男子大学生、アイロンを語る。

note以外の僕のルーティンはなんだろうか。悩んで悩んで悩んだ結果、

僕のルーティンはアイロンだった。

どうして僕のルーティンはアイロンなのか。
それはもちろんアイロンが好きだからである。
ではどうして好きになったのか。
それは今年の5月にさかのぼる。
(あれ、あんまりさかのぼってないな…)

僕が働いている塾に、僕の尊敬する2個上の先輩がいる。
建築をやっているので、
忙しくてあまり会うことがないが、
とにかくかっこいい。

顔、体、ファッションセンス、考え方、生き様…すべてがかっこいいのだ。

僕が女なら間違いなく惚れている。(仮定法)

一匹狼タイプの先輩なので、仲良くなるまでに1年ほどかかったが、僕と友達で、5月にその先輩のお宅へ遊びに行くことになった。やったぜ。

手料理を振る舞っていただき、夜も更けてきたころ、お調子者の友達が、「え、お前泊まらないん??」と僕に言った。

え?????先輩の家に???泊まる…だと…⁉

最初は断ったが、どうやら先輩も僕たちを泊めるつもりだったらしい。
これはお言葉に甘えるしかねぇ!!!ラッキー!!!

シャワーを浴び、お茶をいただき、寝る場所を用意していただく。

「今日は何もしなくていいよ。俺がこの家のホストだから、俺がもてなす。」

か……かっこいい…(語彙力)

結局何もかもやっていただき、僕たちは床についた。寝袋あったかい。

翌日は昼の12時ごろに起床。おうふ。眠い。
僕たちは駅へ、先輩は駅近くの大学へ一緒に行くことになった。

出発の準備をしていると、先輩がおもむろにアイロンを取り出した。

「アイロン、毎日かけるんですか?」

「まあ大体ね。だってせっかくいい服着ててもしわしわだったら意味ないでしょ。」

2~3万はするらしい白いシャツにアイロンを慣れた手つきでかけながら、そう言った。

か…かっこいい…(語彙力)(8時間ぶり986回目)

確かにその通りだ。どれだけいい服でも、それがしわしわだったら価値が落ちてしまう。

見た目という地区大会で勝ち進まなければ、中身という甲子園へは進めない。見た目で減点されないようにしなければ、中身を判断されずに終わってしまうことがある。

僕はその次の日からシャツにアイロンをかけるようになった。

実際アイロンをかけてみると、めっちゃ気持ちいい。スチームちゃんの「シュコー」というアルトボイスと共にしわがピンと伸びていく。混沌とした世界から、ある種の調和の取れた世界へと昇華していく。まさに神の所業。僕が神だ。新世界の神だ。夜神月よ、見ているか。君の目指した世界はアイロン台の上にあったぞ。(ヲタク特有の早口)

アイロンをかけ終わったシャツに袖を通すと、ほのかに温かく、あの何とも言えない優しい香りに包まれる。
ああ、気持ちいい。
こっちまでピンピンしてきちゃう。
デスノートと違って人も死なない。
いとよきかな。

そんなこんなアイロンをかけているうちに普通に1時間とか経過してしまう。やばい。アイロンやばい。中毒だ。薬物。ダメ。ゼッタイ。

まあそんな僕の日常の一風景だ。明日も頑張ろう。
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