大山 壇

予備校講師(数学科)です。

大山 壇

予備校講師(数学科)です。

最近の記事

TikZ 実用例(11)~\tikzmath~

またまた久しぶりの投稿です(すみません…)。 今回は \tikzmath を紹介します。(今までにも使った例を出してはいますが) 図中で計算させる!\tikzmath を使うと、変数を設定できます。(という認識なのですがあってます?) 例えば \begin{tikzpicture} \tikzmath{ \a = 3; \b = 2; } \draw (0,0) node {$\a$} (1,0) node {$\b$} ;\

    • TikZ 実用例(10)~繰り返し処理~

      久しぶりの投稿です。 長い間、待たせてゴメン…(Kiroro って、今何してるの?) 今回は、繰り返し処理の \foreach を解説します。(以前の記事にも出てますが…) 基本的な使い方基本的には  \foreach 変数 in{変数の動く集合} 命令 という形で使います。 例えば \foreach \x in{1,2,3,4,5} \draw (\x,0) node{ほげ}; とすると となります。 これは、変数 \x を 1 から 5 まで動かして、点 (\x

      • 2022夏期 授業法研究ワンデイセミナー 質問とその回答

        ワンデイセミナーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました。 事後アンケートでもとても良い評価をいただき感謝しております。 今後ともよろしくお願いいたします。 さて、いただいていた質問の回答を徒然と書いていこうと思います。なお、ご質問は原文ママです。 すべての質問にお答えしているわけではありませんが、ご了承ください。 数学の内容に関するご質問Q.解答の記述の仕方について,どのように生徒に指導してよいかわからないので,基本的なところから教えて欲しい。 A.自分が考える

        • TikZ 実用例(9)~増減表のあれ~

          増減表の書き方TeX で増減表を書くとき、自分はこんな感じにしてます。 \begin{center}\begin{tabular}{|c||ccccc|}\hline$x$ & $\cdots$ & $-1$ & $\cdots$ & $3$ & $\cdots$ \\\hline$f'(x)$ & $+$ & $0$ & $-$ & $0$ & $+$ \\\hline$f(x)$ & $\nearrow$ & & $\searrow$ & & $\nearrow$ \\

        TikZ 実用例(11)~\tikzmath~

          TikZ 実用例(8)~3Dの図を描く~

          TikZ は 3D の図(つまり立体、空間の図)も描けるんですね。マジですげー(語彙力) プリアンブルに \usepackage{tikz-3dplot} と入力するだけで準備はOK♪ あとは平面に描くのと同じ要領で空間の図が描けます。 数学A範囲のテキスト作成もあって、正十二面体を描いてみました。 コードはこちら。 \tdplotsetmaincoords{70}{70} \begin{tikzpicture}[tdplot_main_coords,scale=1]

          TikZ 実用例(8)~3Dの図を描く~

          TikZ 実用例(7)~文章中に図を描く~

          文章中に図を描くTikZ は文章中に図を描けます。例えば、本文中(\begin{document} と \end{document} の間)に あいうえお\; \begin{tikzpicture}[scale=0.3] \fill[blue] circle[radius=1]; \end{tikzpicture} かきくけこ と入力すると となります。 では、 のように、文章中に図を入れるにはどうすればイイでしょうか? 図の深さ安易に あいうえお\; \beg

          TikZ 実用例(7)~文章中に図を描く~

          TikZ 実用例(6)~数列~

          数列の表現こんなの作ってみました。これは需要あるのでは? 数を並べるだけなら、ただ数式入力すればイイ。 各項の上に「通し番号」をつける(自分は板書でもこのように書きます。)のも、tabular環境でも使って『表』として書けばイイ。 問題点は下側に書いた変化量を表す矢印です。 これを描くために、上の画像内をすべて TikZ で入力してみました。コードは次の通りです。 \begin{tikzpicture}[scale=1] \draw (0,0) node{$\{a_n

          TikZ 実用例(6)~数列~

          TikZ 実用例(5)~領域図示~

          線分で囲まれた領域の図示座標平面上の線分で囲まれた領域(つまり多角形)の図示は簡単です。 例えば,3点$${\mathrm{A}(1,\;0)}$$,$${\mathrm{B}(3,\;1)}$$,$${\mathrm{C}(2,\;2)}$$ を結んで作る三角形ABCの内部を図示するときには \begin{tikzpicture}[scale=1] \coordinate[label=below:A] (A) at (1,0); \coordinate[label=ri

          TikZ 実用例(5)~領域図示~

          TikZ 実用例(4)~tcolorbox の紹介~

          テキストや配布プリントを作る際、大切なのはもちろん内容なのですが、見栄えの良さもそれなりに大切です。 例えば \noindent\textgt{【例題】}\par 次の2次方程式を解け。\vspace{-8pt} \begin{enumerate}[(1)\;] \item $x^2=1$ \item $x^2-4x+1=0$ \end{enumerate} \noindent\textgt{(解答)}\par (1)\quad $x=\pm 1$ \qquad (

          TikZ 実用例(4)~tcolorbox の紹介~

          TikZ 実用例(3)~三角形の傍接円~

          今回は 三角形の3辺の長さを入力すれば、自動的に傍接円を描くコード です! いやぁ、使い道はほとんどないですね(笑) せっかく作ったので供養です。 \begin{tikzpicture}[scale=0.3] \tikzmath{ \a = 5; \b = 7; \c = 8; \A = acos((\b^2+\c^2-\a^2)/(2*\b*\c)); \B = acos((\c^2+\a^2-\b^2)/(2*\c*\a)); \C =

          TikZ 実用例(3)~三角形の傍接円~

          TikZ 実用例(2)~三角形の外接円~

          続いて 3辺の長さを入力すれば三角形とその外接円を自動で描くコード です。 \begin{tikzpicture}[scale=1] \tikzmath{ \a = 7; %底辺の長さ \b = 5; %右側の辺の長さ \c = 8; %左側の辺の長さ \A = acos((\b^2+\c^2-\a^2)/(2*\b*\c)); \B = acos((\c^2+\a^2-\b^2)/(2*\c*\a)); \C = acos((\a^2+

          TikZ 実用例(2)~三角形の外接円~

          TikZ 実用例(1)~三角形の内接円~

          新課程に向けたテキスト作成が忙しく、しばらく更新してなかったです。 期待していただいていた方々、ごめんなさい。 さて、そんなテキスト作成の中で描いた図でも紹介してみようかと思います。 第1弾の今回は 三角形の3辺の長さを入力すれば、自動的に内接円を描くコード です。ほいっ! \begin{tikzpicture} \tikzmath{ \a = 8; %底辺の辺の長さ \b = 7; %右側の辺の長さ \c = 5; %左側の辺の長

          TikZ 実用例(1)~三角形の内接円~

          TikZ 入門(4) ~円を描く~

          今回は円の描き方です。 円を描く中心 (a,b) ,半径 r の円を描くときは   \draw (a,b) circle [radius=r]; と入力します。例えば \begin{tikzpicture} \draw (0,0) circle[radius=1]; \draw [red,very thick](1,0)circle[radius=2]; \end{tikzpicture} とすると(以下、\begin{tikzpicture} と \e

          TikZ 入門(4) ~円を描く~

          TikZ 入門(3) ~点の名前をつける~

          今回は、繰り返し使う点の名前をつける話です。 \coordinate を使ってみる!図形の描画をするときは、同じ点から何本も辺を伸ばすことがあります。 こんな感じでね。 これは \begin{tikzpicture}[scale=1] \draw (-1,2) node[left]{A} -- (3,3) node[right]{B}; \draw (-1,2) -- (4,1) node[right]{C}; \draw (-1,2) -- (3,0) node[r

          TikZ 入門(3) ~点の名前をつける~

          LaTeX 入門(4) ~ベクトルの表記~

          今回はベクトルの表記についての記事です。すべて数式モード中の話になるので $ $ もしくは \[ \] で挟んで入力してくださいね。 矢印は2通りデフォルトで使えるベクトルの表現は2通りあります。  \vec{a} と \overrightarrow{a} です。 これを実際に出力すると という感じ。 どちらがイイかというのは好みの問題ですね。(自分は右です。) 有向線分「ベクトルAB」を表現しようと思って、上のコマンドをそのまま使って  \vec{AB} \ove

          LaTeX 入門(4) ~ベクトルの表記~

          TikZ 入門(2) ~関数グラフを描く~

          我々の仕事(数学を教える仕事)で一番多く描くのは関数グラフです。(中学生相手だと幾何の方が多いかも…) そこで、今回は y=f(x) 型の関数グラフの描き方を説明します。 座標軸前回(TikZ 入門(1))の要領で、まずは座標軸を描きましょう。 文章中に \begin{tikzpicture}[scale=1] \draw[->,>=stealth,semithick] (-3,0)--(3,0) node[right]{$x$}; %x軸 \draw[->,>=ste

          TikZ 入門(2) ~関数グラフを描く~