカに。
・ゆずりあいができなくなる。
・相手の欠点やミスを責める。
・ゲーム欲が強くなり、ゲームができないことを我慢できなくなる。
 (絶対に親がルールを曲げないので、かんしゃくも)
・ゲームがない日の遊びも、思い通りにいかないとかんしゃくを起こす。

興味深いのが、この頃から家でも学校でも、ゲームの話題やゲームを題材とした遊びしかしなくなった。

○三ヶ月目(6月)
・必然的に外遊びがすごく減り、ゲームのごっこ遊びばかりを家でする。
・梅雨時期でゲームをする日が増えるが、それでもゲームができない日にゲームできないことが耐えられなくなってきた。
(それでも親は鬼のようにルールを曲げないので、かんしゃく多めに)
・何をするにも、ゲームとの兼ね合いを重視し始め、交換条件を使い始める。
・上の三つは、ゲームが上手な子(コントローラの扱いが上手)ほど強く出る。

○四ヶ月目(7月)
・楽しみはほぼゲームだけとなる。(ルール変更は無し)
・外遊びが水遊びだけになる。
・夏休みで家にいるが、日常で常に喧嘩やトラブルばかりになる。
・衝動的になり始める。
 (おもちゃを投げる、叩くなど)

○五か月目(8月)
・会話がゲームのみになる。他の話題を振っても興味が薄い。
・外遊び確保のため、例年よりかなり多く外出の機会を増やした。
・テレビやアニメなどを見ていて、作り話と本当の話の区別が曖昧になってくる(正直かなり怖いと思った)

○六か月目(9月)
・これ以上は危ないと思い、徐々にゲームとテレビを減らし(といっても、一日平均一時間半以下)、ケアする時間を大幅に増やした。
・この頃は、学校の宿題に取り組むとき、かんしゃくを起こすことが多々出ていた。
・簡単な課題(一桁の暗算や文字の書き)が理解できなくなっていた。
・かんしゃくを起こしたときは川原に連れ出し、砂遊びや石渡りなど、10分~20分遊んだ後に宿題を始めると、別人のように穏やかに楽しそうに課題を解いていた。

そして、九月半ばにゲームを一切やめさせた。

○ゲームをやめた事後
・たった一週間でトラブルや喧嘩が半分以下に減った。
 (ゲーム欲はまだ強い)
・二週間経つ頃には、よくあるトラブルや喧嘩以外はなくなり、外遊びが格段と増えた。
(ゲーム欲がほとんどなくなる)
・兄弟で協力する姿がまた見え始めた。
・宿題などの課題でかんしゃくを起こさなくなり、難しい問題でも諦めずに考えたり、協力を求めるように戻る。


「実験の考察と確認」
・三人ともゲームをする時間は変わらないが、早くゲームに慣れた(コントローラーの扱いに慣れた)子ほど、顕著に影響が出ていた。脳の使い方に偏りが大きいほど、影響が深いのではないだろうか?
・一日のテレビ+ゲームの時間を一時間半に定めたが、それでもこれだけの影響が出ている。もっと増えると、と思うと恐ろしい。
・小さい子ほど、ゲームを一切やめさせたことを受け入れるのが早く、外遊びへの切り替えも早かった。小さいうちほど影響が大きく、学年が上がると簡単には諦められないのではないだろうか?
・ゲームを与える前と取り上げた後の変化で興味深いのが、ゲームを与える前までは本をあまり読まなかったが(読み聞かせは別として)、ゲームを取り上げてからは本(マンガ含む)を読む時間がかなり増えた。
ただ、自発的に本を読む機会は増えたが、読み聞かせをねだることが減った。社交スキルの低下が疑われる。

「まとめ」
・ゲームを与えると、コミュ力が著しく低下しており、ゲームを取り上げてからも、一人で遊ぶ時間が増え兄弟で一緒に遊ぶなど、人との関わりに対する興味が薄れているのではないか、という懸念が残った。
・欲求をコントロールする力もかなり低下しており、衝動性が強くなり、ゆずることややりたいことを我慢できない様子が特に目立った。
・学力的に見ると、考える力、集中力が片寄っており、ゲームをする(情報や刺激を受けて動く)ことには短時間の集中力が上がるが、勉強する(自分から考える)ことにはめっぽう弱くなっていた。
これは、ゲームをするという強い刺激を受けたことへの反動なのか、脳の使い方が片寄ったためなのか、これだけの実験からは判断できないが、ゲームを取り上げた後も続くコミュ力の低下から考えると、脳の使い方が片寄ったためではないかと考えられる。

以上の結果は、新学期に対するストレスなども考えられるが、例年の傾向を抜きにしても、目立つ変化が見てとれたと考えられる。
なお、今回の実験では携帯ゲームはほとんど使っていない(全体のプレイ時間から見ても、10パーセント以下)。
なぜかというと、携帯ゲームでは視力の低下と目の異常が早い段階で現れたため、極力与えなかった。
そのため、主に携帯ゲームを与える場合では違った結果が出ると思うが、共通して言えることはコミュ力の低下であり、それぞれ一人一人がプレイする場合、もっと大きな低下があるのではないかと感じた。

さてさて、今現在うちの子供たちはガッツリアフターケアを取り組んだので、体力の低下以外はほぼ元通りとなりましたが、この結果を見る限り、子供にゲームを与える場合、大人がどれだけ管理するかがとても大切だということがわかりました。
与えるだけ与えて放置、というのがいかに怖いかがわかる、そんな実験であったのではないかと思います。

最後に、重ねて言いますが、うちでやった実験では、最大一時間半のみのプレイ時間です。また、この一時間半のなかには、テレビやタブレット(うちは与えていません)の時間も含みます。
これらの総合的な時間が、もっと長い家庭では…言わなくてもわかりますね。

#子育て #家族 #療育 #教育 #ゲームと子供 #実験

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