マガジンのカバー画像

ロンドン出張〜体験記録

6
新たなる旅立ち、そしていつか宝物。
運営しているクリエイター

記事一覧

そして、思うこと

そして、思うこと

カーブやデコボコが多い。均一や無機質を嫌う。古いものを大事にする。どれも効率的ではないが、どこか人間らしくて、温かい。個性を尊重する、と言うのは簡単だが、それがイギリスらしさを作っている。なかなかテレビやスマホの画面越しに感じ取ることは難しい、何気ない日常に宿っている。当たり前のような顔をして、表れている。精神的な豊かさを、優先している。自然と選択しているのだ。誰もが今ここにいることに誇りを持って

もっとみる
地下鉄で

地下鉄で

帰り、空港まで地下鉄に乗る。行きとは違う駅まで歩く。金曜15時過ぎのオフィス街。人が少ない。たしかにオフィスは誰も出社していない。12月の金曜はこんな感じだとか。ロンドンから遠くに住んでいて、平日はオフィス近くのホテルに泊まって、週末帰る人もけっこういる。人が住む場所ではないらしい。高層ビルも高層マンションもほとんど建たない。再開発された新しい街区も、広場やベンチが多く、石とガラス、階段が多い。曲

もっとみる
パブ

パブ

時差ボケのまま、早朝からホテルで日本と仕事。いきなり断水でシャワー使えず。ホテルの朝食は食べ切れない種類のビュッフェに驚くも、よく見ればまあ朝食だし、ご飯はない。それでもお腹いっぱい食べてオフィスへ行けば、ランチは不要。高いし。オフィスではお湯が出るので、インスタントだがコーヒーは飲み放題。と言うか、マグカップも並んでいて、飲みたいだけ飲めて、そしてゴミが出ない。上司とまた夕食の予定が入ったので、

もっとみる
往路、七転び八起き

往路、七転び八起き

羽田のANA国際線。第2ターミナルの奥、一つ上の階でチェックイン。さすがANAだけに青ばかりのクリスマス・ツリーが清らかに迎えてくれた。並びもせずタッチパネルでチケットを受け取る。まだ搭乗まで2時間ある。さらに一つ上にある蔦屋書店スタバで一息。スマホで朝のメールチェック。今から14時間、仕事が止まる。機内では映画を観るか、音楽を聴くか、本を読むか。蔦屋書店をもう1周して、出国手続きへ。パスポートを

もっとみる
『YOU HURT MY FEELINGS(原題)』

『YOU HURT MY FEELINGS(原題)』

偶然、機内で。

今時珍しい、非常にいい映画に遭遇した。日本では公開されず、配信もされていない。

憂鬱だったロンドン出張、往復28時間の窮屈なエコノミー席が、ANAのおかげで苦痛どころか幸せなシアター席に変貌した。

まず、往復で観た作品名を列挙する。

行き
『名探偵ポワロ ベネチアの亡霊』
『ベルファスト』
『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』
『RICEBOY SLEEPS』

帰り

もっとみる
はじめに

はじめに

12月最初の日曜日、僕は2度目の定期演奏会に参加し、初めて家族が僕の演奏する姿を観ることになった。前回より緊張した。前回は全てが初めてで、演奏に集中できなかった。今回はもっと演奏に集中したい。練習の成果を、少しでも多く、出したかった。手に汗をかいて、演奏中に弓を落とさないか気になった。後半のハプニングは本当に残念だった。まあ、本番とはそういうものだ。
これに集中するため、1ヶ月前に小説を書き上げた

もっとみる