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電話対応

 プルルルル・・・。固定電話のベルの音が鳴り響く。電話のベルの音で身体が反応。義務感で電話の受話器を手に取る。電話対応するが頭の中は真っ白。頭の中で濃い霧が発生中。「電話対応どうやるのか思い出せない」部屋の中はストーブがついて温かいのに寒い。冷たい。体温感覚が壊れたの?
 ブルブル震えるも電話対応を頭の中から捻り出す。完全には思い出せないけれど大まかな電話対応の形は思い出す。
「この電話対応合ってる?」自信がない状態で相手に応じる。もうすでに涙目。白紙のメモ帳とブルーブラックのボールペンを用意。相手の要件を聞きく。聞きながらメモするが上手く出来ない。二つのこと同時に行うのが苦手。メモはかなり下手くそな字。それでも要件を確認。相手の要件はメモ通り。少し安心。その後は怯えるも電話対応を行い受話器を降ろす。電話を切り「相手の方に失礼な態度を取り怒らせた」反省点が次々と思い浮かび泣いた。

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