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【ジョジョラビット】優しいナチ映画見てみたレビュー(解説)

こんにちはモラトリアム山田です。
今回はジョジョラビットを見てみたのであらすじを含めて感想を書いていきたいと思います。
※ネタバレあり


ジョジョラビット

この映画の良いところは主人公の可愛らしさ、乗れるダンスシーン、音楽ですね、ナチス政権下でヒトラーユーゲントに所属する子供の話なのでシリアスだったりな映画なのかと思いきや、結構楽しく見てていい映画です。

幸せな子供と過酷な戦場

先ほど結構楽しい映画と言いましたが、もちろん示唆に富んだ部分もあります。戦場の描写は最後のシーン以外ありませんが、日常の中に所々疲弊していくドイツや悲惨な戦争の影響が垣間見えます。
例えば途中、ヒトラーユーゲントに支給される制服が紙製だったり、そもそもヒトラーユーゲントに頼ろうとし始めている状況事態にそれを感じます。
また、主人公をいじめてきた青年が戦争に向かっていく場面は何だか「西部戦線異状なし」の主人公が最初は戦争に熱狂して戦場に向かっていったのと同じものをかんじますね。(私が見たのはnetflix版です)

主人公の精神的成長

そもそも主人公が所属するヒトラーユーゲントとは

ヒトラーユーゲントドイツ語: Hitlerjugend、略称 HJ: Hitler Youth)は、1926年に設立されたドイツ国民社会主義ドイツ労働者党党内の青少年組織に端を発した学校外の放課後における地域の党青少年教化組織で、1936年の法律によって国家の唯一の青少年団体(10歳から18歳の青少年全員の加入が義務づけられた)となった。「ヒトラー青少年団」とも訳される。

wikipediaより

という感じです。主人公は元々結構なヒトラー崇拝者で部屋にナチスに関するポスターや写真が貼ってあるような子どもでした。他の子供もここまではいかなくとも同じような感じで、子供がどれほど影響されやすいのかわかります。
ただ、物語が続くにつれ屋根裏にいるユダヤ人が見た目も、心も自分たちと何も変わらないということに気づいて、ナチスに疑問を持ち始めます。
成長のようにも感じますが、心情がころころ変わってしまうのはやはり小さい子供だからという要素もあると思います。
だからこそ、子供への思想教育は細心の注意をもって行うべきだと思いました。
周りの大人はというとそこまでナチスに心酔しているわけではなく見えるのも印象に残りました。ナチス関連の仕事をしているしナチス式敬礼もしますが、あくまでも義務である感じが拭えないような、多くの人間はみんながナチスと言っているから自分もナチスというように、あくまで流れでそうなっていったんだろうなとも感じます。そもそも戦争が当たり前の時代でしたし。

主人公の友達無事でよかった、、、

主人公の友達の太った眼鏡の子供は連合軍とソ連軍が近づいて来た日、戦場に行ってしまって、多くの人が死んだと確信したと思いますが生きていて良かったなーと思いました。
やっぱ子供は死なない(または死んでも描かれない)映画で心の平穏が保たれました。

ダンスシーン、音楽

始めに流れるビートルズの[i want to hold your hand]のドイツ語版は滅茶苦茶作品にあっていましたね、私はこの映画で初めて聞いた曲なのですがいい曲ですね。
また、最後のシーンや途中の主人公が母親と踊るシーンなどダンスシーンが結構印象的でした。

まとめ

面白さと歴史的な教訓のようなものが得られるいい作品だと思いました、ずっとグロイ戦争映画が多い中ヒトラーユーゲントに注目したジョーク満載のこの作品は珍しくも名作だと思います。まだ見たことない人はぜひ見てください。また、この好評が良ければフォローお願いします。

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