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職員室の雑談仮説「教育者、山登りにハマりがち?」


こんばんは。


オマメの心理部屋を覗いていただき、
ありがとうございます。

私は現在、都内で臨床心理士として働いています。

非常勤で複数の仕事を掛け持ちしていますが、
その半数以上が学校現場です。

いわゆる、
スクールカウンセラー(以下,SC)ですね。

SCは基本的に週1勤務なので、職員室にも
決まった曜日にだけ顔を出します。

毎日勤務の先生方とも、週1回のおつきあい。


初年度は「週1回で関係性なんて作れるのか…?」と思っていたのですが、意外と連続性は保たれます。
ちょうど、決まった曜日に連続ドラマを観る感じ(これ、SCやっている方には、すごくわかって貰えると思うのですが…)。


自分の姿をみた職員さんから
「おぉ、もう〇曜日か」と言われる事もあり、
勝手にその曜日の象徴にされたりもします。



さて、そんなSC勤務ですが、
職員室での雑談は結構、興味深いです。


先日は、通級支援員さん※との会話の中で、
ほぇ〜と思うことがあった
ので、
今回はそれを紹介したいと思います。


山登りと教育の関係

お話した支援員さんは、仲の良い教員でチームを組んで、よく山登りに行くそうです。
そのうち1人は、教員として働き始めてから
山登りにハマったとのこと。

山登りに行くと、皆で日本中の山の話をして、
「あの山にも登ってみたいし、あの山にも登ってみたいよね。」と、
つきない欲求が湧いてくるそうです。


私は山登りの魅力が今ひとつわからないタイプ
だったので、支援員さんに、
「その、山登りの魅力って、どこにあるんですか?」と聞いてみました。

すると、その支援員さんは、
「なんかね、終わりがあるのがいいんだって」
というのです。

え…。どういうことですか??

私たち(教員)の仕事って、こういう道(山道)
をずーっと登っていく感じで、終わりがない
じゃない?でも、山登りはゴールがあるから。
達成感があって良い
んだって!」


おおお。なるほど〜〜〜…!?


私が大学院の時、同じ院生部屋に教育学系の
院生さんが居たのですが、その人が
教育って、天井がないって言われてて」と
教えてくれたことを思い出しました。

教育には、天井がない。
いくらやっても終わりはない。
そういう類のものなんだ、と。
(心理臨床にも似たところはある気がします)

普段終わりなき仕事に携わっているからこそ、
終わりのある頂上へ達したという達成感が
気持ちいい
、というのは、
道理にかなっているように思います。


…まあでも、考えてみると、
職種にかかわらず、どんなお仕事にも本質的に終わりはないものともいえますが。


ただ、教育は数値化と相性の悪い領域なので、

今期の売上目標を達成できたとか、
癌を手術で治したとか。

そういうふうに、
わかりやすく達成感を得るのが難しいのかな?
とも、思いました。


それと、いろんな山に登りたい気持ちには、
スタンプラリー的な楽しさもあるとのこと。
(この山を登った、と、地図に丸つけてく感じ)

それは、御朱印帳にハマる心理みたいなものかな…と思って、なんとなく共感できたのですが。

ウーン、どっちこっち、
着実に努力や苦労を積むタイプというか、
若干のマゾっ気というか、
性根の生真面目さみたいなものも
感じる。

サウナとか筋トレにハマる先生もいるのかも?
と、思えてきたり。


逆に、教員の先生でなくとも、
基本的に真面目で、向上心があり、
負荷をかけて何かを達成したいというタイプの
方ならば、
山登りに魅力を感じ易いのかも
しれませんね。


そんなわけで、

教員者は、山登りにハマり易かったりする?
先生の趣味で統計をとってみたら、どんなんが
出て来るだろうか。

そんなことを考えた、職員室での雑談でした。


以上!


学生の頃は緊張しがちな職員室でしたが、
大人になって入ってみると新鮮な発見があって
おもしろいです。


また、職員室で心理士として感じることなど、ふらっと書いてみたいなと思います。


記事を読んでのご感想などあれば、ぜひお気軽にコメント下さいませ〜。


それではまた。


※通級支援員さん…通常クラスに在籍しながら、週1〜2回決められた時間だけ通級に通うお子さんをサポートする先生

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