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読書タイム010~デザイン思考の授業~

新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。
2023年もよろしくお願いいたします。
本年も少しずつ読書を積み重ねて、何かの気づきにつなげていきたいと思います。

では、早速ですが、2023年の一つ目の記事です。

自分の行く先

 年末年始で色々どんなことをしていきたいかを考えてみた。

昨年は法務部門に異動になり、頭を使う仕事とルーチン業務の両方を経験。
前部署では、生産部門のプロダクトマネジャーとして企画職を全う。
ここで得た経験値は、今後も生きてくるのは間違いないと確信している。
と同時に、クリエイティブな法務パーソンという姿が私らしさが出るのではないかと考えた。試行錯誤の日々が続いている。

 現在所属している法務部門と言えば、経営に近かったり、総務に近かったりと業界業種で様々であろう。契約書締結業務を中心としているかもしれないし、コーポレート部門として、社内の調整役の業務かもしれない。M&Aや事業の方向性を決める会社の機関設計の役割も担っているかもしれない。
 以上のように、色んな業務が経験できる部門であるとも言える。変幻自在、臨機応変などそんな言葉が合うのかもしれない。
 かもしれないはここまでにして、私の所属する法務部門では、考える仕事とルーチン業務が混在しているので、どんなやり方がよいのか、行動指針というか目安がほしいなと考えた。

 部内の会話の中で、情報システム部門との交流からアジャイルという言葉が出てきた。この言葉から、デザイン思考という考えに辿り着いた。

 というのがきっかけで、以下の書籍に出会った。

  企画職の経験から得たものは、正解のない世界に何とか道を示すことだった。企画立案をするわけだが、満場一致なんてめったにない。ストーリーを描いて、メリットやデメリット、費用対効果などを並べて、仮説検証を実施していく。それもコツコツ、粘り強くだ。投資ともなれば、経営層へのプレゼンも必須。

 法務部門はバックオフィスの要素が強い。いわゆる間接部門であるので、直接部門である営業部門や生産部門を支える意味合いである。期待されるのは、直接部門のやりたいことを叶えるために、社内調整や部門間の橋渡し役であろう。デザイン思考の考えはどの部門でも通用すると思うが、今の私にとってはどうか。企画職出身としては、法務部門も調整役だったり、橋渡し役であることが共通している。ならば、ここを私の強みとして捉え、行動していこうと考えた。

 デザイン思考を持つ人材になるとどうなるのか。。。

 あらゆることを設計できて、創り出すことができる。こう考えた。この書籍を通して、問題解決力から、創造的問題解決力を得られるということが学びとなった。概念的なところがあるのだが、ここが『知』に関わる面白いところであろう。ノウハウでもあると思う。
 デザイン×エンジニアリング×ビジネス、T型人材からH型人材という見方が面白かった。

 最近知った『デザイン思考』という言葉は、答えのない時代を乗り切るための非常に有効な手段だと大きな気づきとなった。法務パーソンには専門性は必須で、この部分はこれから経験値が上がるごとに磨きがかかるところだと思っている。しかしながら、根幹となる部分は思考力であり、ここにデザイン思考という武器を身につけたい。

 あらゆる分野でデジタルトランスフォーメーション(DX)がもたらされている。法務部門でもそうだ。このDXの切り口にもデザイン思考にヒントがあることも得られたので、まずは意識をするところが始めたい。

 言いたいことはこれだけ。

『デザイン思考』は現在の先の見通しが立ちづらい時代に、適した考え方であるということ。

 複数の部署を経験し、越境の機会を得ている私のキャリアにおいて、何だか重要な時期が来ている気がする。新年を迎えたということもあり、前向きな行動を取っていこうと思う。久しぶりにテンションが上がった書籍だった。

 KJ法のコラムが出てきて、以前、発想法を見つけたい一心で書籍を漁ったことを思い出した。デザイン思考の根本はKJ法という点もくすぐられた感覚だった。

 思考の世界は奥が深い。だからこそ、楽しい世界だと思う。
以上、お付き合いいただきありがとうございました。

ご参考まで↓

2023年1月 クロ





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