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Kotlin ファースト|マンガポスト日本版アプリ開発日誌 VOL.1

最近は IT 技術者不足ということで、うちの会社の求人に応募してくる人たちは、皆、未経験者ばかりだ。経験者は大手や待遇の良いベンチャーに採用されていく。当たり前の話。自分がまだ学生だったらそこにビジョンを想い描く。

未経験者、新人、駆け出し、に限らず、ベテランの技術者でも、開発技術は日々勉強しなければならない。例えば、Kotlin。私は国内の Android 立ち上げに関わった一人だが、それ以前から Java を扱ったシステム開発を経験していた為、技術的には障害がなかった。Android の仕様だけリファレンスで確認すればいいだけだったからだ。

今、Google は、Android 開発において、「Kotlin ファースト」を打ち出した。

Android 上の開発は、今後ますます Kotlin ファーストになっていく。Jetpackの新しいAPIや機能も、最初は Kotlin で提供される。新しいプロジェクトを始めるときは、それを Kotlin で書くべきだ。Kotlin で書くとコードの量が相当少なくなり、コードをタイプし、テストし、メンテナンスする量が軽減される
プロフェッショナルの Android デベロッパーの 50% 以上が Kotlin を使っていると伝えた。Google は 2 年前に Android アプリ開発向けのプログラミング言語として Kotlin を公式にサポートしたことを発表。Kotlin はこの 2 年間で Android アプリ開発において驚異的な成長を遂げたことになる。


実際、Android 開発依頼に於いて、言語に Kotlin を指定されたことは、今の所、うちでは一度もない。大手メーカーや企業の IT 部門からの依頼が殆どなので、ある意味、同業者からの依頼なのだが、検収する側も Kotlin に精通している必要がある為、コの字すら出てこない。

「IT 技術者不足」の本来の意味は「満足に開発できる人材が居ない」という意味だ。大手メーカーで社員が 1 万人を超えていても、Android や iOS を満足に開発できる人材が非常に乏しく、社内ではコストダウンのために内製で開発することを推奨しているが、現実にはそのレベルを満たせる技術者が居ない、というのが現状なのだ。

外注してくれないとうちの会社は成り立たないので有り難いことではあるが、検収間近になると、クライアント側の開発者に、うちの開発者が技術を一から教えるような状況が発生するので、現場は辟易としている。

IT 技術者は、常に勉強しなければならない。プラットフォームを提供するGoogle が「Kotlin ファースト」を打ち出した以上は、それに追従するように、即戦力になるように、必死で勉強しなければならない。それは勿論、個人でだ。だが、それを実践できる、勤勉な IT 技術者は僅かである。「勤勉な IT 技術者不足」が真実だ。

プロフェッショナルの Android デベロッパー

は稀であるということだ。

なので、不勉強なクライアント側の技術者たちが、開発言語に Kotlin を指定してくることは、ずっと未来のことだろう。それこそ、Google が完全に Android から Java を排除しない限り、重い腰を上げないはずだ。

だからこそ、プロフェッショナルを目指し、僅かでも IT 技術者であることに誇りを持っているならば、会社に頼らず個人として一開発者として新しい技術を習得しておく意義がある。

Twitter で毎日、マンガの発売日を発信しているマンガポスト日本版の Android アプリ化には、開発言語に Kotlin を採用する。

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#休憩時に読んだ漫画

勿論面白かったけど、ロックージョンの話を進めてきたから、笑いどころは少なかった。疲れているときは、もっと笑いたい。

食費入力のみ家計簿アプリ「食費簿」、自慰管理アプリ「アイナーノ」、どちらも御陰様で好調です。より良いアプリ開発に役立てます。