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詩とか

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詩をまとめています。 もしかしたら、将来的にエッセイも入るかもしれません。(更新頻度は高め)
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記事一覧

【詩】夢と共に去りぬ

あれは、歯切れの悪い夢だったかも知れない。 桜の花びらが、チラチラと僕の視界を遮って、 や…

雫月
1か月前
8

【詩】「いなくなった歌」

風船が飛ぶなか   ふわふわと気持ちが飛んでった さっきまで弾んでいたハズ ぽよよよん 先…

雫月
2か月前
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【詩】産まれたかった

産まれたかった うまれたかったなぁ……って、ってね 考えるの 喉に突っかかるもの 突き刺さ…

雫月
3か月前
8

【詩】憧れの人

「憧れの人」 人は生まれ変わるんだ 汚染された皮を浴びて 滴った革から ツラさを何度も拭っ…

雫月
3か月前
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【詩】命日(めいじつ)

ぱらぱらと降りしきる雨は どれも少し錆びた匂いがして ひたひたと何かを掻き分ける音がした …

雫月
9か月前
24

【詩】ふわり

風に煽られ 途切れ途切れ ふわっと君に煽られて  弾むリズミカルな魂と空気中で衝突して ぱ…

雫月
10か月前
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【詩】「誰かが、死なないように」

静かに息を停めて 地中で微動だにもしないで  あたしまるで人間じゃないみたい 白紙の触り心地の良い紙を肌に擦り付ける ふわりと微笑むキミの横顔を 脳味噌の端っこに縛り付けておこう 何時もなら 心臓が飛び出しそうなほど 苦しみと恐怖と嬉しさが交互にきて 愛が身体中を上手く通り抜ける前に 漆黒の悪夢が巧く沈殿を起こして あたしの頭をピコピコで何度も叩く 重油はなかなか分離しない 外れかかった肩を無理矢理嵌め込んで 湯冷めした肌を抱いている 苦しがっている想い 錆びた油 

【詩】アイ、食べたかったなぁ

アイにぶつかるのがこわくて 私が坂道になってみた アイに踏み潰されるのがこわくて 私はうつ…

雫月
11か月前
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詩「怨恨」

何かが侵食する音を聴いた 案外、勘違いだったかもしれないと思った 鈍痛は道路を蹴破っていた…

雫月
11か月前
27

【詩】誰かの隙間に住んでいる

蒼のカラーレンズ越し チラリと映る  誰かの横顔に 私は浮気して 喫茶店の傷だらけのガラス…

雫月
1年前
44

【詩】ハルの雨

密かに 縫い付けられた 微睡みが混ざった月灯りの下 誰もいない 駅のホームで 爽やかな 花の雨…

雫月
1年前
39

【詩】止まった針が指す先は、果てしない秋🍁🍂

水風船が水膨れを起こして 艶やかな衣が紅の世に舞い落ちる ひたひた、とインクの裾が広がる…

雫月
1年前
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