バレエが憎いのはバレエのせいじゃなかったこと
実は、実は実ゎ
ぼくって少しだけバレエ習ってた時期があるんですよね
しかも無理やりとかじゃなく自分から頼み込んで習ってました☆
とにかく僕はバレエを本気でやりたかったんです。
けど通えるのは週一回。
だったら家で練習すればいいですよね。
もちろん。
けど正直言って家での練習はほとんどしたことないです。
なんでかって?そのときはバレエをできるのは教室でだけだと思ってたんです。
上手くなりたいけどどうすればいいかわからない。
振り付けも覚えられないし、下手くそだし、自分が惨めで汚くてバレエやってて楽しかった時間の方が短かったなー。
でもほんとにやる気があれば家で練習くらいいくらでもできたでしょう?先生に聞いたりもできたでしょう?
そう思ったあなた。まさにその通り。
小学生の本気なんて。
いやちがうな、その時のぼくの本気なんていうものはその程度だったわけです。
環境のせいではないです。
どんな環境であれ上手い人はうまいし、やりようは本当にいくらでもありました。それを今になってひしひしと感じます。
ユーチューブで検索すると、バーレッスンのメニューとかよい動画がほんと、悲しくなるくらい揃ってまして、
なんでこういうのやろうと思えなかったんだろう。
あほみたいですね
さっきも言ったように誰のせいとかではないけど、もっと教育熱心で好きなことさせてくれてお金もいっぱいある親だったらなーとか。
思うことはあります。
ひとつ覚えてるのが、教室に通う回数を増やしたいって親に言ったんですね。
そしたら、下手なくせに真剣にやってないんだからお金出せるわけないでしょーって言われました。
別にどう思ってくれてもいいですよ、けど僕は、この言葉をあのときのぼくに言うのはちょっと酷なんじゃないかなと思います。
真剣にやってるかどうか判断する前に、うまくなりたいっていう積極性があったのは確かなんだから。教室に通えないならその気持ちとどう付き合えばいいのか一緒に考えてほしかったんだー
家でできる練習考えてみようとか、それくらい言ってくれても良かったのになー
できることはやってくれたし、親が悪いとかではほんとにないけど
こうしたい、という気持ちはあっても、あのときのぼくは今と比べてものすごく問題解決能力が乏しかったから、それを手伝ってほしかったなって思ってしまうときもあります。
ほんとはもっとバレエちゃんとやりたかったなーー
ぬるいし努力もしてなかったけど、うまくなりたいなーっていう気持ちはあったんだよ
でもどうすればいいか全然わかんなかったんだよね、ほんとに
全然だめだったけど自分くらいは、あのときの自分の上手くなりたい!もっとバレエやりたい!ていう気持ちがあったことを肯定していきたいとは思う
そんなこんなでずいぶん昔にバレエはやめてます。
厄介なのは、バレエやめて知識も技術もゼロになったのに、バレエやそれをやってる人に対する妬み嫉みと劣等感だけが残ってしまったということです。
普段は普通にしてても、ふとした時にバレエやってる子をみたり、バレエ教室を見つけたり、あるいはそういう映画とか見たりしたときに気持ちが復活してきちゃうんです。
で、ぼくは考えました。
バレエやりたいと思ったときから、そしてそれをやめてから。これだけの月日が経っているのになぜ未だにここまで執着してしまうのか。
これはもはやバレエそのものに対する好きとか嫌いとかそういう類の気持ちというだけでは説明できないんじゃないかと思って
風呂でのぼせながら考えてみました
たぶんですね、ぼくは自分が、せっかく頑張りたいことを見つけられて、上手くなりたい!という気持ちを持つことができたのに頑張り方がわからなくて、それに対してちゃんと力を注げなかったこと。
いまの僕には頑張った、頑張ってると言えるものがなにもないこと。
もしバレエを続けられてれば、それを自分の頑張ったことにできてたんじゃないかと思ってること。
これが、僕がバレエをやってる人たちに対して、並々ならぬ劣等感を抱いてしまっている原因ではないかと思う。
好きで自分から習ってたものだから、それを嫌いになったり妬んだりするのは、ほんとはちょっとつらかったんですね。
だからべつにバレエがどうとかじゃなくて、頑張ってるものがないとかそういう劣等感をバレエに押し付けてしまってただけだって思えて、ぼくはひとつ楽になりました。
とはいえ、僕の中にはびこるこの劣等感はどうすればいいのか
結論から言うと、たぶん何かを頑張ればいいんだと思います。今から。
僕はスポーツでもそれ以外のことでも、がんばるものがある人とか、私はこれをほんとに頑張ってきましたって言えるような人がものすごく羨ましい。
劣等感を持ってる。
そんな自分が嫌いだし楽しくないし、意味も価値もないと思ってます。
食って寝るだけ、まさに人糞製造機。
あのときこうしてればな。
あの頃は何でもできる気がしてたけど、もう今からできることなんてなくなっちゃったなー。
でもそう思うのは、まだ幼いのにすごい才能を持った人をテレビで見たりとか、オリンピックに出てる人が自分より年下だったりとか。
そういう部分ばかりに目がいってたからだと思う。
べつにいつからはじめたっていいじゃん。
はじめた時期とかじゃなくて、これを僕は頑張ってますって自分で思えることがあれば。
そうすればきっと僕は、こんなふうに劣等感に押しつぶされそうになることがなくなると思う。
あの子が羨ましいとか自分が嫌になったりとか、この気持ちがなくなることはないかもしれない。
けどぼくはそういうコンプレックスを抱えながらでもなんとか楽しく生きていけたらいいかなって気分になってるし、
たぶんそれはできないことじゃないと思う。
ほんとは頑張るとか頑張らないとか関係なく自分のことを好きでいられるのが一番いいんだろうと思います。
けどなにかを頑張るということがないと、いまの僕は自分を褒めることができないのです。
それでもそんな自分を肯定しつつ、自分のことも悪くないかな、ってくらいには思えるようになりたい。
そしてなれるような気もしちゃってる今日このごろです。
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