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「私のトナカイちゃん」

いつもの如く、映画(ドラマ)から自分分析&考察。(最後に一行ネタバレ感想しています)

実話ベースだけあって説得力のあるドラマでしたが娯楽用ではないので、観てよかったかと問われると、「別に観なくてよかったな」という感想。


自分は、優しくしてくれた人に対して何の感情も湧かないタイプなので(←マフィア脳だから)人に依存することも執着することもないんですが、知人の中には優しくしてくれた人を好きになる人がいたり、また逆に辛く当たられることで惹かれたり、他者から受ける優しさ(同情を含む)に過剰に反応する人がいるのをみて驚く。
このドラマも全体的にはそういう感じ。同情で始まり同情で終わるみたいな。

冒頭にメンションした知人のことだが、彼女の行動はマーサほどではないものの、私から見るとストーカーに思えたので、何度か優しく注意した。しかし、本人は自分がストーキング行為をしていると思っておらず、その無自覚さに驚いた。
自分の行動の本質を認識していない場合、問題行動を是正するのは非常に困難で、また、自分の感情が伝わらないと感じるとヒステリックになったり、攻撃的になってコミュニケーション問題をさらに悪化させる展開は、まさに「典型」という感じがした。これが行き過ぎるとこの実話ドラマみたいなことになるんだろう。

性的虐待に関しては私自身経験者なのでトラウマの克服の難しさは少しは理解しているつもりで、ドニーのような感情が錯乱する体験もした。加害者に似た人を見ただけで全身から汗が吹き出す状態も長く続いた。
トラウマを抱えた経験があると、普段は忘れているようでいても、体が無意識に反応してしまうのが恐ろしい。けれど、一度経験してしまったことは変えられず、「そうならなかった」自分には二度と戻れない。
だから、その記憶と共に生きるしかなく、それとどう付き合っていくかを考えるしかない。
なにをしても過去には戻れないし、無かったことにはできないのだから。



以下、ネタバレ一文字感想





ラスト、被害者が加害者に変わるような示唆描写に恐怖を覚えた。



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