見出し画像

夏より冬の方がビールは美味しい説(本気)と、この冬におすすめのビール

え、いや、ビールは夏でしょ!と思うかもしれませんが、夏より冬の方がおいしいんじゃないかと思っています。もちろん夏にキンキンに冷えたビールを「ぷはー!」って飲むのも美味しいのですが、それは半分真実で、半分刷り込みかも。

このnoteが美味しいビールをちゃんと美味しく飲むきっかけになればと思います!

美味しさの2つの視点

まず、前提を整理するために「美味しさ」を「主観」と「客観」の2つに分けてみます。

主観的な美味しさは、自分が美味しいと思うかどうか。自分の好み、体調、シーンなどを含め変化します。他人の好みや科学的根拠は関係ありません。昆虫食も美味しいと思う人は、美味しいのです。(僕はたまに虫を食べます)とにかく、美味しいと自分が思えたら美味しい!という基準。

客観的な美味しさは、科学的根拠に基づいたものや、ロジックがあるもの。〇〇の成分が◯mg含まれているからとか、塩辛いものを食べた後に甘いものを食べるとより甘く美味しく感じるとか、品質管理の観点から劣化が少ないから美味しいとか。

※美味しさは、最終的には主観が判断するので、完全なる客観的美味しさは存在しないはずですが、説明の都合上このように設定します。


画像3

最近、見かけない水着ビール女子(米倉涼子)

夏のビールは客観的に美味しいのか

夏の暑い日にゴクゴク飲むビールは美味しいですよね。年々暑くなってきている気もするし…。この夏の暑さはビールにとっても同じです。暑いのはビールも嫌なんです。ビールは寒いくらいの環境が好きな子なんです。暑い環境にさらされているとどんどんビールの品質が劣化していきます。

劣化したビールとはどんな状態かというと、香りが弱くなったり、もはや変な匂いがしたり、雑味が出たりします。

実はキンキンに冷やすという文化は、冷やして味覚を鈍くしてこれらの負の側面を隠すためでもあります…。

ランビック、バーレーワイン(名前はワインだけど材料はビール)など寝かせるとより美味しくなる一部のビールを除き、基本的にはブリュワリーから出荷以降はゆるやかに品質は劣化していきます。そして、夏の暑さは劣化のスピードを速めてしまいます。

飲むタイミングではキンキンに冷えていても、ブリュワリーからの輸送中や販売店での保管中は暑さにさらされていることも…。大手のビールは常温保管、つまり終始冷蔵ではないので、夏は………。

ちなみに沖縄で購入したあるビールと都内で買った同じ銘柄のビールを飲み比べしたら、ブラインドでも分かるくらい香りが弱く、差がものすごくて驚きました。ビールオタクではない友達も明確に差がわかったので、確かかと…。

だから、冬は美味しい!

ここまでだいぶ説明が長くなってしまいましたが、だから外が寒い冬は美味しいんです!冬は外も常に冷蔵庫みたいなものなので、外気温にさらされても劣化が少ない→品質がいい!→美味しい!のです。

これをちゃんと伝えたかったー!

この冬におすすめのビール

そんな品質の良い状態で飲める冬におすすめしたいビールを紹介したいと思います。最初は冬におすすめクラフトビールを紹介しようかと思いましたが、せっかくなら常温放置されがちな大手ビールの方が冬の恩恵をうけられるので、あえて大手ビールのなかでおすすめを紹介したいと思います。スーパーなどでも手に入りやすいですし!

スクリーンショット 2020-02-21 19.27.04

1つ目は、「YEBISU 華みやび」です。名前の通り本当に華やかで美味しいー!!小麦を使っていてコクとなめらかさがありつつ、嫌なまったり感はなく日本人好みにノドごしもあります。

普通のYEBISUとはラガー酵母なのですが、これはエール酵母を使い、小麦も入っているのがこの華やかさが生み出される要因です。

冬だけ製造されている理由の1つは、夏だと流通の過程でこの華やかさを末端の消費者まで届けられないので、冬だけ出荷してるのではないかと推測しています。


スクリーンショット 2020-02-21 19.36.22

2つ目は、ザ・プレミアム・モルツ〈黒〉です。黒ビールが苦手な人にこそ飲んでほしい!苦くないです!

回し者みたいですが、広告の通り豊かなコク!そして、モルト(麦芽)の香ばしい香りもあって、ボディもしっかりめだけど、やはり日本人好みにのどごしのすっきり感は担保してて、完成度が超高い!液体としてめちゃキレイ!見た目はガングロギャルだけど、心はピュアな子です。

怒られそうですが、そこらへんのクラフトビールのスタウト、ポーター(黒ビール)より断然美味しいです。

黒ビールって苦い、重いってイメージですが、それって黒い色のビジュアルのせいです。必ずしも苦い、重いわけではないです。あとロースト多めで黒くなった麦芽を使っているので、香ばしさとコゲ感を錯覚しているのかなと。いわゆる黒ビールは、実は苦味の主な原因のホップの使用量も少なめなビールのジャンルです。

ボディがしっかり目なので、料理を合わせるとしたら醤油がしみた煮物や、味が濃い中華などと相性がいいです。

まとめ

夏は外気温の高さで劣化してしまうので、出荷から口に入るまで冷蔵保管されたものを!
冬は、外気温が低いので、流通の品質管理があまいものも美味しいよ!

ということをお伝えしたかったです。

紹介した2つのビールはどちらともスーパーで買えますし、200円前半で買えてしまう最強のコスパなので、ぜひ飲んでみてください!

満足いただけなかった場合は、メーカーに代わり佐藤大智が勝手に返金します!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?