見出し画像

(妄想)一時的に記憶を消す装置ができたら何に使う?【深夜3時の逃避行 #10】

久しぶりの投稿になりました。やはり私はかなりの気分屋だということがここに証明されています。

そんなことはさておき、最近映画好きの友人Aと「どんでん返し、もうどんでん返さない問題」についてもっぱら議論を繰り返しています。私もそこそこ映画を観ているほうなんですが、どんでん返しモノを多数観てしまった故に最近の映画の「ラスト5分で全てがひっくり返る!」という売り文句の映画を観ても、なんとなくオチがわかってしまうことが増えてきています。

これは映画好きなら誰しも体験していることかと思います。どんでん返しと聞かされて観てしまっては面白さが半減するけど、どんでん返し映画が観たいときってどうすればいいんでしょうか(汗)もちろん映画はオチだけじゃなくてそこまでの伏線の美しさや演出技法、色々楽しむポイントがあるし、最近ではどんでん返しを映画のオチというか最終局面に持ってこない作品が増えてきていますよね。

さてそこで。もし今後、科学がもっと進歩し人の記憶の"一部"を"一時的"に失くす装置が生まれたら。例えば映画の知識を一旦全部消せるとしたら、最新作だけでなく、過去の名作ですら初めて観たときのあの感動を味わえるという!なんて素敵なことでしょう!!『真実の行方』のエドワード・ノートンにまたラスト数分で息が止まるような想いをさせられるんですよ!!!はぁあああああ

これは映画だけでなく文学、漫画、音楽、ゲーム、絵画何にでも言えることですね。最初観たときの感覚って凄いものです。しかも大人になった今、初めてその作品に出会えたらどんな感情が沸き起こるのか想像もつきません。ただ芸術作品って色々観てきた知識があるからこその楽しみ方がありますし、少しくらいは知識がないと内容の定番の流れも掴めずに、何がどんでん返しているのかわからないという問題があります。

そこで一番良いのは、大体の年齢指定ができれば最高なのではと!例えば中学生くらいまでの芸術的知識は残してください。と設定して装置を起動させて映画を観ると!さすれば映画を観るという行為を経験済みの上で、オチは想像できないってことにならないでしょうか。

さて芸術作品以外にも自分の記憶を一時的に消せるとしたら、みなさんは何に活用したいですか?この一時的っていうのが結構やっかいで、たとえば本当に忘れたいこと、失恋や故人への想い、死んでも死に切れない失態などはいずれ思い出してしまうなら意味がないし、癒す時間がないだけに余計に傷が深くなってしまう危険性があるのではないかと。

能天気野郎の私が唯一思いついたのは、美味しかったものをまた初めて味わえるくらいでした。

こんなことを考えていたら、デメリットばかりが浮かんでしまうのが人の悲しき性。この装置ができたことによる弊害を考えてみました。

まずは中毒性
もし手頃にこの装置が使用できるようになったら、芸術作品や食べ物のように個人で完結するものだけに使われるとは限りません。真っ先に浮かんだのが倦怠期の夫婦間で使用する場合。一旦長い月日のあれこれを忘れ、付き合い当初の熱々時代に時が戻り、一見最高ですが、効果が切れてしまったときが問題ですよね。現実に戻ってきたとき、結局装置を使わないと一緒にいられなくなり、ある意味仮面夫婦のような生活を強いられるかも。装置の費用が払えなくなり、装置中毒離婚なんて出てきたりして。

あとは犯罪に使われる場合。映画でもそんな話がありましたが、罪を犯した人間が警察からの尋問を受けたときに事件当時の記憶を決しておけば、「それは犯人しか知らないことだ!」というお決まりの凡ミスがなくなってしまうかもしれません。自分をも騙すというのは、かなり強いことかと。

他人に無理やり記憶を消されるなんてことも起きるかも。これは恐ろしいですよ、どんなことに使うかは本当に悪人じゃないと思いつかないと思いますが、自分と会うときだけ酷いことをした記憶を相手から消させて良い顔して会っちゃうとか、詐欺に使うとか。はたまた相手の記憶を消しては戻しまた消してと繰り返して拷問まがいの行動を繰り返すとか・・・。とにかく悪人の手に渡ったら悪用方法はたくさんありそうです。

まあ画期的な発明は全て争いに使われてしまうというのは世の常で、悪用方法は考えたらキリがありませんが、一番怖いのは医療ミスかもしれません。

一時的な記憶の削除のはずが、もう一生戻らなくなってしまった!ということは容易に想像できます。これはやだなぁ。文頭の話に戻せば、今までたくさん観てきて貯蓄された芸術的知識を全て投げ出して大人になった今からまた貯め込むとなると、途方にくれちゃいます。

また対象分野が違えてしまって、映画のことを忘れるはずが、人間関係をすっぽり忘れてしまってパニックになってしまうとか。夢ある発明ではありますが、安全に使用できるようになるとは、現代を生きる私には想像できかねます。でも写真を撮られたらカメラに魂を盗まれると思っていた人々もいたくらいですし、時代が変われば当たり前の技術になるかもしれません。

私が生きているうちには厳しそうだな〜(涙)

最後に映画のどんでん返しがどんでん返さない問題について、同じく結構映画を観ている友人Bに相談したところ「え?オチ推理しようとするの止めればいいじゃん!」とケロっと言われて衝撃を受けました。装置なくして、観ている間に思考を停止させられる能力者もいるようです!!かなり本気でうらやま。

もし何かどんでん返し系映画を楽しむコツがあったら教えてください!!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?