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バラまくだけで移住者が増えるわけがない

前も同じような記事を書いた気がするが、田舎への移住者を増やしたいなら、根深くて根本的な問題を考えなければならないと思っている。

そもそも、「なぜ田舎から都会に人が流れてしまうのか?」に真剣に向き合っているだろうか?
これは単に、
・田舎は娯楽がない
・田舎は不便だ
・田舎には職がない
という、ステレオタイプの意見で片付けられる問題ではない。

そもそも、だ。

インターネットである程度の娯楽は担保されているし、

医療機関はどうにもならないものの、買い物はネットである程度どうにかなるし、

職だって職種を選ばなければなんでもあるし、今やオンラインで完結する仕事もたくさんある。


そんな世の中なのに、なぜ田舎から若者が出たがるのだろうか。

おそらく答えは「田舎の程度についていけなくなるから」じゃなかろうか。


技術的な面での地域格差は、昔に比べると小さくなったと思う。
色々な情報が瞬時に広がる現代では、到達時間の差は問題にならない。
まさか昔の電話や電気ではあるまいし…

じゃあどういう差があるのかというと、「居住者の意識レベル」の差だ。
ちょっと前に「田舎に帰ると、親戚が普通にセクハラまがいの言動をしてくる」というツイートが話題になったが、象徴的な出来事の一つだと思う。
都会では当たり前のルールや価値観が、田舎ではなかなかそれに切り替わってくれない。
流行りの言葉で言えば、アップデートが遅い。

そういうものに嫌気がさした若者は、田舎を捨てて都会に出て行く。
すると、違和感を感じなかった者達の密度が濃くなり、どんどん「濾されて」いく。


移住に話を戻す。
移住のターゲットは都会人なわけだから、田舎に移るとなると、これまでの価値観がほぼ通じなくなる環境に身を置くことになる。
これは、都会で働くことにおけるストレスと同等かそれ以上ではないだろうか。
日常的に話が合わないのは悲劇である。

移住者が村八分にされてしまう類のニュースを耳にすることがあるが、
お互いに価値観が合わないので、そういう事態になるのはある意味必然かもしれない。


究極的に、どうしてもその地域に移住者を呼ぶのであれば、既存の住民がいないような、キレイさっぱり0の土地であれば良いのかもしれない。
ある意味で、「限界突破集落」とでも言えようか。
これはこれでとんでもないハードルの高さだが。

移住者を呼ぶための魅力ある施策は、お金だったり環境だったり、そういうものよりも、「社会通念的な価値観」が一番大事なんじゃないかって思う次第である。

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(そりゃ地方に蔓延るマイルドヤンキーと都会人が、おいそれと仲良くなれるわけないでしょうよ。ノリが合わない相手と四六時中やり取りするのが、どれだけ苦痛か)

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