【続いてる写経 1087日め】〜奄美の葬儀は、”笑い”の渦だった
前回奄美大島にある大師堂を書いた流れから、奄美では真言宗が強いのか?と仮説をたて、真言宗寺院が他にあるか調べてみました。
奄美にある仏教寺院は、メインエリアの名瀬にいくつかあります。
東本願寺、日蓮正宗の立安寺など。
真言宗は…ありました。
光明寺。いかにも名称。
で、HPはというと、
はて? 南条かつみ音楽事務所なるものと併記されています。
ここで思い出したのです。
このお坊さんは、義理の祖父(義父の実父)の葬儀のときのお坊さんだ!!
その時の葬儀思い出したとたんに、笑いが込み上げてきました。
いや、葬儀なんですけどね。
葬儀なんですけど、およそお目にかかったことがない葬儀だったのです。
読経が一通り終わった後、なぜかムード歌謡的な音楽が流れ出し、
お坊さんが、演歌の間奏セリフみたいな感じで、語り始めたのです。
(以下、朧げな記憶とイメージで作成した、語りの再現)
「お父さん…今まで、ありがとうございました。
わたし達がここまで成長してこれたのも、
お父さんっ!! あなたのおかげでした。
(ここで色々勝手なエピソードが挿入される)
感謝の言葉を伝えられないうちに、逝ってしまったお父さん。
わたし達はあなたのことを、ずっとずっと思って、これからも生きて参ります。
お父さん!! 立派だったお父さん!!
最後にもう一度、ありがとう、お父さん!!」
・・途中で、もう涙がこらえられず、隣の義妹と必死でハンカチを握りしめて、大泣きしてました。。
お父さん!!
と、何度も繰り返していたのははっきり覚えています。
とにかく本州では出会ったことのない葬儀のスタイルに、度肝を抜かれたというより、笑いで悶死しそうでした。
あんなに泣いた葬儀、ないですよ。
書いてる今でも、思い出し笑いで腹がよじれます。
けれどもあまりにも自由すぎる葬儀で、剃髪でもないし、一体あのお坊さんは本職の僧侶なのか?と疑念がわき、尋ねてみたところ、
「普段はミュージシャンをやってるらしい」
と言われました。
そう、左上にちゃんと書いてあるよ。
「唄う坊さん 〜笑いと感動を伝える〜
南条かつみ 音楽事務所」
そして、笑ってよかったらしい…。
あの時の葬儀、もう一度聞いてみたい。
とは言え縁起でもないので、当面葬儀でお会いするのは結構ですけれど。
もし数十年後にご縁があったときは、録画か録音か、心して準備したいと思いました。
もしかしたら弾き語りとか、進化しているかもしれない…。
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