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冬道の運転は路面凍結に注意してね ♫~No.2


💫見逃しがちのブラックアイスバーン!

圧雪アイスバーンやミラーアイスバーンは、運転者の視覚からも”滑りやすそう”と一見して危険な状態を認識できるが、意外にも気がつかないのがブラックアイスバーン

ブラックアイスバーンは、前回説明したように
一見、濡れた路面のように路面自体は黒く見えるのだが、実は路面の表面に薄い氷が張っている路面凍結のこと
ですね。
気温が変化し、積もった雪がとけた翌朝や雪がなくても放射冷却現象などにより気温が下がったときに発生しやすいのです。

💫ブラックアイスバーンはなぜ起こる

路面凍結は「地面が濡れている」状況で「路面温度が0度以下になっている」ときに起こります。
この「地面が濡れている」というのは、雨が降った後はもちろんのこと、地表が冷やされて霜が降りる、除雪された雪が解けて道路に流れだすなど、直前の天候だけでは分からないことがあるため、注意が必要です

💫発生しやすい場所は

橋の上やトンネルの出入口など、気温が低くなりやすい場所や、風が通りやすい場所、日陰の場所
で発生しやすくなります。
特にアスファルト路面の表面は、小石がアスファルトで固められており、その小石と小石の間にはすきまがありここに蒸気や空気中の水分が冷やされて着水し気温が下がることで凍結しやすくなります。

💫制動距離の違い

路面の状態の違いよる制動距離については、時速40kmで急制動(急ブレーキ)した際の停止距離(平均)は一般的に次のように言われています。
ウェット路面(雨天時の路面):11.0m
圧雪アイスバーンの路面:20.2m
アイスバーンの路面(氷盤路面):84.1m
ブラックアイスバーンの路面:69.5m

ブラックアイスバーンは、見た目はただの濡れた路面(ウェット路面)。そのため停まり位置のおよそ10m手前からブレーキをかけても、停止するまでにさらに60m以上必要ということになります。
その結果、ブラックアイスバーンが発生している路面では、運転者がアイスバーンに気づくことなくいつも通りのブレーキングをすると交通事故に!
あらかじめ距離をとって減速せずに進行してしまったことが原因ですね。
特に冬場には、この種交通事故が発生しがちですので要注意です。

💫アイスバーンの被害を避けるために注意したいこと

①常に日陰になる道路の部分に注意!
日陰になっている部分は、いったん凍ると解けにくく、ブラックアイスバーンになる可能性がある。

②気温の低い日に注意 ~ 道路に雪や氷がなくても要注意
道路に雪や氷がなくても、陽当たりの悪い場所だけがブラックアイスバーンとなっている可能性もある。また道路が濡れているように見える場合にはブラックアイスバーンを警戒し、速度を落として運転するように心がけること。

③冷え込んだ天気のいい朝のキラキラ路面は要注意意
晴れた早朝に道路がキラキラと輝いて見えるような日は、ブラックアイスバーンができている可能性がある。
雪が降っていなくても、注意を怠るのは禁物。
特に、冷え込んだ天気のいい朝(放射冷却現象)などは要注意。

④速度がゆっくりな道路も要意
なぜか周りの車がゆっくり走行している場合には、ブラックアイスバーンなどが発生し、注意しながら走行している可能性がある。
慣れや過信は禁物!周囲の交通状況に応じた運転を!

➄冬の夜・深夜・早朝の運転に注意!
夜間は気温が下がるのでアイスバーンができやすい。その上路面の状態が見えにくいので要注意!
アイスバーンができやすい場所やタイミング、路面が濡れているように見えるような場所では、「ブラックアイスバーンがあるかもしれない」、「滑るかも・・」という意識を持って、スピードを控えるとともに、急のつく操作(急ハンドル、急ブレーキ等)をしない、早めのフレーキングなどに努める。

⑥橋やトンネルの出入口などは滑る
「橋の上は凍る」という概念を持つ。橋の下からの風などで熱を奪われる上、地熱が届かないことから、冬場にはアイスバーンが発生しやすい場所である。
また、トンネルの出入口も日陰になっている時間が長かったり、風が吹いていることかなどら気温が低下し、アイスバーンが発生しやすい場所であるので要注意。

⑦交差点など、車の発進や停止が行われている場所は要注意!
多くの車が行き交い、発進・停止が多く行われている場所は、エンジン熱で凍らないと思い安いが・・・・圧雪アイスバーンやミラーバーンが発生しやすい場所と言えるので要注意。

⑧雪道のわだちにも注意
雪道を車が通るとできるのが轍(わだち)。
わだちが凍っている場合もあるので要必要。

💫「放射冷却現象」って?

地面や地上の物体は、夜は、太陽からの熱がなくなり、熱が地面から放射されるだけとなるため、地面が冷えているが、これを「放射冷却現象」という。

この放射冷却現象が強まる条件は、夜の天気が快晴で風が弱いこと。
熱が上空へと逃げることで地面が冷え、また上空と地面付近の空気も混ざりあわないので地表付近の空気もぐんと下がる。そして上空に雲があると、地表から放射された熱の一部は雲に吸収され、あらためて地表へ向けて放射されるため地表付近の空気はあまり下がらない。

このように放射冷却現象が強まると、朝晩の冷え込みが強まったり、湖面に霧が発生したりする原因となる場合があるといわており、道路表面に着いた水滴(水蒸気など)が凍結しやすくなるのです。

冬道の運転には交通事故などのリスクが高まりますね。
そのリスクを理解し認識することで安全への対応が可能になります。
どうろは国民全てが共有する場所です。
交通事故のない安全な交通社会を作りましょう~!





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