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改正道路交通法が成立_自転車も青切符の対象に!

ついに改正道路交通法が成立し、自転車にもいわゆる「青切符」の制度が適用されることになった。


|概要

自転車にも交通反則制度、いわゆる「青切符」を交付し、反則金の納付を求めることなどを盛り込んだ道路交通法の改正案が本日(5/17)の参議院・本会議で採決され、賛成多数で可決・成立した。

|「青切符」制度の導入

交通反則制度(「青切符」)は、起訴を見据えた捜査が必要な現状の交通切符(赤切符)の交付による処理よりも、より違反の処理時間を短縮でき、効率的な取り締まりと違反者への安全運転の指導が可能となる。

道路交通法改正案が成立したことにより、自転車の取り締まりが大きく変わることになる。

従来の口頭指導や警告書の交付などによる処理から、違反に対応した交通反則金の支払いを求め反則金が納付されれば、検察庁に事件を送致することなくその後の刑事手続きには進まないというものだ。

青切符対象となる違反のうち、「信号無視」や「指定場所一時不停止」といった違反を中心に取り締まる。

|対象

対象は16歳以上で、違反をした自転車運転者が反則金を納付すれば刑事処分は行われない。

しかし、酒に酔って自転車に乗るなど危険な違反については、引き続き「赤切符」が交付されることになる。

|施行時期

「青切符」の反則金制度は公布から2年以内に施行されることになり、また、ながら運転、酒気帯びは6カ月以内に施行する予定だ。

|その他

改正道交法では、自転車関係以外でも以下の点などが改正された。

○ モペットなどの原付等区分の明確化
 特に海外で「モペット」などと呼ばれているような
  電動モーターやエンジンで走行できる二輪車
について、
 ペダルを使用して運転するモードにしても、「原付や二輪車」に該当することを明確化する。

電動キックボード等特定原付制度が新設されたことに乗じて、自転車モドキ製品の販売が拡大されてきている。
これらについて、警察庁等では「原付等である」と広報してきたところであるがユーザー等にそのルールがなかなか理解されていない状況にある。

そこで、いわゆる「モペット」や「フル電動自転車、電動アシスト自転車の切り替え式」などと称して販売されている製品については、「自転車の区分に含まない」こと、「原付等の運転免許が必要」であることが理解できるように、道交法の規定として明文化することとした。
モペッド - Wikipedia

○ 自転車の側方通過時の車と自転車との関係等
車が自転車の右側を追い抜く際、十分な間隔がない時には安全な速度での走行を義務づけられた。

あわせて、自転車にもできる限り左側を走るよう求め、それぞれの違反に罰則を設ける
閣議決定時の内容等は下のURLのnoteにも記載しているので参考に!

|おわりに

改正道路交通法案が国会で可決成立したことから施行に向けての準備が始まることになる。
まずは従来通りの赤切符で処理する違反罪種(飲酒運転者等)に関するものは6月以内に施行さることになる。

本格的な青切符の適用は、実際の運用に向けた準備ができ次第ということで2年以内に施行を予定している。
当事者(自転車運転者)からすると結果として交通反則制度の適用対象になるためこれまでよりもペナルティ効果が高まるものと推察する。

いずれにしても、自転車利用者にはいまから自転車の安全な利用に努めてほしい。


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