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未来に哲学的な問いを投げかける【ゴースト インザ シェル】

私たちは一体何者なのか。


ゴースト イン ザ シェル  2017年 SF


【あらすじ】

2070年、とあるアジアの都市。
電脳テロ犯罪を取り締まる部隊、公安9課。
リーダーである“少佐“は構想ビルからダイブ。
敵陣に突入した。


ハンカ社の研究者が、電脳をハックキングされるのを
未然に防ごうとしていた9課。
激しい銃撃戦の末得た情報、それは
クゼと名乗る人物が挑発的なメッセージを
残した事だった。

軍の長官は9課にクゼを探し出せと命令するが、、。


【解説】

映画“マトリックス“に多大な影響を与えたアニメ
『ゴーストインザシェル 攻殻機動隊』
この作品は熱狂的なファンを世界中に産んだ。
本作はその実写映画版。


スカーレット・ヨハンソンが少佐を完コピしちゃうっていう
映画ファンにはたまんないキャスティング。
その上、ジュリエット・ビノシュや北野武に
マイケル・ピット、まさかの桃井かおりが出演。
私にとっては観ない理由がない。

そしてSF映画最大の魅力の一つ、
近未来を再現した、都市の世界観には圧倒される。


脳以外は人工義体である少佐(スカーレット・ヨハンソン)は
人間と機械の境界線が消えゆく違和感を感じている。
ゴースト=魂と義体化された身体の生合成が
いまいち取れていないのだ。

少佐の脳や魂は人間である事を忘れていない。
自らは一体何者なのか、
テロ組織を追うごとに“自分“という存在の痕跡をたどる少佐。

戦闘で何度身体を損傷しようとも元に戻ってしまう義体。


この不思議な身体。


生きているとはどういう事なのか。
人類は不死身に向かっていくのだろうか。


こういった世界はもうすぐそこまで来ている。

人体は神秘。人は巨大なネットワークと情報の塊。
臓器や細胞の会話に耳をすませて未来を迎えたい。


文 dara

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