「熱しやすくて、冷めやすいタイプなんです。」

「自分が追っかけているうちはいいんですけど、相手に好きなられると急に気持ちが収まってしまって。」

「気になってはいるけど、好きなのかわからないんです…」

恋って、いろいろあるよなあと思う。

熱しやすく、冷めやすいタイプもいれば、一目惚れしかしないタイプもいる。一途な人もいれば、次から次へと恋をする人もいる。蛙化現象とか、急に引いてしまったり。

恋って、難しいなと思う。

でもそのほとんどが”いわゆる恋”に当てはめられたものだなとも思う。

ドラマや映画、小説、音楽の中で描かれる恋も、確かに「恋」。僕らはそういう恋をたくさん目にしてきて、そういう恋はやっぱりいいなと思って。感動して、自分もそういう恋をするんだと心のどこかで思う。

そういう恋が、恋なんだと思う。

でもそういう描かれた恋とは違って、現実の恋はいいところで終わってはくれない。

「その後、2人は幸せに暮らしましたとさ。」と、すぐにめでたくならない。

だから恋なんて、恋じゃない。

思っているよりも、全然恋なんて恋じゃないから。ただ当てはめるんじゃなくて、”自分なりの恋”を見つけていくしかなんだ。

いわゆる「恋」が、自分の恋だとは限らない

恋は恋としてある。

出会って、気になって、好きになる。相手も好きになってくれたら恋ができるし、そうでなかったら片思い。ときどき自分が片思いをされることもある。

お互いが好きになって、付き合って。楽しかったり、喧嘩したり。うまくいったり、いかずに別れたり。

そういうものが「恋」だと思われている。

きっとドラマや映画の影響は大きくて、そういう作品はずっと最期の最後までは続けることなんてできないから、一番いいところで終わる。作品は感動させるから、意味になる。

でもけっして作品の中みたいな恋が、自分の恋だとは限らない。

恋にはイメージがある。だいたいは合っていて、恋ってそんな感じ。

ただすべてが当てはまるわけじゃないし、リアルはいいところで終わってくれない。いい時も悪い時もあるのが恋で、それがずっと続いていくのがリアルの恋なんだ。

「これって恋ですかね？」なんて聞かれることはあるけれど…

「知らんがな！」と僕は内心思っている。（←ツッコんでいる感じです）

そもそも恋は、描かれているものを恋だって思っていて、だいたいそんな感じものだと思い込んでいる。そしてそれは、きっと間違ってはいない。恋ってそんな感じ。

けど、本当にただそれだけなんだ。

好きってことなのかなと思える”感情”はある。それは自然と感じるもので、いいなと思ったり、一緒にいたいと思ったり、ほしいと思ったり、取られたくないと思うものだったりする。そういう2人が恋をする。

でも「好き」とか「恋」は、それを表した”ただの言葉”でしかない。それが好きというなら好きなんだろうし、恋と呼ぶなら、きっと恋なんだろう。

好きな気持ちなんて、どういう感情なのかをちゃんと言語化することはできない。あなたの恋が、恋なのかはそんなことはわからない。

自分にわからないなら、他人にはわからない。「それって恋だよ！」「それが好きってことじゃん」と言われても、それはそれでその人にとっての恋で、好きってことでしかない。

自分なりの恋を探してみる

好きな気持ちがわからなかったり、好きだと思っていても好きでなくなってしまうことはある。

それは感じるものだから仕方がなくて、頑張って好きでいようとしても好きでいることなんてできなくて。ある意味で前向きに諦めることは必要なんだと思う。

自分にとっての恋が、どんな恋なのか。

ある人にとっては、ドラマみたいな劇的なものが恋で。

ある人にとっては、追っているのが恋で。別の人にとっては追われているのが恋だという人もいる。

愛したい人もいるし、愛されたい人もいる。

僕にとっての恋は、終わりがない。片思いだろうと、付き合ったとしても、結婚していても、最期の最後まで妻さんに恋をし続けるんだと思う。

ちなみに妻さんに「恋って終わって、愛になるとかいうけどさ。恋って終わらないと思うんだよね。だって好きって感情だって愛なわけで、それって恋した最初からあるじゃん。愛はあって、それが深まったり、大きくなったり小さくなる。だから形は変わっても別に愛になったわけじゃなくて、恋が続いてると思うんだ。それを人はきっと恋はドラマみたいなものだと思っているから、恋は終わると思っているし、恋をし続けたいと思ってる。ドラマみたいな恋は確かに終わるよ、人は慣れる生き物だから。でも形が変わった恋がずっと続いていくよね。ちゃんと続いてる。」って言ったら、

「長い。恋とか愛とか知らん。」と言われました。（←最高の妻さんです。）

うん、だから恋は人それぞれ違うんだよ。

でも一緒にいれているから、ちゃんと根っこの部分が合っているから、僕は恋していられる。僕は恋をしていると思っていて、妻さんはそんなこと思ってもいないけれど、ちゃんと恋をしてられてる。

自分なりの恋をちゃんと考えてみて、探してみて。わからなければ、それはそれでいい。自然に感じる感情に、身を任せればいい。

自分なりの恋をすることができる

それでも熱しやすくて、冷めやすい人。好きになられると引いてしまう蛙化現象が起こってしまう人もなんとかしたいと思う人はいるはずだ。

まずは自分を知ること

「熱しやすいタイプなんだ」「冷めやすいタイプなんだ」「好きになられると引いてしまうんだ」「ちょっとした行動、言動で、幻滅してしまうんだ」

そんな自分を知っていく。そうすれば、そんな自分でどんな恋をしていけるかを考えていくことができる。

知らないとなんでこんななのと思うだけで終わってしまう。

恋なんて考えてするものではないと感じるかもしれないけれど、面倒くさいかもしれないけれど、もし恋がしたい、幸せになりたいと思って、気になるな、ちょっといいなと思える人がいるなら、その出会いを運命の恋にするためにできることがきっとある。

そんな自分すら受け入れること、そんな自分すら受け入れてくれる人がきっといるということ

自分を知ることで、好きになのかわからない、うまく恋ができないと思う自分も自分だと受け入れていく。

自分は自分でしかなくて、どんな自分も自分なんだって受け入れるところから、そんな自分でどうしていけばいいかを考えることができる。

まずは自分をただ受け入れることから始めればいい。好きも嫌いもない。ただありのままの自分がいて、いい部分だけが自分じゃない。悪い部分があるのも自分だ。

そしたらわかる。いい部分も悪い部分も自分なんだから、相手にもいい部分と悪い部分（あくまで自分がそう感じる部分）があることを受け入れることができる。

自分のすべてを受け入れてもいないのに、相手のことなんて受けれいられることなんてできない。

これを僕は「前向きな諦め」と呼んでいる。完璧なんてないから。自分が全然完璧じゃないのに、何を他人に求めすぎているんだと思う。

求めることは悪いことじゃない。そう感じてしまう自分も自分だから。

でもそれすらも自分が受け入れて初めて、そんな自分すら受け入れてくれる人と一緒にいることができるんだと思う。

うまくいくとは限らない。出会ってすぐにすっぽり収まることもないかもしれないけれど、たいていの恋ってそういうものだからじっくりやっていくしかない。

「挑戦」と「尊敬」が必要

恋は形を変えていくから、ドラマにみたいな恋はずっとは続かなくって。

それでも一緒にいるためには「挑戦」と「尊敬」が必要になる。

ただ一緒にいる。それもいい。それができる人たちもいなくもない。でも慣れる生き物だから。

何かに挑戦していて、頑張っていて。生き生きしていて、輝いていて。ときどき凹んで、踏ん張って。

そういう挑戦している姿は、いいなって思える。かっこいいなって。こんな姿を見ていたいなって。尊敬が生まれる。自分も頑張りたいなってなれる。

挑戦をしていて、尊敬できる人の心が休まる場所になったり、なってもらえると愛したいと思える。好きでいられる。

ただ一緒にいたら慣れるけれど、変化があるから、愛は増していくと僕は思う。

挑戦はなんだっていい。一緒にどこかへ行ったり、自分のやりたいことにチャレンジしてみたり。仕事を頑張ったり。一緒にやらなくても、共有する。

これは最初からなくてもいいけれど、いつか恋の形が変わる時に必要になるものだから。そういう相手とならこれからも一緒にいられるかもなと思えると見える世界は広がる。

恋なんて、恋じゃない。あなたにとっての恋がある。

その恋を見つけていくことがあなたにはできる。

好きかどうかわからないあなたへ

自分にとっての恋をする物書きより

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