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オマエ誰やねん? 1          『写真の中にある私の物語』のできるまで

オマエ誰やねん? 1          『写真の中にある私の物語』のできるまで

「ほんで、オマエ誰やねん?」
 と、思う方のために、自己紹介を少し。

 遠い昔、私は現代美術のカフェギャラリーをやっていた。今では当然のようなアートを飾るカフェも、まだ大阪ではそれほど多くはなかった。そこでは毎週若い作家の展覧会を開催していた。ギャラリー以外の場所でのアートイベントもやっていたし、商業施設でのアートを使った集客イベントなども手がけていた。

 私は、自分の存在意義は『引っかかり』

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オマエ誰やねん? 2         『写真の中にある私の物語』のできるまで

オマエ誰やねん? 2         『写真の中にある私の物語』のできるまで

話は遡ること学生時代へ(どこまで遡る気や?)
 
 私は学生時代からあまりアルバイトはしなかった。それというのも、まだ電動になる前のパチンコで、それなりに稼いでいたからだ。私の唯一の黒字ギャンブル。月額5〜6万円は稼いでいた。要するに、アルバイトをする必要がなかった。もっとも、この頃に一生分のギャンブル運を使い果たしたようではある。

 なので、夏休みなどはほとんど旅に出かけていた。列車の旅あり、

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オマエ誰やねん? 3         『写真の中にある私の物語』のできるまで

オマエ誰やねん? 3         『写真の中にある私の物語』のできるまで

 カメラマンとしての仕事の傍ら、自分の写真をパソコンで取り込んで画像処理したり、色々な素材、例えば紙や木や布などに、モノクロ印画紙の乳剤(液状)を塗布してプリントしたり、さらにそれに絵を描いたりカッターで切り絵風にしたりと、作品づくりに没頭していた。
 

 当時使用していたパソコンはNEC9801シリーズで、ソフトは彩子や零子というソフトだった。ご存じの方もいると思うが、今のフォトショップとは全

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オマエ誰やねん? 4         『写真の中にある私の物語』のできるまで

オマエ誰やねん? 4         『写真の中にある私の物語』のできるまで

 私は昔から一匹狼を気取っていた。そう、気取ってはいた。しかし、実のところ人が好きなのだ。特に群れたいとは思わないが、人は好きだ。

 アートの世界から離れてしばらくは別の世界で生きていた。ところが、人と出会い、その繋がりでまた人と出会い、気がつけば少しずつアートの世界へ近づいていた。

 あるとき、プリントショップのマネージャーをしてくれないかと誘われた。悪い話ではないので引き受けた。営業が2名

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オマエ誰やねん? 5         『写真の中にある私の物語』のできるまで

オマエ誰やねん? 5         『写真の中にある私の物語』のできるまで

 長いブランクの中で少しずつ思い出しながら展覧会の準備をしていた。経験として分かっていたことはなんとか出来たが、気持ちの中に大きな空洞(?)があった。
 アートの仕事から逃げ出してから、当時の仲間たちとは全く連絡を取っていなかったから、全てを失ったものだと考えていた。でも、展覧会の準備をしている間に、何度も彼らのことが頭を過った。いや、本当はずっと頭から離れなかったというのが事実だ。彼らは今どうし

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オマエ誰やねん? 6(最終回)         『写真の中にある私の物語』のできるまで

オマエ誰やねん? 6(最終回)         『写真の中にある私の物語』のできるまで

 と、色々と思い出しながら書き進んできたが、特に振り返ろうとか区切りをつけようとか考えていたわけではない、が・・・

 この連載の文章は、先日古いファイルの中から見つけた日記のようなものを、加筆訂正、もちろんアブナイ箇所の削除、それに少々美辞麗句を綺麗に盛り付けた部分も含めて、思い出しながら書いている。
 実は、55歳の時に書いたものだ。その一部を以下にそのままま転載しようと思う。

・・・・・・

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