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フランス・パリで「G3フランスカレーサミット」が開催!ヨーロッパで日本のカレーがブレイクしているのを知っていますか?【体験レポート】

フランス、パリで「G3 日本・英国・フランス カレーサミット」開催


フランス、パリで「G3 日本・英国・フランス カレーサミット」が2022年7月9日に開催されました。
(昨年のことですが、日本であまり知られていないので、記録として残しておこうと思いました!)

テーマは「ジャパニーズカレー」。


近年、英国を中心に日本の定番カレー=ジャパニーズカレーがブレイクしています。
これをフランス、そしてヨーロッパ全体に広めようと、
ヨーロッパ在住の日本人の有志が中心となり普及活動をしています。

実はパリでは「ジャパニーズカレー食べ歩きMAP」がすでにあります!


今回、日本の政府からの支援を得て、ジャパニーズカレーの普及を目指す「カレーサミット」が7月9日に実施されました。
私、井上岳久は日本代表として講演およびパネルディスカッションのファシリテーターとして参加しました。
日本から約15時間かけてフランスに入り本番に挑みました。

フランス風のロゴでカッコイイですね!


当初の募集人数は100名だったそうですが、
すぐに満員になってしまったため、150名、200名と増やしていき、
最終的には300名になりました。
当日は、ほぼ満席でムンムンしていました。
欧州でのカレーの期待の高さがわかります。

隙間がないほど満員(オンライン配信もかなりの参加者だったそうです)



第一部 井上岳久/基調講演「日本の食文化とカレーについて」


第1部は、私が日本を代表して、
「日本の食文化とカレーについて」と題して講演をしました。

日本語の講演レジュメをフランス語に翻訳してもらいました。
50ページほどあったので、たいへんだったと思います!

日本におけるカレーの実情を詳細に紹介しました。
フランス人を中心とする参加者のほとんどは日本のカレーに関して知らないことばかりで、真剣に聞いていました。

レジュメのアジェンダ(「日本のカレーの魅力」について主に説明)


フランス語のプレゼン資料を丸暗記して挑みました(冷汗)。

国際会議を開催する会場で緊張感が半端ない!



日本のカレールウについても事細かに説明しました。

日本文化のカレールウを欧米の方に理解してもらいます!



我がカレー大學も紹介、海外からの受講生が増えるかも!?

カレー大學を理解してもらえたか??ちょっと心配です。



第2部 日本、英国、フランス代表によるパネルディスカッション

第2部はパネルディスカッションです。
日本、英国、フランスの各国でカレーに精通した方を招いてパネルディスカッションです。
私はファシリテーターとして参加しました。

ヨーロッパで活躍する方々で熱いジャパニーズカレー談議


<パネリスト>
(左から)
ファシリテーター/日本:井上岳久(カレー総合研究所所長)
日本代表:武田 家明氏(JETROパリ事務所長)
フランス及びヨーロッパ代表:ブノワ コッフェ氏(Foodex S.A.S. 社長)
フランス代表:高柳 好孝氏(La Scène Thélèmeエグゼクティブシェフ)
英国代表:浜 哲郎氏(So restaurant オーナー、日本料理アカデミーUK理事長)


熱気は最高潮に!

フランス語と日本語の同時通訳での開催です。
テーマは「欧州での日本のカレー市場の拡大の可能性」についてです。
  ①パネリスト自己紹介、カレーとの関わりについて 
  ②日・英・仏の最新のカレー事情の映像を見ての感想
  ③欧米市場でのカレー市場の可能性


みなさん、各国で活躍されている方ですので、熱く語ります。
コメントが終わらず、仕切りがたいへんな場面もしばしば!

話が止まらない方ばかりで司会は冷や汗!


私の役割はファシリテーターでしたが、積極的に発言をしました。
黙っていられず、いろいろと主張してしました!

私も話が止まらず!ヤバい!


サミットは無事に終了しました。
最後は、タンディングオベーションで盛大な拍手のうちに閉会しました。
本場のスタンディングオベーションをみて感ひとしおでした。



まとめ


今回のイベントを通して、
フランスだけでなくヨーロッパにおけるカレーの可能性を感じました。
150年前に日本にヨーロッパから伝わったカレーですが、
ヨーロッパではすっかり廃れて、我々が食べている欧風カレーは見かけなくなりました。
しかし、この間に日本で進化した新欧風カレー=ジャパニーズカレーが逆輸入され、
ここ数年でヨーロッパ全体を席巻すると思います。
ラーメン、寿司に続き、ジャパニーズカレーがヨーロッパで定番の食になると感じました。