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人生における休符。【めがね】

黄昏れるには訳があるの。


めがね


【あらすじ】

どこだか分からないが、南の島。
タエコは重たい旅行ケースを引っ張って、
この島に降りた。
彼女が宿泊するお宿、“ハマダ“。
ここには風変わりな女性、サクラが居た。
サクラは頼んでいないのに、朝になれば起こしに来る。
歩き疲れると、自転車で迎えに来る。
メルシー体操という、おかしな体操を、
島の人や子供達に教えている。
彼女は“ハマダ“を経営している、、
と、いう訳ではない。

観光する所も特に無いこの島。
スマホだって通じない。
ただ、みんなで食事をし、体操をし、
時々、かき氷を食べては昔を懐かしむ。
そして、
海を見ながら黄昏れる。これだけ。



【感想】

なんてゆるいんだ。

最初は、その変わった習慣に戸惑っていたタエコだが、
段々と、サクラやこの宿の気質にハマっていく。
超絶ミニマルな生活。
訪れた人を惹きつける、カリスマのサクラなのである。

長い人生、こういう時間があってもいい。
いや、あった方がいい。
雑念を払い捨て、ただ呼吸をし、目の前にある
美しい海を眺める。

何も無い。何もしない、

という贅沢。

人生における休符を描いた、ゆるさ極まりない映画。
疲れたら、めがねをかけてこの島を訪れたい。

やがて帰る頃には、心身共に身軽になって、
この島を後にする事が出来るだろう。


文 dara



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