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16. パレルモのホテル

ほどなく目的地に到着。タクシー運転手にトランクからトランクを出してもらって、Grazie, arrivederci! と挨拶しながら、チップ込みで22.000リラを渡した。

ホテルの名前はグランドホテル エデパルメ(Grand Hotel Et Des Palmes)、ポリテアーマ劇場の比較的近くにある。バス停が近くにあるので移動に便利そうだし、予算内でバスタブがあるのが決め手だった。自分の好みよりは、規模の大きいホテル。

チェックインカウンターで出迎えてくれたのは、優しい感じの男性だった。手足は細めだが、ジャケットのボタンがかからないかもしれない大きなお腹に、トリスおじさんを思い出した。イタリア語がわからないときは英語で確認できたので、安心。長身の女性スタッフも現れ、挨拶しながらパスポートを差し出すと、先程とはオクターブ違う声を出して喜んでいる。何だろう?パスポートカバーがかわいい!と、端にいる小さなSNOOPYを指差す。生活圏にキャラクターグッズはないそうで、男性スタッフはにこやかに話を聞いていた。手続きが済み、地元の人が集う地域色あるお店へ食事に行きたいが、おすすめの店はないか尋ねると、女性スタッフは彼の方を向いてあなたの出番だと笑い、違う仕事を始めた。すると、それならここがいいよと、楽しそうにお店の名前と簡単な地図を書いてくれた。

部屋に案内され、夕食まで一休み。当時の部屋はこんな感じ。部屋もバスルームも広さは十分だし、清潔だった。

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トイレの手前にあるビデはお尻を洗うもの。個人旅行慣れした強者から、足湯や洗濯にも使えると聞いたことがあるが、まだ試したことはない。ここは洗面台も広くて洗濯しやすく、思い切り洗濯物も干せそう。こうして、部屋に着くなり、いろいろと安堵できるって、とても大事だ。

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当時は違ったと思いますが、エデパルメはその後改装され、2021年現在5つ星になっています。
https://www.grandhotel-et-des-palmes.com/

トップとこの下の写真は、エデパルメのFBとHPよりお借りしました。これは一番下のランクのお部屋。すてき。今はホテルのサイトでも予約できますね。

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投稿時点での9月中旬の平日は一泊340ユーロでした。当時のほぼ同時期は320.000リラ。今は倍以上に。改装後、客室はもちろん、レストランやバーも更に充実しています。テラスがあるのは知りませんでした。居心地が良さそう。

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この建物は、元々はウィテイカーというイギリス人の実業家の邸宅だったものを、1874年にエンリコ・ラグーザが購入してホテルに改装されたのだそうです。

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この歴史あるホテルには、作曲家ワーグナーがスイートに宿泊されたこともあるとのこと!




























































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