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綺麗なことばかりじゃなかった。

彼が亡くなって、もうすぐ5年経つ。
命日まで平穏を保とうと意気込んだが、今朝の同僚の「この方は自◯したいという気持ちがあるようで」という共有で、早速壁にぶち当たった。


元恋人は女の子が大好きだった。
元カノを特別扱いするし、私に向けても「あの子は特別だから」と宣言するしていた。
なんやねん、じゃあ私はなんなんだよと思った記憶がある。
部活のない人はもうとっく帰った放課後の時間、教室に部活に入っていないはずの彼と元カノのリュックだけが残っていた光景もあった。
元カノもまんざらじゃなかったのもさらにむかつく。

私たちと違う高校に、彼が"親友"と呼ぶ女の子がいた。
実際、友達以上の関係ではなかったし、その子には当時彼氏もいた。
同じ高校にもAちゃんやBちゃんといった一緒に映画を見に行く仲の子や、ゲームをしたり、彼がやたらちょっかいをかける女の子がいたり、「お前彼女の気持ち考えてんのか????」と言いたくなるようなこともしょっちゅうあった。

わざと同じクラスのあの子が可愛いと言って、更には思ってもない性的なことを言って、私を嫉妬させたりした。
今思い出してみても、ふざけてんのかとキーボードを叩きたくなる。
クソが。

そんな言動は、次第に「生きている意味がない」など、心配して欲しいことを匂わせる言動になっていった。

構ってちゃんだったのだと思う。

綺麗なこと、良いことばかりじゃなかった。
思い出したらいい気持ちになれないことがたくさんある。

それでも愛していたな、と思う。

思い出は美化されるというが、その通りだと思う。
それでいいかなとも思う。

もう5年だが、まだ5年でもある。
この気持ちとは、もう少し一緒にいることになりそうだね。

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