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エンタメ日記① そして女は、今日もリップを選ぶ。〜映画「ずっと独身でいるつもり?」をみて〜

「ずっと独身でいるつもり?」(2021)
Amazon primeにて視聴


思ったよりもずっとマイルドな映画
挑発的なタイトル/田中みな実の起用から予想するイメージと裏腹に、見終わったあとの感覚はまるい。
ごく身近にある友人、もしくは自分の話に思えたし、あらゆる女性への応援のメッセージが詰まった作品にわたしにはうつった。

演技なのか、素なのか、どちらとも取れる塩梅の、田中みな実の演技は心地よくて。どこか困った笑顔の彼女に、女なら共感とどこか危うい心配を感じざるを得ない。そんな彼女が下した決断と、放ったある【ひとこと】に、「よく言った!」の拍手を送りたくなる。

東京の高層ビルを見上げる田中みな実の横顔に思ったこと
私自身の経験の中でも、「女子ってのはまったく、ひとと比べ・僻み・妬むいきものだ」と常々感じてきた。
インターネットやミクシイからはじまりTwitter.Facebook…SNSとともに青春時代の恋や社会生活を送ってきた世代である。だからこそ、だれかを僻んだこともあるし(市川実日子演じる「由紀乃」のように)、多分、僻まれたこともある(徳永えり演じる「彩佳」のように)。

けれど、最近思う。結婚したって、しなくたって、結局一人なんだな〜と。
ただ、自分を「しあわせ」にできる能力を持てよ。
男だろうが女だろうが、世界はきっと、そんなシンプルなことだ。
東京の高層ビルを見上げるみな実さまの横顔(うつくしい…)
を拝みながら、そう独りごちるのであった。

印象的なシーン

そして女は今日もリップを選ぶ
ジェンダーがなんだとかよく言われる時代だけれど、私は「女に生まれてよかったなあ」みたいなことは、よく思ったりする。それは幾つになっても、可愛い雑貨を選ぶ時や、ネイルをした指を眺める時なのだ。
この映画の中にも、リップを選ぶシーンや化粧の仕方、靴の置き方などが象徴的に描かれていたように思う。「私も働きたい!」最後に決心した「彩佳」もまた、美容院へ行き、リップを塗る日々に戻っていくのかな。
今日も頑張る女性全てに、エールを送りたくなる。

にしなさんの声素敵…!
昨年ハマった「お耳に合いましたら」でも思ったけど、
エンドロールにながれる「にしな」さんの声突き刺さるなあ!
余韻とベストマッチで、しばらくリピートしてしまいそうです。


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